こんにちは、社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
このように、アラフォーになると心身の衰えを感じることで、高齢者になった時の自分を想像して不安になりますよね。
40代から10のポイントを心がければ、好かれるシニアになれます。
仕事で多くの高齢者と関わった経験を持つ私が、今回はこの疑問にお答えします。
誰しも『老害』なんて呼ばれたくないし、なりたくもないですよね。
しかし、40代から自分を磨く意識を持たないと、シニアになってからではなかなか自分を変えられないもの。
シニアになる前に、自分を変えてみませんか?
では、どうすれば好かれるシニアになれるのかについて考えていきましょう。
少し私の独断偏見色の強い内容かもしれませんが、その点はご容赦いただき、よろしければ参考にしてみてください。
好かれるシニアになるかどうかは、老いを早めにイメージできるか次第!!
結論、シニアになってからでは、他者から嫌われる傾向はなかなか直せません!!
40代過ぎたら、好かれるシニアになるための準備を心がけましょう!!
世間では最近、迷惑な言動をする勘違い高齢者を『老害』と表現しますよね。
このような高齢者の『抵抗』は、家庭や社会で高齢者が役に立つ、活躍する場が失われていることが一因と言われています。
仕事で多くの高齢者の方を関わった私としては、好かれるシニアと嫌われるシニアにはそれぞれに特徴があると思うのです。
とくに、注目すべきは「嫌われる高齢者の言動」。
そして、その嫌われる高齢者はなぜ嫌われる言動をしてしまうのか・・・。
老いへの抵抗が、若者への抵抗に変換された時、周囲に嫌悪感を持たれてしまうのです。
老いに過剰な抵抗をせず、老いを素直に認める。
そして、老いに向けていかに対策をとるのか。
自分が老いて変わっていくことをイメージし、どのように意識して準備するのか。
それが出来るか、出来ないかで、シニアになった時の『嫌味』の強弱が決まってくるのです。
知らないと後悔!なぜ「老害」と呼ばれるようになってしまうのか
では、もう少し『なぜ「老害」と呼ばれるようになってしまうのか』について考えてみましょう。
私が公私の経験で思う理由が・・・。
『自己崇拝過ぎる』事と、『他者依存過ぎる』という二極性。
自分に傾き過ぎても老害化するし、他者に向き過ぎても老害化する。
ようするに、天秤のバランスが悪く、どちらかに極端に傾いている状態。
これが、シニアになってからの老害化のメカニズムではないかと考えます。
それを防ぐには、『自己』と『他者』のバランスが大変良く、均衡が保たれている生活・精神の状態をキープする必要があります。
しかし!
運動能力を同様に、そのバランス感は年をとってからでは、身に付けることが難しい。
だからこそ、40代から好かれるシニアになるための準備を心がけるべきなのです。
これを意識すれば好かれるシニアになれる!!40代から心がけたい準備10選
ここからは、具体的に『これを意識すれば好かれるシニアになれる!!』というポイントを10点紹介します。
- 体力維持に取り組む
- 友人を作る
- 経済的に自立する
- 妥協しない意識を身に付ける
- 言い訳癖を直す
- 威張らない
- 常に慎重に行動する習慣をつける
- 依存症を治す
- 若者を尊敬する気持ちを持つ
- その時が来たら潔く退く
この『40代から心がけたい準備10選』を若い時から身につけておけば、シニアになっても嫌味を最小限に出来ますよ。
では、具体的にそれぞれを説明していきます。
①体力維持に取り組む
体力があって老いを言い訳にしない人は、いつまでも尊敬の眼差しでみられるでしょう。
逆に、運動不足アピールや老い自慢のような話は聞いていて面倒ですよね。
シニアになってから体力作りに励んでも、体に無理がききません。
40代から体力維持に取り組み、体を慣らしておきましょう。
運動が苦手な人は、散歩でOK。
旅行好きな人は、徒歩移動を主にするようにプラン建てするといいかも。
衰えをアピールしても笑いのネタにもなりませんからね・・・。
軽蔑されないように、体力に磨きをかけましょう。
②友人を大切にする
私が高齢者関連の仕事をしていて、『人間関係の豊かさ』はその方の人生の豊かさに繋がると感じる機会が多くありました。
お金があっても信頼できる家族や友人がおらず、心が荒んでしまっている高齢者の方、結構多いです。
その一方で、生活が厳しい状況でも友人に囲まれて生活している方、不安はありながらもどこか余裕を感じます。
信頼できる友人は1年そこらでは出来ませんよね。
若い時から友人は大切に。
孤独な人は気丈に振舞っているつもりでも、何気に心の歪みが露呈してしまいます。
豊かな心を持つ為には、若い時からの良い友人関係は重要!!
