どうしても中途半端が許せず、完璧を追い求めるがあまり、自分を追い詰めてしまうこと、ありますよね。
自らを縛っているものを解き放つ方法を理解できれば、完璧主義をやめられます。
完璧主義に苦心した私が、そのやめ方を説明します。
誰でも実践できる方法なので是非参考にしてみてください。
完璧主義って何?
完璧主義とは、どのような状態をいうのでしょうか?
万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと。
引用:Wikipedia「完璧主義」
完璧主義で自分のがんじがらめにしてしまうワケは、『完璧主義への心酔』という一面があるのではと考える私です。
完璧主義を良しとすると、自分の今の能力以上を求めてしまいます。
そして、自分を苦しめ、自滅する一因に。
また、自分の能力が高いと錯覚して傲慢になってしまうことも。
完璧主義は、自分の世界だけで発揮されるならOKかもしれません。
しかし、
問題になるのは、他者にも強要する「独りよがりな完璧主義」。
主義主張の押し付けとなり、問題行動になってしまいます。
自滅するだけでなく、他者攻撃をする原因となる完璧主義。
そんな自分に心酔していないか、注意が必要ですね。
完璧を追い求めて自滅する人の特徴7つ
完璧主義をやめる方法を考える前に、完璧を追い求めて自滅する人の特徴をみていきましょう。
- 力を抜くのが怖い
- 自分にも他者にも厳しい
- 高い理想を持ちすぎる
- 自信過剰になっている
- 尊敬される自分でいたい
- 成功したいと焦っている
- 欲求不満
自分に似た傾向がないか、チェックしてみて下さい。
①力を抜くのが怖い
神経をとがらせていないと、「何か良くない状態になるのでは」と不安になりやすい人は、力を抜くことが苦手。
いつも緊張状態で、心のスイッチをオフにできません。
神経が張り詰めているので、自分や周りの動向に敏感。
常に進捗状況を確認しながら、達成感を得られるまで突き進んでしまいます。
②自分にも他者にも厳しい
完璧だと思える状況に至るまで、自分や他者に妥協を許さない傾向もあります。
自分で無理をしてしまうだけでなく、関係している他者にも厳しい目を向けることも。
適度なところでブレーキをかけられないので、暴走してしまいます。
自らをダメな人間だと思い込んだり、他者のせいにしたりする好ましくない状況に。
③高い理想を持ちすぎる
「なりたい自分」は誰しも持っていますよね。
しかし、理想の自分があまりに今の自分をかけ離れていると、無理をしてしまう結果に。
一歩一歩進むことをせず、ジャンプアップを期待します。
そのため、完璧に物事を進めることに固執。
目先の小さなことからコツコツ積み重ねられないので、心に余裕がありません。
④自信過剰になっている
自らの能力を過信すると、自信過剰に陥ります。
自信を持ち過ぎれば、今の能力以上のことが出来ると錯覚するように。
そうなると、無茶な課題に対して「私は出来る」と勘違いして、完璧にこなすまで妥協できなくなります。
もともと無茶な取り組みなので、達成には至れず、自らを苦しめる結果となるでしょう。
関連記事『こんなの不平等だ!平等思考で苦しむワケと心を解放する心構え』(※別ウィンドウで開きます)
⑤尊敬される自分でいたい
劣等感を持っていると、他者に自分の力を示したい欲求が強くなります。
それにより、「誰からも尊敬される自分でいたい」という思いも強まることに。
周りから高評価をもらいたくて、「出来る自分」をアピールしてしまいます。
何事にも手を抜かず、完璧にこなす自分を見せつけることで、上位に立とうとする・・・。
そして、必死にマウントを取ろうとする嫌な人という、低評価をもらう結果に。
関連記事『人はなぜマウンティングをするのか?原因と対処法を考えてみた』(※別ウィンドウで開きます)
⑥成功したいと焦っている
「心の焦り」も完璧主義を持つ原因のひとつ。
誰しも成功を勝ち得たいと思うものですが、焦ってしまうことで納得できる状況になるまで妥協を許せなくなります。
完璧だと思えるところまで、自分や他者に労力を費やすように強要。
自らの首を絞める上に、他者からの評判も落としてしまいます。
早く成功したいがゆえに「今日はこれくらいにしておくか」が出来なくなるのです。
⑦欲求不満
欲求が十分に満たせないと、人は心の満足を追い求めます。
イライラを解消するため、達成感を味わいたくなるのです。
物事が完璧に行え、自分の価値が高まったと思えれば、欲求不満のはけ口が出来ます。
日常生活で不満事を抱えていると、代替えが欲しくなるもの。
ストレス発散目的で、自分の能力の高さを確認したくなる心理が出てしまうのです。
