こんにちは、自己愛弱めな社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
仕事やプライベートで自己愛の強すぎる人の対処に困った経験はありませんか?
対決姿勢ではなく、相手の「頑張り」を認めながら穏やかに対処を。
こちらが大人の対応をすれば、周囲を味方につけられます。
自己愛が強すぎな人に嫌な思いをさせられた方に向けて、同じ経験を持つ私がお答えします。
私の具体的な経験から、どうすれば自己愛強すぎな人に対処できるのかを考えていきます。
ワガママな人にお困りの方は是非参考にしてください。
自己愛とは
『自己愛』とは「自分を肯定し、愛する事」です。
それは、誰しも持っている「自然な愛情」。
しかし、自己愛も強さの度を越すと、ナルシシズム(narcissism)、ようするに『ナルシスト』と呼ばれる人になっていきます。
ときには、自己愛は「うぬぼれ」や「自己陶酔」と同じ意味で用いられることも。
自己愛が強くなると、他者に不快感を与えたり、心を傷つけてしまったりすることがあります。
まずは、自分の持っている自己愛が他者を攻撃してしまうほど強くないか、自己チェックしていきましょう。
私の自己愛強すぎな人に対処できなかった体験談
私の「自己愛が強過ぎな人に困惑させられた体験談」をお話しします。
私の仕事は在宅高齢者支援ですが、ある日・・・他の居宅支援事業所のケアマネジャーから
ちょっと相談があって・・・
と、電話がかかってきました。
担当している高齢者さんが、私を拒否するので担当を変わってもらいたい。
とのこと。
そこで「次は男性ケアマネならうまく行くのでは?」と、事業所内での話が出た結果、私に白羽の矢がたった様子。
私は利用者さんにどのような傾向があるのかを事前把握しておきたいので、ケアマネに尋ねたのですが全て
利用者と家族に性格的な問題があって。
もともとクレーマーなんですよ。
一生懸命やっている私を受け入れない高齢者側が悪いと思うんですけど。
と、きっぱり。
そして、私だけで直接ご本人・家族と「面談して契約してこい」という始末・・・。
まずは、そちらが本人、家族に引き継ぐ件を説明して同意を得てから、私に話をもって来た方がいいのではないでしょうか?
私も納得いかないので、そう返答するのですが・・・すると
何で?!
そんな言い方をする人だと思わなかった!!
ショックです!!
突然、怒鳴り出す・・・。
え!!?
ちょっと、意味分かんないんですけど・・・(汗)。
私だってケアマネ経験5年ですよ。
高齢者と家族への接し方くらい分かります!
私に問題があるとでも言うんですか?
ケアマネ経験5年で威張っていることの空虚さはさておき、その後も露骨な自己擁護の応酬と、無条件に引き継ぎに応じない私への批難が続く。
自己愛強すぎやろ、この人・・・。
そして、「他のケアマネさんに依頼します! 頼れる人だと思ったのに!」と捨て台詞を吐き、電話を切りました。
異様なまでの『頑張っている自分は完璧』という自信・・・。
どうにかこうにか嘘をいってまで人のせいにして自分を必死に擁護しようとする「過度な自己愛」。
そこで私は、今後は自己愛の塊のような人に振り回されない為に、対策を考えたいと思ったのでした。
自己愛が強すぎる人の良い特徴4つ
自己愛の強い人にも、良い特徴はあります(あるはず)。
- 興味津々な事にはものすごく協力的
- 時にもの凄く共感してくれる
- アウェイな場でもよく話しかけてくれるので助かる
- 褒めると素直に喜んでくれる
まずは、良い特徴を4点見ていきましょう。
①興味津々な事にはものすごく協力的
自分にとって興味津々な事には、人一倍協力的。
例えば、仕事で自分の知らないジャンルの経験が積めると分かると、積極的に参加してくれます。
ときに、メンバーが足りずに困っている時には、とても頼もしい存在に。
大好きな自分に大きなメリットがあると分かると、労は惜しみません。
②時にもの凄く共感してくれる
例えば、他者が可哀想な目にあった経験など、自分と他者が同様の悩みを持っていると分かれば
強い「共感」を示し、良き理解者になってくれます。
他者と同じ苦しみを共有できるので、自分の過去の傷を癒やす機会になるのでしょう。
③アウェイな場でもよく話しかけてくれるので助かる
多少アウェイな場であっても、出会えば物怖じせずに話しかけてくれます。
知っている人がほとんどいないミーティングや会議・研修会などで、たくさん話しかけてくれるので、「心の救世主」になってくれる時があります。
こちらの話はあまり聞いてくれないかもしれませんが、無言が苦しい状況では大いに助けになるでしょう。
④褒めると素直に喜んでくれる
自己愛の強い人は、自分自身と同じように、他者にも愛して欲しいと求めています。
他者が「素晴らしい!」と褒めてくれると、素直に喜んでくれます。
そして、褒めてくれた人には、恩を長く感じてくれることが多く、悩んでいる時には心の支えをかって出て来てくれる人もいます。