心の余裕があるシニアは、誰にも好かれる穏やかさを持ちあわせています。
③経済的に自立する
「経済的に自立」といっても、他者におごりまくる人になろうという意味ではありません。
ここでいう経済的自立とは、自分の手元にあるお金の多い少ないに関係なく、得たお金で満足しているのかどうか。
世間からみて収入が少なかろうが、生活するに十分に足りていると本人が思っていれば「経済的に自立している」と言えます。
「年金が少ない」、「貧乏なのは国のせい」・・・このような愚痴を話される高齢者は、愚痴はそれだけに留まりません。
私が訪問して近況を聞くと、お金以外にも人間関係の不満、体の不調、昔の武勇伝話など・・・正直、聞くに苦しい内容ばかりになる方が多い。
運の良し悪しはたしかにあるでしょうが、それを掴むも逃すも自分次第。
不遇な過去や公的制度への怒りより、今の自分をいかに満足させるかを考える事が肝心。
経済面には限らないかもしれませんが、不満を訴える方に好感はありませんからね。
そうならない為に、経済面の自立意識は持ちたいと思う私です。
④妥協しない意識を身に付ける
家庭や仕事で尊敬の眼差しを浴びるシニアの特徴として、『ストイックさ』が挙げられます。
年齢を言い訳にせず、妥協なく挑戦し続けるストイックさに人は惹かれます。
私が介護士をしていた当時、「自分に出来ない事があると老いのせいにする60代職員」と、「自分に妥協せず、黙々と働く60代職員」の二通りの方が同僚にいました。
どちらが職員たちに好かれていたかは言うまでもないですよね。
自分に厳しく向き合うストイックさは、年齢を重ねてからでは簡単には発揮できません。
自分の将来を考え始める40代あたりから、意識する方が身に付きやすいでしょう。
⑤言い訳癖を直す
「妥協しない」に付随しますが、『言い訳癖』を直すのも早めがいいでしょう。
言い訳で責任を逃れるのは、何かと楽ですよね。
深く考え続けなくてもいいし、反省による苦しさを感じる必要もなし。
その楽な感覚は病みつきになり、言い訳は慢性化してしまいます。
そして、言い訳癖は自己防衛のひとつの手段として頻繁に用いられてしまいます。
慢性化すると、自分の意思ではどうにもならなくなってしまう。
それゆえ、思考が硬くなる前の40代あたりで言い訳癖をつけない意識が大切なのです。
また、『言い訳』については、関連記事『アラフォーになっても依存的な人の傾向と自立する為のポイント7選』(※別ウィンドウで開きます)こちらの記事も参考になるのでご覧ください。
⑥威張らない
シニアになると体力・知力ともに若者に押され気味に。
そうなると、シニアの中には「経験」で太刀打ちしようとする意識が出てくる人が。
若者に向けて過剰な対抗意識を持つと、威張ってばかりで中身のない人という悪アラフォーになったら、後輩に向けての無駄な対抗心はなくすように心がけた方が無難です。評価を受ける結果になりかねません。
自分が下に見られたくないから、マウントを取ろうとする行為そのもの。
マウンティングについては、関連記事『人はなぜマウンティングをするのか?原因と対処法を考えてみた』(※別ウィンドウで開きます)で詳しく説明しています。
威張っている相手に好意を持つ人はいませんよね。
アラフォーになったら、後輩に向けての無駄な対抗心はなくすように心がけた方が無難です。
⑦常に慎重に行動する習慣をつける
シニアになると、周りに対して「遅れたくない!!」という意識が強くなるので、慌てやすくなるようです。
慌てると普段出来ていることでも失敗しやすく、時には周りの人たちに大きな迷惑をかけてしまうことも。
40代から一度自分がどれだけの冷静さ、落着きを持っているのか振り返ってみましょう。
何歳になっても、落ち着いて物事を判断する習慣は重要!!
