何でも略すな!正式名称を使って伝える事の大切さ

2019年5月4日

こんにちは。先日、ローソンを「ローソ」と略している人に会って笑ってしまった弥津です。

略すと言えば、世の中「略語」だらけですよね。今回は、何でも略す事の問題点と正式名称を使って伝える事の大切さをご説明します。

私の仕事はケアマネジャー(介護支援専門員)です。

仕事の中で多くの略語に出会います。


例えば、認知症を「認知」と略す介護職員たち。

認知症を患っている人のことを「認知がある人」と表現します。


それと、他にも「病」や「症」を略す習慣が介護、医療の現場には横行しています。

私は、その1字を勝手に略すことに、相手への「軽視」を感じてしまうんですよね。


その他、略語を使うことで相手に分かりづらくしている事もありますよね。

相手への配慮を欠く略語例を見ていきましょう。

その略語は相手には分からない

私の仕事である高齢者介護分野。

その中で何気に使っている専門用語や略語があります。


例えば「介護保険被保険者証」を「保険証」とだけ伝える職員。

「保険証」には病院受診などの時に提示する医療保険の保険証もありますし、こっちの方が一般的です。


「保険証を用意しておいてね」と言われると、ほとんどの高齢者が介護保険被保険者証をイメージしません。これがトラブルのもと。


伝えた職員としては頭に介護保険被保険者証をイメージしながら「保険証」なんて言っているので、間違えて医療保険証を用意した高齢者を「理解力がない」なんて批難します。


間違えた相手からすれば、「あなたの世界では『保険証=介護保険被保険者証』なんでしょうけど、私は違うの」と言いたくなるでしょう。

また、要介護1以上の認定の高齢者を担当する「居宅介護支援事業所」を私達は「居宅」と一言で略す習慣があります。


介護度が上がり、居宅支援事業所に引き継ぐことを「居宅に引き継ぐ」なんて表現するので、高齢者や家族の本音としては「何言ってるのか分からない」でしょう。


「居宅に担当してもらう為の手続き」なんて伝えたら、ほとんどの人が「居宅?自宅の事?住民票登録か何か?」とイメージするでしょうね。


それでも、しっかり説明したと満足するケアマネジャーや介護職員たち。


このように、あなたが仕事の中では通じる略語や専門用語が、本当に向き合うべく顧客やクライアントにはよく伝わっていないのです。


略語を通常語のように使用しながら説明する人に、配慮は感じません。

病気の名称に関してであれば尚更。その点について、次でご説明します。

尊厳の意識が欠ける病名の略語習慣

冒頭でお話した「病名の略語化」と「他者への尊厳」について。


病名はどんな病気であっても、大変深刻で「重い」ものです。

介護、医療従事者の中には「病名を深刻に扱わない為」と意図的に、略語を使用する人がいるかもしれません。


しかし、略語は「正式」ではない点に気づかなければなりません。

世間一般では、時に略語は言葉遊びや相手を馬鹿にする手段として用いられます。


例えば、生活保護のことを「生保(なまぽ)」と言う人がいたり。

マック・マクド(マクドナルド)、ミスド(ミスタードーナッツ)など、略すことで認知度が向上し、親しみ深さが増す好例もあります。

しかし、それが許されるのは「人の苦しみのない分野」だからです。


病名や症状は、それに苦しんでいる人が存在する分野です。

なりたくてなったわけでない病気・・・罹った人からすれば、その病名は今の自分を語る上で重要なものです。


それを「認知」(認知症)、「アルツ」(アルツハイマー型認知症)、「レビー」(レビー小体型認知症)、「ピック」(ピック病・前頭側頭型認知症) と略して説明された日には、どんな心境になるでしょうか。

病名の略称化は、病気に苦しんでいる他者を軽視している事と同じではないでしょうか。

正式名称を言う事を億劫がるな

病名を例に出して説明しましたが、あなたの職種にも他者の敬意に欠ける略語はありませんか?

就職してから意識しておらず、当たり前のように使用していた略語が、元々が他者の軽視思考から始まったものがあるかもしれません。 


そんな恥ずべき略語を顧客やクライアントに向って使っていたのであれば、それはあなたの品格が問われて然るべきです。


これからは、説明を受ける立場になって考えてみてください。

その説明の中に、あなたの使わない専門用語や略語が出てきた時にあなたは「?」がつきませんか?


そんな言葉が多く出てくる説明で満足できますか?

また、そんな相手の説明を信用できますか?


自分の世界中心に生きている「ジコチューな人」と捉えられるでしょう。

さらには、言葉を大切にしていない高飛車な人と解釈されるでしょう。


自分の言葉を相手に伝えたいという誠意ある人は、ちょっとした言葉を略したりしません。


略語を何気に使用する姿に、ちょっとしたことにも「億劫がる」、ズボラな性格が見えてきます。


相手の目線に立って、正確に物事を伝えるには略語は不必要です。

ジコチューや人への軽視と捉えられないように、略語の使用は排除するくらいで意識しましょう。


いかがでしたか?

今回は「何でも略すな!正式名称を使って伝える事の大切さ」と題してお話させていただきました。


軽い言動には注意しながら、仕事や生活を送って行きましょうね。


それでは!
以上、弥津でした。

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