相手に自分の本音を気付かせる「自己覚知」に導くポイント

2017年11月17日

こんにちは。未だに自分が何の為に生きているのか気付いていない弥津です。

気付いていないと言えば、自分の心の中って自分で説明できない時ってありますよね。

今回は、自分が何を悩み、望んでいるのかを自らに気付かせる自己覚知」のポイントについてお話します。

先日、介護認定申請の相談を受けた高齢者さんの家を訪問した際の話。


長女さんと同居しているのですが、その長女さん・・・母は私から介護される事を望んでいるんですと自信満々に話していました。


でも、実際は実の子から身体介護をされるのは、とても気を使うものです。

介護されると親としての威厳がなくなり、恥ずかしい姿を子供に晒す事になります。


高齢の母本人は、私自身、どうしたらいいのか分からなくてと、長女に任せたいのか、ヘルパーなどの他者の方が安心するのか・・・自分でも分からない様子。


この方は自分に何が必要なのかを引き出す為に、本音を気付かせる「自己覚知」に導く必要がありました。

自分の本音が分からない理由

介護を受ける高齢者のほとんどが、表面上は「何も不満はない」と言っていても、介護される辛さに葛藤しています。


人には「いつまでも自分らしくいたい」という思いがあります。

それがゆえに、自分の輝かしい実績に固執したり、誰にでも威圧的な言動をする時があります。


これは、衰えていく自分を自覚しているがゆえの、自分との戦い・・・「私はもっとできるはず」といった思いが原因です。

それに加えて、衰えに絶望し、無気力になっている方も多くいます。


その複雑な感情が重なり合わさって、自分自身が何に困っているのかを理解できないのです。

「何にお困りですか」と尋ねても、「それが分からなくて」と答える人が多く見受けられます。


今の自分が満足できない状況だとは分かっていても、具体的にどうしたら良くなるという考えが浮かばない。

また、自分が今、喜怒哀楽のどの感情にあるのかも自覚できないケースがあります。


「何をすれば今の自分が改善できる」という方法論が分からない時、たいがいの場合は「諦める」で終わらせてしまいます


要するに、「私はこんなんじゃない!」という今の自分を認めない感情と、その逆の「諦め」の感情・・・それにより、自分が求めているものがボヤけ、見えなくなるのです。


でも、本音は必ず、頭の中に残っています。

それを探しだす為にはどんな作業が必要なのでしょうか。

自己覚知に導く為の会話術

みなさんは頭の中では分かっているのに、実際に言葉として表現できなくて困った事はありませんか?

自分が思っている事を口に出して、相手が理解できるように伝えるって結構難しいものです。


自分の心理を読み解くことは、自分の癖を理解するくらい困難な事。

癖って相手は気付いても、自分では気付けないですよね。


でも、人から指摘されたり、具体的に行動例を説明されると、自分の知らなかった癖も理解できるものです。

「自己覚知」は会話の中で色んな指摘を受けながら、自分の口から出てくる言葉によって「自分の本音」を知ること。

自分の気付かない無意識の世界を把握すると言う点では、自分の癖に気付く事と似ています。


ある程度は「指摘」しないといけませんから、相手を立腹させないような言葉使いと信頼関係が必要です。


初対面でいきなりというのは少し難しいでしょう。

でも、相手があなたに助けて欲しいという思いが強ければ、初対面でも多くを語ってくれるでしょうし、あなたも相手の心を読み取るヒントをもらえます。


そして、こちらは「あなたの話に興味があります」という意思を終始見せないといけません。

話をしていると、ぜひ気付きたい「相手があなたに心開いているサイン」があります。


そのひとつは、「世間話や自分の過去を話してくれる」ことです。


自分の経歴や武勇伝・・・なかには、あまりにも長く、聞く事が面倒な話もあるでしょうが(笑)。


相手の心を知るには、世間話や過去の生い立ちなどの遠い昔の話から入っていき、徐々に現在の話に持って行くといいでしょう。


自分が頑張った過去を語り、聞いてもらえただけでも、相手はあなたを味方だと認識してくれます。


そして、その満足感を持ったまま、現在の心境を話してもらう。

どんな自分になりたいか。どんな風に家族などの他者に接してほしいのかを聞きながら。

次に、この問答を行いながら、相手の口から出てきた言葉のひとつひとつを要約、リピートします。

「あなたは◯◯と思ってるんですね」、「まとめると◯◯という事なんですね」と相手の言葉のまとめ作業を繰り返す。


そうしているうちに、相手は「私はそんな風に思ってるんだ」、「私はそんな悩みを持っているんだ」と分かるようになってきます。


相手の思いを組み立てて、形にして見せてあげるイメージです。


相手も組み立てられた自分の思いを見ることで、多くの気づきを呼び、「自己覚知」に至れるのです。

感情を表に出してもらえる「環境・関係作り」を 

多くの言葉を発してくれる人であれば、その人の心の中を整理しやすいでしょう。

しかし、言葉数の少ない人もいますよね。


あまり言葉で表現してくれない寡黙な人の場合、どうすればいいのでしょうか。


ここで重要なキーワードが、落ち着きです。


あなた自身が、「しっかりと話を聞く時間や気持ちがありますよ」という姿を見せる必要があります。

寡黙な人は言葉が少ない代わりに、相手をよく観察しています。

自分のことをどう思っているのか・・・それを相手の態度や表情で読み取る力に長けています。


話しづらくても、「苦手だな」という表情をしてはいけません。

また、体をソワソワさせたりすると、「本当に話す気はないな」と見透かされてしまいます。


その対策としては、ネタ切れにならないように、インタビューする事を100項目くらいノートに記載して、準備しておくといいでしょう。

インターネットで検索すると、このようなインタビューの質問例が出てきます。


相手の気持ちを引き出すのも、取材という意味では似ていますよ。

参考にしてみてください。


いかがでしたか?

今回は「相手に自分の本音を気付かせる、自己覚知に導くポイントについてご説明してきました。


人は褒められればうれしいもの・・・相手の人生を肯定し、興味を示してくれる人を悪くは思いません。

まずは、「相手の思い」に関心を持つようにしましょう。


そして、頭の中でバラバラになったパーツを一旦吐き出してもらい、組み立てる作業をあなたがするのです。

自己覚知の作業はパズルを組み立てる事と同じですね。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

以上、弥津でした。

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