こんにちは、社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
このような職場だと、休日なのに落ち着かなくて、精神的に疲れ果てます・・・。
自分の職場がブラックなのか、判断したいですよね!!
休暇は権利!
休みの時は連絡してこない職場を選びたい。
しっかりと休みをくれない会社で働くことを防ぎたい方に向けて、休みと仕事の境界がない業界で長年働いている私がお答えします。
「24時間働けますか」はナンセンス。
心が崩れないように休みの時は休むに集中できる職場を選びたいですね。
休みなのに休めない仕事!
私の仕事は在宅で生活する高齢者の方とその家族に対しての生活上の相談、介護サービスの調整です。
この仕事ですが、世間一般には「人の役に立つ良い仕事をされていますね」と言われるのでやりがいはあるのですが、とにかく『休みが休みにならない職業』なのです。
まずは、それに関する経験談からお話しします。
- 勤務外対応・休日返上でも対価のないうちの職場
- 休みなのに出勤しなかった事を責められた私の経験
①勤務外対応・休日返上でも対価のないうちの職場
ケアマネジャーは在宅で生活する高齢者の緊急対応も求められる職業です。
それなので、24時間対応が出来るように携帯電話で連絡を受けられるようにしています。
深夜に本人や家族から「体調が悪い」と連絡が入り、かけつけたという事もあります。
これは休暇の日でも同様で、休みの日でも私が担当する高齢者から相談が入った際は受け付けた職員から電話が入る時があります。
電話が入るかもしれないと考えると落ち着いて休めないんですよね。
それに、休暇だろうが対応を求められると、急遽休日を返上して出勤ということもあります。
契約書には「24時間、夜間休日でも連絡を受けます」と謳わせられているのですが、うちの職場は時間外対応しても給与には反映しません。
高齢者福祉の業界ってボランティア精神にあぐらをかいているような雰囲気を感じます。
そんなこんなで日頃からおかしいと感じながら対応して早10年以上・・・それでも先日私なりに「これっておかしくない?」と思う出来事がありました。
②休みなのに出勤しなかった事を責められた私の経験
私が家庭上の都合で平日休暇をもらった時の話。
私が担当する一人暮らし高齢者の方の精神不安がおさまらず、近隣住民からその報告が入ったとのこと。
当日出勤していた職員は「担当が休暇なので今日の対応は難しい」と返答したが、急な対応が必要そうなので出勤出来ないかと私に要請してきました。
子供の学校行事に参加していた私は「今から駆けつけられない」と率直なところを答えます。
私たち、予定が空いているから、代わりに対応できないわけじゃないんだけど・・・。
でも、担当じゃないから弥津さんの希望通りに動けるか分からないし。
本来、私だけがケアマネジメントのプロというわけではありません。
私以上の経験年数を重ねた先輩がいる中で、「担当じゃないと対応できない」という姿勢にとても不服を感じた私です。
私だって休日職員の代わりに多くの緊急対応してきたけど・・・何で私を呼びつけることばかり考えて対応してくれないのか。
私は駆け付けられない状況でもどかしいし、他職員は私に依存的・・・電話先でイライラが止まらず。
結局は短期入所先を調整してくれたらしく、その方は一時的ではありますが安全な環境に移れたようです。
しかし、問題なのが翌日・・・。
私が対応してくれたことに感謝の言葉を全員に伝えたところ・・・。
◯◯さんとか、早退したかったけどそれを返上して対応したんよ。
対応が終わるまで、午後4時くらいまで時間がかかったし。
ええ?
休日出勤しなかった俺が悪いってこと?
俺だって休日の職員の代理で対応したことって数多くあるんだけど・・・なにそれ!?