心のモヤモヤ・イライラが改善できるサービスを、こちらの記事で提案しています。
心をすっきりさせたい方は参考にしてみて下さい。
関連記事 『在宅で取り組める心のモヤモヤ・イライラを改善する方法まとめ』(※別ウィンドウで開きます)
完璧主義になる根本的な理由
また、完璧主義になってしまう理由について、もう一つ見逃せない情報があるので説明します。
「幼いときの育てられ方やトラウマ」が原因だと言われています。
たとえば、
- 親から厳しく育てられた
- 少しでも失敗すると叱られた経験を思い出してしまう
- 劣等感が強いなど
このような育てられ方やトラウマをかかえていると、完璧主義になりやすいようです。
過去に拘束されている自分を改善する必要がありますね。
完璧主義をやめる方法6選
それでは、完璧主義をやめる方法を考えていきましょう。
前述の理由と根本原因をふまえ、改善に効果がある取り組みを紹介します。
- 自分への強すぎる関心を弱める
- 失敗談をまとめる
- 親との縁を遠ざける
- 他者に任せる日を作る
- サボってみる
- ノープランの旅を趣味にする
誰でも簡単に取り組めるので、今日から心がけてみましょう。
①自分への強すぎる関心を弱める
完璧主義になってしまう人は、自意識が強すぎる傾向があります。
そこで
自分への関心が強すぎると自覚するところから始めましょう。
- 自分の幸せのため
- 理想実現のため
- 自分の価値を示すため
このような『私が』どうなりたいという強い思いに身を任せず、心を解放する意識を持ちましょう。
自分のこだわりを一旦置いておき、「他者が良ければ、それでいい」と考え、気持ちを楽にしましょう。
②失敗談をまとめる
失敗を許せないと完璧を追い求めてしまいます。
失敗を許容できるように、失敗談をノートにまとめてみましょう。
可視化することで、自分の重ねてきた失敗を自覚できます。
自分の不完全さを自覚できれば、完璧を求めることが無駄だと思えるようになるでしょう。
「パーフェクトなんてありえない」と考えられるようになります。
③親との縁を遠ざける
親の存在を意識していると、過去の教えやトラウマを思い出してしまいます。
精神的に自立できるように、親との縁を遠ざけるようにしましょう。
出来れば、生活拠点を親もとから離れ、自分だけで生活する環境に。
親から無意識に受ける影響を排除して、心を解放しましょう。
親のことを忘れて生活することも、心の自立には必要です。
④他者に任せる日を作る
「自分の力で結果を出さないと!」
『自分』にこだわり過ぎると、周囲に高評価をもらいたくなり、完璧を追い求めてしまいます。
何でも自分で結果を出そうとせず、他者に任せる日を作りましょう。
仕事や家庭、友人との交流の場において、「今日は完全に相手に任せよう」と決めてのぞむのです。
そう決めた日は、心をニュートラルに。
ときには他者に任せることも必要。
責任から解放される機会を作れば、完璧主義が薄らいできます。
⑤サボってみる
完璧主義になると、力を抜くことを怠惰だとして、自分や他者を許せなくなってしまいます。
週に一回くらいは、サボる時間を作ってみましょう。
たとえば仕事の場合、30分程度気を抜く時間を自分に与えるようにしてはどうでしょうか。
こなすべき業務を遅延・停滞させてしまうと、給料泥棒になりますので、加減には注意を。
サボり癖は度が過ぎると良くないので、「息抜き」として適度さを意識しましょう。
⑥ノープランの旅を趣味にする
きっちりを決めて物事を運ぼうとする完璧主義な人ですから、計画にこだわる癖が出来ています。
そのため、計画にこだわらない事に慣れさせる必要があります。
無計画に慣れるなら、ノープラン旅行がおすすめ。
旅行であれば楽しいので、無理なく計画へのこだわりが解消されるでしょう。
ノープラン旅行を趣味にすれば、完璧への執着が徐々になくなります。
旅行する余裕がない人は、目的なしに散歩・おでかけでもOK。
【まとめ】
今回は『完璧を追い求めて自滅する人の特徴と完璧主義をやめる方法』の説明をしました。
自らを完璧主義にしてしまっている原因を見極め、心を解き放てば解決できます。
完璧主義は「出来る人間の代名詞」と思いがちですが、実際は自分や他者を苦しめる要素の方が多いかと。
成功を勝ち得る人は、自分の限界を知り、一歩一歩前進する余裕を持っています。
何事も焦らず、パーフェクトを求めず。
適度に肩の力を抜いて、考え行動できるようになりたいですね。
それでは。
以上、弥津でした。
完璧主義なので、自分を追い詰めて自滅してしまう・・・完璧主義をやめる方法を知りたい。