こんにちは、社会福祉士兼業ブロガー・弥津(@yazusui)です。
先日、犬好きの知人が

犬は人を裏切らない
と言っていました。
でも・・・

え!?犬だって、自我があるだろうに・・・。
本当に人を裏切らないのかな?
と一人考えているうちに、私はある事に気づきました!
【私の疑問】
- 「犬があなたを裏切らないなんてどうやって確認したの?」
- 「人から愛情が得られないからって犬で代替してない?」
- 「犬はしゃべらないから本心分かんないじゃん」
元愛犬家の私ですが・・・『無条件の愛』はどの犬にもあるものではないと考えます。
そんなことあれこれ思っていたら、『人間は自分の希望や常識で都合よく当てはめる生き物』だと気付いたんです。

この記事で分かること。
- 犬の方があなたを従えている感覚かもしれない!?
- 相手(愛犬)の性質を理解した上で「愛されている」、「裏切らない」といわないと、それは人が勝手に想像しているだけで『ただの勘違い』かも?

愛犬との主従関係や、本当に相思相愛なのかを振り返る機会になりますよ。
動物は何でも「自分本位じゃない?」っていう疑問
犬好きで、自宅にチワワ二匹を飼っている、私の知人Aさん。
先日、愛犬の最近の調子について尋ねると、「お二人」ともたいへんお元気な様子。
最近の様々なほのぼのとする愛犬エピソードを語ってくれました。
こんな私も以前は愛犬家でありましたが、住宅環境の要因もあって、15年以上ペットなしの生活。
Aさんのような、優しい心を失いつつありました。
そんなAさんに「ホント、Aさんってワンちゃん大好きだよね」って何気に言ったところ。
Aさんは胸を張った様子で

だって、犬って人間を裏切らないから
と答えてきました。
Aさんと愛犬たちは、とても良い関係が構築できていると想像しますが・・・でも、何でも疑い深い私は

犬だって自分勝手に裏切るはずじゃない?
人も動物って意味では同じだし・・・。
と思ってしまう。
そう考えたあと、私は犬も人間も『自分を守る本能がある』という意味では、自分本位であることに変わりないのでは?と気付いたのでした。
【持論】犬は人を裏切らないとは言えない理由
動物も人間も自分を守ることが一番。
犬は言葉を話さないので本音はみえませんが、基本的に『自分が第一』なのは変わらないと思うのですが・・・。
犬が裏切らないかどうかは「序列」次第?
犬は本来、群の中で序列を作って生活する動物です。
ボスが立派に存在感をかもしだしていれば、ナンバー2以下はその序列に従い、裏切りのない組織として完成されるのでしょう。
しかし、それは犬と人間に置き換えると、あなたが群の長である場合です。
あるいは、あなたが長でないにしても、愛犬から「(あなたの方が)順位は上だ」と認識されているとき。
私は過去に二匹の愛犬と時間を共にしてきました。
両方ともチワワが入っているミックス犬で、親戚から譲り受けました。
二匹目はとても従順で良い関係だったのですが、一匹目は私たち飼い主家族の未熟さが原因で、飼いづらい犬にしてしまいました。

犬の世界にある序列の意識が私たちにはなく、ただ可愛がっただけ。
食事は一番先に与え、散歩も近隣にあった広い公園でリード(引きひも)なしに自由奔放。
そうしているうちに、愛犬は「俺がこの集団のボスだ」と認識したのだと思います。
食事を一番先に与えないと激しく吠える、散歩の際に公園までの道のりをやたらと引っ張る、お客が来たら噛みつく勢いで襲いかかる、そして、家族全員が呼んでも来ません。
今思い起こせば、この全ての行動は、愛犬がボスとして君臨しているという証拠だったのでしょう。
「ダメな犬」というレッテルを貼っていましたが、よくよく考えると私たちの接し方が適切でなかったことが原因だったのでしょう。
犬の行動全てを「愛情」と錯覚してはいけない
あなたの愛犬にこのような特徴がありませんか?
- 散歩で飼い主を引っ張りまくり、そして出会った人や犬に吠えまくる(なわばりのリーダーだという認識を持っている)。
- 散歩であなたより先を悠々と歩いている(飼い主より自分の方が順位は上だと思っている)。
- 散歩で飼い主の横につかずに自由気ままに歩こうとする(飼い主への服従がない)。
- 家族の誰よりも先に食事を欲しがる(家族の中で自分が最上位だと思っている)。
- 飼い主に飛び掛かったり、乗っかってこようとする(マウンティング)。
- 飼い主にも威嚇行動をする。
これらの行動は前述の通り、一般的に愛犬が「人より自分の方がランク高いし!!」と格付けしている時に現れると言われています。
また、犬がその場にいてくれるだけで「愛がある」と誤解していませんか?

「犬だから、リードを引っ張って当たり前」、「犬だから吠えて当たり前」、「犬だから時には人を無視して当たり前」・・・だって動物だもの・・・ではないのです。
犬の場合は、言葉を話せないし、人間のように言動でその思いを知ることができません。
それゆえに、愛犬が自分をどう思っていると理解できていない飼い主がいるのは事実。
飼い主の言うことを聞かずに、リーダーシップを発揮している愛犬は基本的にあなたの指示を容易に背くでしょう。
だって、犬の方がランク上位なんですから。
ようするに、常日頃から人の存在を軽く認識し、人がどうであろうがお構いなし。
自分を優先して、人を裏切ることも辞さない状態ではないかと思うのです。
しかし、その原因を作ったのは、あくまで飼い主であり、人間。
「犬は人を裏切らない」の私なりの結論
これまでのお話の内容は、人付き合いにおいても同じです。
人間同士においても、相棒だと思っていたら、実は見下されていたとかありますよね。
それに気付かずに、お山の大将になっている人もいるでしょう。
愛犬の話に戻すと、歩調を合わせてくれない犬は、あなたを散歩に引き連れている感覚なのです。
犬はあなたをランク下だと判断しているので、飼い主を大切にするはずもなく・・・。
愛犬があなたをボスだと認識していない場合、飼い主を見捨ててでも自分ことを優先するでしょう。
それって、人間からすれば『裏切り』ですよね。
このようなことから、全ての犬が裏切らない従順さを示してくれるかというと、そうではないと私は考えます。
結局は、「裏切られていない」と信じたいからそう思っているだけ。
犬って人と違った「常識」で接してきますから、利用されていても人としては寄り添ってくれていると勘違いしやすいのです。
人間社会においても、歩みを共にしてくれない人は、いざというときに裏切るかもしれませんし・・・。
【この記事のまとめ】
人間は自分の希望や常識で都合よく当てはめて考える生き物。
犬は犬で愛だの何だの考えずに『自分の本能のまま』に生きている』!
犬から愛されているかは「あなたをボスと認識しているかの行動によって分かる」!
犬でも人でも「従順」なのか「裏切られているのか」は、結局のところはこちら側が「相手の常識」を正しく認識しているのかどうかなんですよね。
そう気付いた私でした。
それでは。
以上、弥津でした。