自己愛が強すぎる人の問題点7つ
次に、自己愛が強すぎる人の問題点について。
- 自分の全てが完璧だと錯覚
- 他者を見下す言動
- 他者からの助言や提案は否定する
- 少しのトラブルでもパニックになりやすい
- 矛盾の多い作り話や嘘を言う
- 困っている自分を助けてくれるのが当たり前という姿勢
- 「報告・連絡・相談」を嫌がる
良い点より問題点の方がすごく多くなってしまいますが・・・。
①自分の全てが完璧だと錯覚
- 「自分が一番頑張っている」
- 「私も精一杯やっている」
と堂々と公言します。
仮に、自分が手を抜いていると自覚があっても、絶対的に認めずに「精一杯頑張っている」と主張。
嘘をついてでも「私は間違っていない」と、周囲の人達に納得させようとします。
そして、常日頃から謙虚さが欠けている言動が目立つように。
「私はパーフェクト!! 他人の不手際のせいでいつも私が苦しい状況の置かれてしまう!!」と、他者の責任にする傾向が強く出ます。
②他者を見下す言動
自分の能力の高さに陶酔しているので、他者は必ず自分より劣っていると思っています。
「私は〇〇年以上、この業者にいるから詳しい」と言って、経験豊かさを「時間の長さ」で主張するパターンが多く見られます。
自分の本当のレベルが分かっていないので、ただ背伸びしているだけの哀れな人と思われてしまいます。
③他者からの助言や提案は否定する
自己愛の強い人は、他者からの提案、助言を受け入れることが『苦手』。
相手がスキル向上のために必要な情報を伝えてくれているのに、なぜか「批判されている!」と捉えます。
一見、他者の助言・提案を飲み込んだように見えても、実際の行動は自分のやりたい事そのもの。
「私の考えは最高」っていう基本スタンスがあるからだと思われます。
④少しのトラブルでもパニックになりやすい
自己愛が強いからといって、どしっと構えているのかというとそうでもありません。
自分にピンチが訪れると、パニックになって冷静さを失います。
自分の犯したミスをもみ消す為に過度な「自己擁護」に走ります。
完璧な自分がミスっているところを、他者にみられたくないという心理があるから。
失敗を笑って済ませる懐の大きさがないので、自己愛の強い人は自分のピンチを「他者のせい」にしてしまいます。
⑤矛盾の多い作り話や嘘を言う
自分に対する過剰な擁護はあるので、自分にとって都合のいい作り話や嘘を悪気もなく、口にしてしまいます。
先程の例のように、「〇〇さんの判断力がなくて拒否された」と言って、他者の「嘘の人間像」を作り上げます。
あとで確認すれば真実が分かるような作り話を、絶対バレないといった面持ちで、自信満々に伝えます。
⑥困っている自分を助けてくれるのが当たり前という姿勢
自分は周囲から認められていると勘違いしているので
「価値ある自分」を周囲の人が助けてくれるのが当たり前を思っています。
無条件に援助してくれない人には、攻撃的な言動をみせます。
感情が吹き出しやすい傾向があります。
⑦「報告・連絡・相談」を嫌がる
報告・連絡・相談をすると自分に不利になると思い、個人行動が多くなります。
できるだけ『報告・連絡・相談(ほう・れん・そう)』をせずに、自分の中だけで事を済ませようとします。
失敗を隠す傾向があり、無理難題を他者に押し付けていまいます。
心のモヤモヤ・イライラが改善できるサービスを、こちらの記事で提案しています。
心をすっきりさせたい方は参考にしてみて下さい。
関連記事 『在宅で取り組める心のモヤモヤ・イライラを改善する方法まとめ』(※別ウィンドウで開きます)
自己愛が強すぎる人の対処法9つ
次は自己愛の強すぎる人の『攻略法』についてです。
- 自己陶酔している相手の心に寄り添う
- 元々は劣等感だらけだったことを理解してあげる
- 穏やかな口調で正論や的確な指摘をする
- キャリアの長い人に対応してもらう
- 相手の頭の中を整理してあげる
- 都合を作って話を終わらせる
- 「あなたの為だから」と言って心をくすぐる
- 言葉も感情も「中立」を心掛ける
- 自分軸の中で生きる
攻略法を理解し、うまく付き合えるようになっていきましょう。
①自己陶酔している相手の心に寄り添う
他者を喜ばせたり、他者ができない専門的な仕事をしたりしていると、人の役に立っているという『優越感』に支配されてきます。
「私は人より優れている」という錯覚を、誰に対しても採用してしまいます。
自己の優越感維持に支配されてしまった哀れさに寄り添う気持ちで接してあげましょう。
認められていると感じれば、自己愛のクセの強さが緩和される時があります。
②元々は劣等感だらけだったことを理解してあげる
自分を大きく見せようとするきっかけは、大きな劣等感にあると言われています。
劣等感だらけが原因で、自己愛が過剰になった可能性あり。
強すぎる自己愛は「自己防衛の過剰反応」を起こします。
日頃から「肯定」してあげましょう。
肯定してくれる人を味方と思うので、攻撃的言動がおさまるでしょう。