みんな忙しいのは分かるけど、休日返上しない私を責めるのって違和感だらけなんですけど・・・。
社長でもない私が家庭を犠牲にしてまで働かないといけない理由って何なんだろって改めて考えさせられました。
一応説明しておきますが、契約書には「24時間、夜間休日でも連絡を受けます」と謳わせられているのですが、うちの職場は時間外対応しても給与には反映しません。
高齢者福祉の業界ってボランティア精神にあぐらをかいているような雰囲気を感じます。
心が病むブラックな職場にある傾向5選
このように休日、時間外の対応を『ボランティア』で強要されている感のある福祉業界。
こんな傾向のある職場は、職員に充分な休みを与えない『ブラックだ!!』と思う点を5つ挙げてみます。
- 休みの職員に気軽く電話してくる
- 休暇だろうが関係なくメールやSNSで返事を求める
- 休み返上で働く事を美しいと勘違いしている古い体質
- 「やりがい」にあぐらをかく悪しき風潮あり
- 全員で業務を共有する意識が無さすぎる
みなさんの勤務先にこんな傾向がないかチェックしてみましょう。
①休みの職員に気軽く電話してくる
職場携帯の支給は一見働きやすさへの配慮のある職場だと思わせますが、会社にとってメリットがなければ経費を費やしてまでそんなことはしません。
職場のメリットとしては休日であろうが時間外であろうが、連絡を受けられる状況を作って、対応させられるという点が考えられます。
職員にしっかりとした休暇を与える意識の薄い職場は、気軽に電話できる状況を作り、当たり前のように連絡してきます。
ぎゃくに、会社携帯の支給は無い方がいいし、個人携帯だって会社に伝える義務はないという形にしてもらいたいくらい。
いつでも連絡がとれるとなれば、休日・時間外関係なく連絡して働かせていることと何ら変わりありませんよね。
②休暇だろうが関係なくメールやSNSで返事を求める
電話の場合、プライベートが忙しくて出られないって言い訳してスルーって手がありますよね。
それを許さないのは、サラリーマンを悩ませる『メールやSNSでの連絡』。
電話するヒマはなくても、メールやSNSだったら、一日返事が出来ないということはないだろ。
「返信できない」状況を許さないために、連絡や依頼にメールやSNSを意図的に選ぶケースがあると思います。
手軽さゆえに大量に送られてきてしまうメール、SNS。
送信されてくる数が多くなるとかなり追いつけられますよね。
それに、メールとSNSだと時間を気にせず深夜でも送ってくる人がいます。
精神的にきついわぁ・・・。
休日と時間外関係なしにメール、SNSでの連絡・相談を送りまくり、その返信を当たり前に求める風潮がある職場はブラックだと思います。
私が考えるに、電話より厄介な連絡ツールですからね。
③休み返上で働く事を美しいと勘違いしている古い体質
大昔のように『24時間働けますか』という時代はもう終わりました。
それでも、昔の体質を最良だと勘違いしたままの職場ってありますよね。
仕事を何よりも優先し、休みであっても休暇返上で出勤する意欲が美しいと思い込んでいる職場は今でも存在します。
このような職場は、休みの職員でもお構いなしに連絡して、緊急時の対応をさせることが常になっているはず。
かりに、休日返上で緊急対応しない人が出た場合、私の職場のように対応した職員が被害者のような視点になって攻め立てるかも。
それをすれば、職場の信頼は得られるかもしれませんが、心身は確実に消耗します。
それに、家族を犠牲にすることを忘れてはいけませんね。
④「やりがい」にあぐらをかく悪しき風潮あり
福祉業だけでなく、お客さんを喜ばせる仕事って世の中にはたくさんありますよね。
休暇を自由に与えず、そして休暇であっても対応を求めるようなブラック体質のある会社は、「お客さんに真摯に対応」をはきちがえています。
そのような場合、たいがいは「自分の仕事にやりがいを持て」と説得されませんか?