スピード感を持って判断・実行することと、慌てて動くことは違いますからね。
私は多少なりパニックになってしまう傾向があるので、注意したいと思います。
⑧依存症を治す
人は無意識のうちに様々なものに『依存』してしまいます。
それは、親などの家族や友人、同僚への『人依存』であったり、ギャンブル、アルコール、喫煙、スマホ、インターネット(SNS)であったり・・・。
依存の期間が長ければ長いほど、抜け出すのは困難を極めます。
実際に私は多くの親子依存に陥っている方に出会ってきましたが、どのケースも「行きつくところまで行くしかない」というのが実情。
年をとってからでは、どうにもならないのです。
共依存については、関連記事『親が子供を突き放せない事から生じる「共依存」の悲惨さ』(※別ウィンドウで開きます)を参考にしてみて下さい。
依存している姿は、ネガティブにしかとらわれません。
40代から自分が何に依存しているのかを自己評価し、改善を試みましょう。
⑨若者を尊敬する気持ちを持つ
「⑥威張らない」にも関連しますが、若者に過剰なまでに張り合うと「敵対されている」とみられてしまうので注意が必要です。
好かれるシニアになるには、他者を尊敬する気持ちを持つことが大切。
まずは自分が率先して他者を認めずに、誰が自分を認めてくれるでしょうか。
年を重ねると、若者への評価が厳しくなる傾向が強まりますよね。
特に、若者へはポジティブな視点を持って接してみましょう。
友好的な態度をこちらが持てば、周りも好意的に見てくれるようになります。
今後は他者の良いところを重点的に目を向ける癖をつけたいですね。
⑩その時が来たら潔く退く
『潔く退く』といっても、「それ相応の年になったらさっさと引退しろ」という意味ではありません。
自分の居所に固執して、若者の芽を摘むようなことは避けた方がいいという意味です。
シニアになった今の自分は何で役立てるのかを、自らで判断できるようにしたいところ。
仕事においては、若い世代に任せた方が効率が良さそうな業務は譲る方向で会社に提案してみるとか。
その一方で、継続雇用してもらえるように、長年の経験を生かした他の業務を担当したいと申し出てみるとか。
このように、ベテランだからこそ出来る『提案力』を身につければ、周りからは高い評価を得るでしょう。
関連記事『職場で尊敬されたい!40代からやめておきたい職場での言動12選』(※別ウィンドウで開きます)
【まとめ】
今回は、『好かれるシニアになる為に心がけるべき40代からの準備10選』を紹介しました。
私の公私における経験をもとにまとめた内容ですので、読む方によってはかなり引っかかるところがあるかと思います。
しかし、「高齢者だから敬え」なんて言える時代は終わりました。
これからは、『デキるシニア』と『デキないシニア』で評価が分かれる傾向が一層強まるのではないかと。
ようするに、『分別(ふんべつ)を持ち、バイタリティあふれるシニア』になることが求められる社会に。
昔ながらの古いシニアは老害として一括りにされて、淘汰される風潮が強くなるのではないかという危機さえ感じます。
40代からでも遅くないので、嫌味要素を改善し、好かれるシニアを私と共に目指しましょう。
それでは。
以上、弥津でした。