③穏やかな口調で正論や的確な指摘をする
感情的になりやすいので、理路整然と物事を説明する事が苦手な自己愛の強すぎる方。
正論や、堂々とした指摘を聞かされると、太刀打ちできずに黙ってしまうこともあります。
自己愛の強すぎる人の一方的な主張に影響を受けないように注意しながら、「一般論(正論)」を落ち着いた口調で伝えましょう。
最初は相手に反発するかもしれませんが、それは自分が語れない正論を話しているあなたへの憧れや嫉妬の裏返しと言えます。
④キャリアの長い人に対応してもらう
自己愛が強い人は、会話の中で「私はこの仕事を◯◯年してますから」とか言って、自分の経験豊かさをアピールする人がいます。
自己アピールには、「更に経験豊かな人の話」で対応しましょう。
自分では届かないような大きな存在がいることが分かれば、素直になります。
仕事しだして2年から5年あたりは、自分がカリスマになったかのような錯覚をしやすい時期です。
私はこの時期を『勘違い期』と呼んでいますが、特徴と乗り切る手段については、関連記事『仕事に慣れてきた時に陥る自信過剰な「勘違い期」を乗り切るには』(※別ウィンドウで開きます)で説明しています。
自分がキャリアで負けている場合は、尊敬する先輩や上司の言葉を例に対抗しましょう。
⑤相手の頭の中を整理してあげる
自己愛が強すぎると、感情論になりやすく自分で考えをまとめられない傾向があります。
バラバラのパズルを組み立てて、形にするように「相手の思いを整理してあげる」ように心がけましょう。
「あなたは先程〇〇と言っていたので、△△と思われているのでは?」と向こうの口から出てきた言葉をご返杯すればいいのです。
自分の言葉が返ってくると「私はこんな考え方だったんだ」と、初めて理解できるでしょう。
⑥都合を作って話を終わらせる
自己愛が強い人は、こちらが「うん」と言うまでは話を終えてくれない事が多い。
そのまま話に付き合っていくと、ほとんど場合が口論になります。
口論になりそうな空気になれば、上手に話しを中断しましょう。
例えば
- 「ごめんなさい、〇〇時までに書類作らないといけないので」
- 「訪問予定があるのでここで失礼するね」
みたいな感じで、一旦休憩を求め、そのままフェイドアウトするのです。
話を中断する際は、できるだけ仕事やプライベートの用事で具体的な例を伝えましょう。
⑦「あなたの為だから」と言って心をくすぐる
自己愛が強すぎる人は、自分を大切にしてくれる言葉にはとても弱い傾向があります。
相手の問題点をズバリと指摘する前に、「あなたが、変に誤解されない為」と伝えると聞く耳が穏やかになるでしょう。
または、「せっかく頑張っているあなたが、努力を怠っていると思われるのは損じゃない?」と言って、こちら側の指摘を認める事であなたにメリットがあるよという言い方もいいです。
⑧言葉も感情も「中立」を心掛ける
自己愛の強すぎる人を相手にする時は、とにかく感情的にならずに冷静に。
また、こちらの価値観を一方的に押し付けるような言葉は控えます。
前述と同様に、全て「あなたの為にもなるし、みんなの為にもなるし」といった言い方に徹するといいでしょう。
感情、言葉ともに『中立』を意識して、接していきましょう。
⑨自分軸の中で生きる
他者の事が気になりすぎて、人間関係のストレスや孤独感が強い方は、他人を軸として生活しています。
自分軸で生きて他者の影響を少なくしましょう。
自分に集中できるようになることで、心にゆとりを持てるように。
そのためには、自己覚知に有益なツールが必要。
私がオススメする下記ツールを活用すれば、『自分軸』で生活出来るようになります。
これにより、これまであまり意識できていなかった自分の「理想の未来」や「潜在的な欲求」が見えてきます。
ジャマな『他人軸』を排除して他に影響を受けずに自分にまっすぐに生きられるようになりましょう。
新しい自分に生まれ変わりたい方は、是非お試しを。
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【まとめ】
今回は「自己愛が強すぎる人の良い点、問題点と9つの攻略法」という話題でした。
私の個人的な経験がもとになっている傾向と対策なので、みなさんの意見と違う点も多くあるでしょうね。
- 自己愛が強すぎる人の攻略法9つ
- ①自己陶酔している相手の心に寄り添う
- ②元々は劣等感だらけだったことを理解してあげる
- ③穏やかな口調で正論や的確な指摘をする
- ④キャリアの長い人に対応してもらう
- ⑤相手の頭の中を整理してあげる
- ⑥都合を作って話を終わらせる
- ⑦「あなたの為だから」と言って心をくすぐる
- ⑧言葉も感情も「中立」を心掛ける
- ⑨自分軸の中で生きる
自分が「自己愛が強すぎる人」ではないかのチェックにも活用してください。
それでは。
以上、弥津でした。
自己愛が強すぎるワガママ・ジコチューな人がいて困っている。
どう接したら上手くいく?