上司の指示には従う必要があるのかについての考察

2019年11月11日

こんにちは。弥津です。

今回は、仕事をしていると何気に感じる上司指示は絶対なのか」について考えていきたいと思います。

社長にならない限りは、必ず『上司』が存在するもの。

世の中、尊敬できる上司とだけ出会える・・・とは行きませんよね。


しかも、仕事ぶりや経歴が尊敬に値しない人でも、その人に役職がついてしまえば『上司』。

ときには、そんな上司の理不尽・意味不明な指示に従うべきなのか・・・悩むことも多いでしょう。


私も、成長する気のない上司に対して、イライラする毎日。

指示だけ偉そうにされても、拒否反応が強まるだけですよね。


そこで、上司の命令や指示について・・・どれだけ従うべきなのかを調べる事にしました。

業務命令と指示の違い

まず、上司が部下に行う指図で思いつく、業務命令』と『指示というふたつの違いについて見ていきましょう。


『業務命令』とは、以下のように説明できます。

業務命令

使用者が業務を遂行するために従業員へ行う命令。

一般的に、業務命令の権利を有しているのは、「社長」だけではなく、「部長」、「課長」、「係長」などの役職者です。

業務命令の種類については、次の章でお話しますが、基本的に業務命令は従わないといけないものです。


では、『指示』とは、どのようなことを言うのでしょうか。

指示

仕事のやり方などを示し、スキルアップに役立つ助言・指導を行うこと。

指示の場合は、業務内で常に行われるであろう、部下へのスキルアップにつながる助言や指導を含みます。

的確な指示を行う為には、上司にはそれ相応の高いスキルが求められますね。

上司の言うことに従わなくてはいけないのか

業務命令と指示の違いが分かったところで、部下としてはどの範囲であれば従わないといけないのかについて考えていきましょう。

弥津

上司の言うことには、『何でも』従わないといけない?

上司の指示に従うべきケースは?

業務命令に従わないといけない理由については、『労働契約法』で説明できます。

労働契約法の第6条には「労働者および使用者の合意の下で、労働契約が成立する」とされています。


この労働契約ですが、結ばれれば、業務命令に従うことに合意されているものと見なされます。

その業務命令の種類については以下の通り。

【業務命令の種類】

◯ 配置転換

◯ 出向(転籍・転勤)

◯ 出張


◯ 残業

業務命令といって、真っ先に思いつくワードは『配置転換』、『転勤』ですよね。

これに背くことはできないことは、誰しも周知の事実でしょう。


それにしても、残業も業務命令として労働者に課せられるとは知りませんでした。

当然、法外な残業はご法度でしょうが。


このように、上記の業務命令については、労働契約が結ばれている限り、従わなくてはいけません。


上司からの業務命令を個人的感情や理由で断ると、『業務命令違反』として処分される可能性もあるのです。

上司の指示に従わなくていいケースは?

労働者は使用者に対して、求められた労働を提供しなければなりません。

そして、前の章でお話した『業務命令』には従わなければなりません。


それを前提に考えると、業務上の合理性がない命令・指示であれば従わなくてもいいケースがあると解釈できます。


たとえば、上司の個人的な思想に基づいた指示です。

根性論を持ち出して部下を無理に動かすような指示をしたり、上司の言うことは絶対だという無条件服従を求める指示をしたりすることです。


私も上司から意味の分からない指導を受けた経験があります。

それについて、以下の記事もあわせてお読みください。

また、経験がないのに、いきなり役職についてしまった不幸な人もいますよね。

それでも、上司としての威厳を示そうと、場違いな指示をしたりするケースもあるでしょう。


そのようなケースにおいては、上司であってもしっかりと訂正し、正しい判断をチームとして行うべきと提案するようにしましょう。


建設業などの危険を伴う作業を行う仕事であれば、なおさらです。

安全を無視したような仕事の仕方を求められたら、一切同意してはいけません。


それでも「私に従え」と言ってくる上司は、『業務命令の濫用(らんよう)』です。

また、あなたが仕事や精神的に悪影響を受けるようであれば、『パワハラ(パワーハラスメント)』の可能性も出てきます。


そのような一方的な命令・指示は、「無効」と考えていいでしょう。

労働基準法を理解しよう

労働者が守るべきものとして、『就業規則』の存在もありますよね。

できれば、働く前に就業規則を確認するようにしましょう。


しかし、この就業規則ですが、社長が何でも好きなように作っていいわけではありません。

就業規則は、『労働基準法』を基本に作らなければならないのです。


労働基準法がまさに『基準』であって、その内容と逸脱するような就業規則は認められません。


以下のサイトで、使用者が心得るべき労務管理は確認できます。

労働者がみても大変役立つ情報が書かれていますので、自分を守る意味でも把握しておきましょう。

>>> 「やさしい労務管理の手引(厚生労働省 労働基準局)」

「従う」が基本だが感情論には付き合うな

労働者としては、上司の命令や指示に従うのは、『基本』であることは間違いありません。

しかし、その命令・指示内容が『業務的に合理性があるものなのか』を考えられるようにしましょう。


労働基準法や就業規則に定められているものなのか、そして、業務を円滑に遂行するために役立つ必要な命令・指示なのか。

上司から理解に苦しむ命令・指示を受けた際には、毅然とした態度で「その意図」の説明を求めましょう。


上司の感情論であれば、従う必要はないと考えます。

【感情論】

理知的でなく、感情にかられた、また主観にかたよった議論。

出典:三省堂 大辞林 第三版

感情論とは、上記引用にあるように、「主観にかたよった議論」を指します。


上司だけにメリットがあるような一方的な命令・指導には付き合わないようにしましょう。

それでも、求めてくるようなら、労働基準法や就業規則を持ち出すのもいいでしょう。


しかし、こちらの主張も一方的にならないように注意を。

その命令・指示に従うことで、「チームが円滑に連携できない理由」や、「業務遂行に遅れを生じさせる理由」を明確に説明できる準備を行う必要があります。


しっかりとした根拠を示して、こちら側が感情論ととられないようにしましょう。


それでは!
以上、弥津でした。

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