こんにちは、社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
ついつい神経質になって気になる出来事を長く引きずることってありますよね。
くよくよするということは、その場に長く居座っているということ。
退避することを自らに許すようにすれば、心を前向きに出来ます。
心の切り替えが上手くいかず、あれこれ悩んでしまう人、私だけではないはず!!

くよくよ人生を送ってきた私が、その打開策を真剣に考えてきた経験をもとに、今回はこの悩みにお答えします。
心を転換する方法といっても、私が提案するのはたった2つ。
誰でもすぐに心掛けられる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
くよくよする事を問題だと思う必要なし!


結論、くよくよ癖の原因は、上手に逃げられないから!!
一次退避・一時避難を心得れば、くよくよ癖を改善が可能!!

でも、周りのみんなは全員前向きそうだし・・・。
くよくよする自分って、変なのかな?
そんなことはありません!!
たしかに、どの人も前向きでくよくよしているのは自分だけに見えますよね。
しかし!!
それは、あなたが無意識に「うらやましいと思う人」を重点的に見ているからです。
または、くよくよしていない人になりたい思いが強すぎて、周りの人が全員前向きそうだと錯覚しているだけ。

実際は、何かあると、くよくよする人の方が多いはずですよ。
くよくよで自分を苦しめるのは、『切り替えの悪さ』ではないでしょうか?
そう考えると、気になることが起こっても、即「次だ!」と思考転換できる人って、ぎゃくに稀だと思いませんか?
もともと、人には防衛本能があります。
それゆえに、気になる出来事があると、その後の自らの身を案じるのは自然なこと。
くよくよは、「私に良くないことが起こらないか」という不安がおおもとにあるのです。
ようは、強すぎるかどうかが問題なのであって、くよくよすること自体が問題ではない。
失敗や他者との不和などの気になることを心配するのは、ある意味で当たり前。
くよくよしかたらといって、自分が変だと思う必要はありませんよね。
くよくよしてしまう4つの理由

では、くよくよする理由をもう少し掘り下げてみましょう。
理由が分かれば、セルフコントロールに役立ちます。
- トラウマに支配されてしまうから
- 成功体験が少ないから
- 他者の感情が理解でき過ぎるから
- 完璧主義だから
以下に順を追ってお話ししていきますね。
①トラウマに支配されてしまうから

気になる事があった時、すぐ頭を切り替えようとしても、なぜか怖くて・・・。

それ、よく分かります。私も頭と心の切り替えがうまくできないので・・・。
原因のひとつは『トラウマ』だと思います。
どんなに切り替えようと努力しても、くよくよが治まらない時ってありますよね。
脳は人の意思に従ってくれません。
過去に経験した失敗や心の傷によるトラウマがあると、脳はその恐怖に支配されてしまうことがあります。
「さあ、行くぞ!」と気合いを入れたつもりなのに、体が前に進まない、または、体がガクガクブルブルして緊張しまくり・・・という事、ありますよね。
気持ちを前向きに切り替えようとしても、トラウマで将来が不安だと脳が感じると、いつまでたってもフラッシュバック(=後になって記憶が、突然思い出されること)してしまうのです。
②成功体験が少ないから

上手くいくイメージが持てないから、気になる事があると不安でたまらなくて・・・。

成功体験が少ないと、切り抜ける自信が持てないので、何かあるたびにくよくよしてしまいますよね。
過去の成功体験が少ないと、良からぬことが起こるのではないかと不安が強くなります。
自分に「大丈夫!以前、上手く片付いたじゃないか」と言い聞かせられないからです。
③他者の感情が理解でき過ぎるから

過去のつらい経験や敏感な性格がもとで、他者が苦しい思いをしているのではないか、こちらに恨みを持っているのではないかと想像してしまいます。
これは、私にとても強くみられる傾向です。
他者の心を想像できるので、気遣い上手という面では良いところがあるのですが・・・。
しかし、たいがいの場合、他者が「喜んでくれているはずだ!」とポジティブに捉えることは少なく、「喜んでくれているかな?・・・心配」といった感じで、くよくよしてしまいます。
人の心に敏感だからこそ、他者の苦しみを理解して寄り添えるのですが、その一方で自分を苦しめてしまうのです。
④完璧主義だから

何事も中途半端に終わると気になって・・・。
自分なりの「完結」にこだわってしまう。

私にも同様の傾向があります・・・。
自分が納得する形で終わらないと、あとあと引きずってしまうんですよね。
物事何でも、完璧に片付くってこと・・・少ないかもしれませんね。
完璧主義だと、理想と現実の「ギャップ」に悩むことが多くなります。
完璧に終わらせられないと、自分や他者にイライラしたり、後悔してくよくよしたり。
自分と周りの他者に妥協を許せないために、いつまでたっても引きずってしまいます。
関連記事『完璧を追い求めて自滅する人の特徴と完璧主義をやめる方法』(※別ウィンドウで開きます)
前向きになれない時に心を転換する2つの方法

