こんにちは、社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
このように、近所の人の言動が気に障ってイライラ!!という方、いるのではないでしょうか?
苦情対応は、いきなり強硬策を取るよりは、段階を踏んで適切な対処を行いましょう。
近隣住民の迷惑行為に悩み、対処した経験を持つ私が、今回はこの疑問にお答えします。
近隣住民の迷惑行為を耐え続けても、自分の精神状態が追い込まれるだけ。
適切に行動を起こせば、誰でも穏やかな日々を取り戻せます!
近隣住民の迷惑行為に耐え続けた私たち家族
結論、「相手の気付きをどう促していくのか」が肝心!
迷惑がかかったら、しっかりと対処しましょう!!
私も近隣住民の迷惑行為に耐えてきた一人です。
とくに、我が家の前に住んでいる家族には、6年程苦しめられたんですよね・・・。
- 自宅前の道路で遊ばれて、車にボールをぶつけられる
- 土日の朝から夕方にかけて庭や道路で親子で遊ぶその奇声に耐える
- ボールやシャトルコックを取りに敷地内に勝手に侵入される
- 玄関前で、22時過ぎまで子供とその友達がスマホゲームで騒ぐのに耐える
- バイクの暖機運転を1時間以上する
- 夜は窓開けっ放しで、子供の大声を垂れ流す
- バーベキューをされて臭いや騒音に悩む
これ、ひとつの家族の迷惑行動ですからね!
出来るだけ自分たちで気付いて欲しいと、「やんわり注意」に徹していたのですが・・・クセの悪さはなかなか直らず。
最終的には、以下で説明する対処法で、一定の落ち着きを得ることになりました。
でも、いつまた迷惑行為をしでかすのではないかと、ハラハラがおさまらないのではありますが・・・トラウマ化してますね、もはや。
そんな経験から私が感じることは
どう相手に、気付きを促すのか。
関係性を傷つけたくないのであれば、『周囲を固めてみる』ことから。
直接文句を言いたくもなりますが、悪化するケースも多いですからね。
周りからせめていくのが、私としてはおススメです。
なぜ迷惑行為に対して苦情を訴えづらのか、その理由は?
ここからは、「なぜ、近隣住民にはっきりと苦情だと伝えられないのか」について考えていきましょう。
自分を抑え付けている要因が分かれば、行動する力が出てきますから。
- 最初から無駄だと諦めている
- 言い返されそうで怖い
- 逆恨みされそう
- 孤立して住み続けられなくなる
- クレーマーとして逆に悪役にされそう
以下に順を追ってお話ししていきますね。
最初から無駄だと諦めている
迷惑行為に対応しようとしても「どうせ無駄じゃないか」という諦めモードから抜け出せない事ってありますよね。
「動いても徒労に終わるのではないか」という考えは、その方の過去のネガティブな経験がもとになっています。
こちらの意見に耳を傾けてもらなえなかった経験が多いと、「無駄だ」という思考になりやすいんですよね。
実際、私が相手に迷惑行為をやめて欲しいとお願いしても、ヘラヘラしながら「あ~、すみません~」って一言で毎回すまされ、そして迷惑行為は地味に続きましたから。
言い返されそうで怖い
自分が迷惑をしてるなんていう話を相手にすると、言い返されそうで怖いですよね。
相手は「これくらいは普通」、「これくらいは問題なし」と思ってやっているわけで、指摘されても妥当性を主張し返してくるケースがあるかと。
私も迷惑行為に対して改善のお願いに行きましたが、言い返された時にどのような反応・対応するべきか悩んだりして、即座に行動に移せなかったですから。
逆恨みされそう
Yahoo!知恵袋などで住民トラブルについて調べると、お願いしにいったあと、逆恨みされて嫌がらせを受けるようになったという投稿を目にします。
やめて欲しいと言われた側のなかには、自分が負けたくないが故に、全力で反発してくる人も。
加害者なのに、クレームを言われた自分が被害者だとして、逆襲してくるのではという怖さを感じますよね。
孤立して住み続けられなくなる
迷惑行為をしている人だからといって、仲間がいないわけではありません。
意外に仲間が多く、共感者を集める力があったりします。
そのような場合、迷惑行為をやめてもらうようにお願いしても、自らの正当性を周囲に主張し、味方を増やそうとする人がいます。
問題がある側が数の原理で正義となると、その環境で住みづらくなるのではと不安になりますよね。
クレーマーとして逆に悪役にされそう
こちらが被害者なのに、なぜかクレーマーとして厄介がられるってこと、ありますよね。
周囲の方々が詳しい状況を知らない中での誤解や思い込みで、そうなってしまうケースが。
自分が悪質なクレーマーとなってしまうのではないかと考えると、迷惑行為に何も言えずにひたすら我慢・・・。
誰でも「悪者にされるのでは?」と思うと、行動する勇気がなくなってしまいますよね。
関連記事『ご近所トラブルのきっかけになる、気を付けるべき行動10選』(※別ウィンドウで開きます)
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近隣住民の迷惑行為に対する解決法7行程【経験談】
それでは、どう迷惑行為に対処すれば解決できるのか。私は以下の7行程で対応し、成果を出しました。
- ①自治会の規約を熟読してみる
- ②証拠を記録する
- ③家族や親友、仲の良い住民などに愚痴ってみる
- ④自治会に匿名で苦情を訴える
- ⑤自治会にマナールール作りを提案する
- ⑥相手に手紙で「お願い」してみる
- ⑦相手に直接困っていることを伝える
自分の状況に合わせながら、迷惑行為の対策に役立ててみてください。