『仕事にやりがい』を求める職場は、基本的にその言葉にあぐらをかき、働きやすさを追求することを怠る傾向があると思います。
社長や管理者から『やりがい』という言葉が出てくる職場は、ブラック体質があると考えます。
⑤全員で業務を共有する意識が無さすぎる
休みなのに休ませてもらえない職場は、大基本として『全員で協力しながら業務を行う』、その意識が無さすぎる傾向があります。
うちの職場のように、自分の担当以外の対応は「自分の責任ではない」という発想。
休暇返上で出勤させてまで対応させようとするのは、この『全員で対応する』意識が欠如しているからです。
「顧客対応や相談は全て全員で対応する」という意識のない職場は、休みであろうがなかろうが「あんたがやりなさい」的な姿勢。
こんな姿勢の職場は、休みだからといって配慮してくれるような風潮はないでしょう。
「完全なる休み」を保証しない職場は全てブラックだと思え!
上記の私の意見ですが、本来は会社が持つべき基本的な意識だと思うんですよね。
何でも賛否両論あるのは、理解した上で言わせてもらっていますが。
休暇の保証って本来は労働基準法でも定められていますし、代休や割増賃金で対応する義務があるんですよね。
それなのに、ボランティア精神を都合よく持ち出し、休みたいのに休めない体制をズルズルと続けるのって『職員への意識薄すぎ』だと思いませんか?
ブラック企業と言われる所以って、ほとんどが『休暇』を与えないことに焦点が当たられますよね。
過度なサービス残業だったり、休暇を充分に与えていなかったり。
だから、休暇は働くものの権利として保証されるべきだと私は思うのです。
休みの職員に気軽く連絡して、仕事モードに引き戻し、拘束するのって絶対おかしくないですか?
このようなことから『完全なる休暇』を保証しない会社は、全てブラックだと思うのです。
365日24時間対応を全職員に求める、我が高齢者福祉業界は、大昔からブラック分野だったとも考えるのです。
胸を張って「休みの時はまったく対応できません」と言える勇気を!
「この仕事は休みであっても対応するのが当たり前だ」という考え方の業種は心が病む覚悟を持って臨むべきです。
また、ぎゃくにそう分かった段階で逃げるのも手だと思います。
あるいは、真っ向から主張する勇気も持ちましょう。
「休みはしっかりといただきます。休暇の時、私は対応できませんので」
非常識だと思われるんじゃないかと不安になる必要はありません。
そもそも、休みに仕事対応をさせること自体が問題なのですから。
職場の空気に飲まれてしまっては、自分の心身を守ることはできません。
何よりも大切なのは『仕事ではなくて、自分の命と家族』。
「休暇でも働かなければならない」という思い込みから自分を解放しましょう。
関連記事『簡単に仕事を辞められる退職ガーディアンの特徴まとめ』(※別ウィンドウで開きます)
自分軸で生きることでブラック企業に負けないメンタルを
余計なストレスを感じていると他人軸での生活に支配され、自分で苦しい状況に落とし込んでしまうだけです。
ブラック企業に支配されているという感覚を軽減するために、自分軸での生き方をマスターしましょう。
自分軸で生きられるようになると他者や企業規定に合わせる余裕が生まれてきます。
他人軸から自分軸の生き方に変えて、ブラック企業を踏み台にして成長していきましょう。
自分に集中できるようになることで、心にゆとりを持てるように。
そのためには、自己覚知に有益なツールが必要。
私がオススメする下記ツールを活用すれば、『自分軸』で生活出来るようになります。
これにより、これまであまり意識できていなかった自分の「理想の未来」や「潜在的な欲求」が見えてきます。
ジャマな『他人軸』を排除して他に影響を受けずに自分にまっすぐに生きられるようになりましょう。
新しい自分に生まれ変わりたい方は、是非お試しを。
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【まとめ】
とにもかくにも、休暇は自分の権利だと信じ、『正々堂々と休もう!』です。
それを許してくれない職場はブラックですので、そう分かった段階で長居する必要はないと考えましょう。
【この記事のまとめ】
休みでも対応を求める職場だと分かったら、最初から避けるべき!
休暇は権利!
休みの時は連絡してこない職場を選びたい!!
長年、高齢者福祉の業界で働きながらそう考えてきた私。
中年となり、心身が病む前に次のステップに歩みたいと切に願うのでした・・・。
それでは。
以上、弥津でした。