それでは、くよくよの原因が理解できたところで、どうすれば心を転換できるのかを考えましょう。
難しい方法論を並べると、心が混乱してしまうかと思います。
そこで、私はあえて効果の高い2つを重点においてお話しします。
- 一旦放置して頭を入れ替える
- 完全にその場から離れてみる
前向きに転換するためのキーワードは、『退避を自らに許すこと』です。
くよくよしてしまう要因は、「いつまでもその場に居座る」から。
気になる事柄から、一旦逃げてみる意識が重要です。
①一旦放置して頭を入れ替えよう
「気になる事柄を解決したい」というこだわりに支配されてしまうと、頭の中はその思いであふれてしまいます。

頭の中がいっぱいだと、切り替えたくても、その『余裕』がないんですよね。
頭の中の容量を空ける必要があります。
たとえば、車庫が狭くて四隅が閉まった状態だと、車はその場で反転できませんよね。
方向転換するには、充分なスペースの確保が大切。
くよくよ悩むということは、袋小路に入り込んで身動きがとれない状態と同じ。
前向きに方向転換するために、頭の中のメモリーを空けるようにしましょう。
メモリーを空けるといっても、悩みの素を簡単に忘れられれば最初から苦労はしませんよね。
ここで、頭に詰まった悩みの素を解消する方法を実践してみましょう。
それは、解決しようとする心を解き放つため、『放置』を意識するのです。
- 「ここは放置でいこう」
- 「放置すれば苦しみから解放されるぞ」
- 「放置こそ、最高の解決策」
- 「これくらいのこと、放置しても問題なし」
このように、おまじないのように自分に言い聞かせましょう。
「たったそれだけで上手く気持ちを切り替えられる?」と疑う気持ちは分かりますが、私自身、これを意識するだけでくよくよ感がかなり軽減されましたから。
放置意識で、思考が穏やかになります。
頭の中に詰まっていたものが、軽くなったと感じられるはず。

くよくよと考えれば、気になることが解決できるとは限りません。
手を出しすぎて逆効果なパターンが多いですから。
放置しても意外に何も問題が起こらないという経験を積みましょう。
②完全にその場から離れてみよう
放置が上手く出来ない時は、完全にその場から離れる意識を持つようにしましょう。
たとえば、仕事の結果や職場の人間関係で気になることがある場合。
新しい仕事内容をさせてもらうように職場にお願いしたり、今まで交流の機会がなかった上司・同僚に声をかけるなどして、『元いた場所』から離れてみるのです。
それでも、上手くいかない時は、職場自体を変える選択肢は、私的には『あり』だと思います。
また、プライベートでも同じ。
家族や友人の関係で悩んでくよくよした時は、一人の時間を意図的に増やすのも効果的です。
現実逃避として悪いイメージを持たれるかもしれませんが、離れてみて初めて気付くことって多いですよね。

くよくよの原因となっている環境から離れることで、気付かなかったことに気付くきっかけ作りになると考えましょう。
離れることをプラスな行動だと思うように。
悩ませる状況から一旦退避することで、自分の問題点や解決策を冷静に考えることが出来ます。
それに、ストレス発散にもなって、新しい取り組みを行う原動力にも。
とにかく、その場から退避することをネガティブなことだと考えず、『再充電の為の撤退』だと捉えるのです。
それでも回復しない場合は
自分の思考転換だけでは、改善しない場合もあるかと思います。
そのような状況では、自分の心を無理やり転換しようとしてもストレスになるだけ。
思考転換できない場合は、ストレス過剰で自分の力ではどうにも出来ない可能性があります。
心のケアに取り組みましょう。
メンタル維持に役立つ栄養素が不足していることが考えられるので、サプリで補給するのもひとつの方法。
また、関連記事『自信喪失の理由は何?なくなった自信を回復する5つの方法』(※別ウィンドウで開きます)もメンタルケアに役立つと思いますので、ぜひご覧ください。
【まとめ】

今回は、『くよくよする理由と前向きになれない時に心を転換する2つの方法』を紹介しました。
- 前向きになれない時に心を転換する2つの方法
- ①一旦放置して頭を入れ替えよう
- ②完全にその場から離れてみよう
くよくよしてしまう原因は、自分の『こだわり』かもしれませんね。
そのことを理解してから、『一旦退避』を意識すれば、意外に前向きにシフトできるものですよ。
自分を締め付けているこだわりや義務感から解放されて、くよくよ知らずの人生に転換しましょう。
くよくよの理由は自分の中にあります。
他者の責任にしてしまっては、自分は何も変わらないまま。
今後も私と一緒に、くよくよしない生き方ができるように、何が必要か考えていきましょう。
それでは。
以上、弥津でした。