①自治会の規約を熟読してみる
まずは、自分の住んでいる自治会の規約を熟読してみましょう。
自治規約をしっかり把握している方、どれくらいいるでしょうか。
自治会役員をしている人の中に数人いればいい方かなと、私は勝手に想像しています。
実際、私も規約の詳細を理解していませんでしたから。
規約の中に住民が守るべきマナーが記載されていれば、それをもとに対処できます。
武器なしで乗り込んでいくことは避けたいので、まずは苦情の根拠と出来るルールが規約で決められていないか確認してみましょう。
②証拠を記録する
こちら側の我慢が足りず、一方的に他者攻撃していると誤解されないように、証拠は記録しておきたいところ。
迷惑行為が行われた日と時間、写真や動画、音声も撮影・録音できるなら残しておいた方がいいとも思います。
ただ、映像や音声については、「同意なしに撮影・録音された」とされてもよくありませんから、のちに証拠が必要になった時に提示できる準備にとどめておきましょう。
SNSに公開したくなる気持ちも分かりますが、こちらが不利になるのでやめるのが得策。
③家族や親友、仲の良い住民などに愚痴ってみる
次に、自分の悩みに共感してくれる人が周りにどれだけいるのか確認。
相談って形で話し出すと物々しくて構えられるので、愚痴のような感じで軽い悩み風に。
家族や親友、近隣の仲良し住民やママ友・パパ友、職場の同僚など身近な人に悩んでいる今のあなたを伝えてみてください。
具体的な解決策を話してくれるかもしれませんし、同じ自治会の人に味方がいれば、苦情に対して協力してくれるかもしれません。
私の場合、同様の悩みを抱えた方が近隣にいましたので、愚痴を伝えたところから共感を得て、動き出す知恵と勇気を得ました。
④自治会に匿名で苦情を訴える
共感者のいるだけでは解決できない場合は、水面下で行動に出るようにしましょう。
自治会の規約を把握した上で、匿名で班長にお願い状を託しましょう。
班長が顔を合わせて相談できる関係にない場合は、文書にして郵便受けに投函するといいでしょう。
回覧板や連絡網で注意喚起が行われない時は、班長に荷が重く、自治会に提示できていない可能性があります。
そんな時は自治会長宅に投函を。
お願い状の内容は冷静に。
怒りのままに書かないようにしましょう。「困っているので助けて欲しい」といったお願いスタンスで。
⑤自治会にマナールール作りを提案する
マナーよく過ごすことへの意識の薄い自治会がありますので、そんな時は自治会にマナー作りを提案してみましょう。
提案書は以下のように項目を分けて作るといいでしょう。
- 提案をするに至ったきっかけ【理由】
- マナールールを作るとどのうな効果があるのか【意義】
- マナーを心得るべきポイント【具体例】
そして、最後に自治会で検討してもらう労力に対して申し訳ないという思いを記載し、締めます。
自治会役員は仕事や家庭に時間を使う傍らで、責任を果たそうとしています。
やってくれて当たり前のような言い方の文書にならないように注意しましょう。
⑥相手に手紙で「お願い」してみる
自治会に提案しても反応なしなら、自分の力でどうにかするしかない。
次は、迷惑行為をしている本人に手紙を送ってみましょう。
内容は自治会に送った提案書と同じように「困っているのでお願いします」という姿勢の文章で様子をみます。
それで静まるようなら成功。
それと、大切なのは『自治会に報告する』ことです。
「自治会での対応が難しいようなので、迷惑行為をしている本人にお願い状を送りました」と伝えておくと、自治会に責任の移譲が出来ます。
文書も添えて報告するといいでしょう。
⑦相手に直接困っていることを伝える
ここまで来て効果がないようなら、事の深刻さが相手や周知に伝わっていないということ。
こちらの誠意を見せるためにも最終的には引かず、勇気を出して対面でお願いしましょう。
いきなり苦情というわけではなく、前段階で手紙でのお願いをしてますので、ワンクッションある分、穏やかに話ができると思います。
長話は出来ないでしょうから、シナリオを作って練習するのをおすすめします。
緊張で上手く伝えられない可能性もあるので、口頭で伝える内容を別に文章して持参してもいいです。
朗読用ではなく、上手に話せないときのフォロー。相手への手渡し用として持ち合わせましょう。
【まとめ】
今回は、『私が実行した近隣住民の迷惑行為に対する解決法7行程』を紹介しました。
迷惑行為をしている相手に対して、「激しい攻撃を受けている」と認識されず、適度な塩梅でおさめるって難しいですよね。
強硬策に出たいという強い気持ちも出てきますが、出来れば最初から以下の対処法は取らない方がいいと思います。
- 市役所に相談する
- 警察を呼ぶ
- 弁護士に相談する
- 相談サービスを利用する
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実際、市役所や警察は民事のトラブルにはほとんど関与しないと言っていいでしょう。
そうかと言って、弁護士に相談しても音が大きくなるだけで、トラブルが思わぬ悪化をたどるリスクが。
はっきり言って市役所は何の役にも立ちませんので、最終手段としては警察や弁護士でしょう。
しかし、自治会の機能を活用しながら、適切に対処するのがいいのでは。迷惑行動の原因が、まだ若くて他者への配慮が十分にできていないというだけの可能性がありますから。
要するに、成長過程と言う人たちも世の中には多くいるわけで。
話せば理解してくれる人の方が多数だと信じている私です。
この記事を、参考にしながら住みよい環境を作っていきましょう。
それでは!
以上、弥津でした!