こんにちは、高齢者福祉職を本業とする兼業中年ブロガー・弥津(@yazusui)です。
このように、年齢を重ねるとこういった悩みを持つ高齢者やそのご家族が多いのではないでしょうか?
でも、大丈夫です!!
この記事で分かること
- 切るとケガしそうな高齢者の爪切りは主治医に任せよう!
- 爪の病気が関係している場合、一番のベストな選択は『皮膚科』に相談!

ご自身の足の爪切りができない高齢者の方やそのご家族に向けて、長年の高齢者福祉歴のある私が解説していきます。

というわけで、今回は『繊細な高齢者の足の爪切り』について説明していきます。
高齢者の方は足の爪切りはお医者さんに相談しよう!
慣れない家族が切ってあげると危険!!
足の爪切りだけでも医師に相談しましょう。
この記事では、足の爪切りをする基本的な方法を学べますよ。
ケアマネジャーをしていると時折受ける「足の爪切り」の相談
先日、私がケアマネジメントを担当している、高齢者の方からこんな相談を受けました。
その方は家族が近隣におらず、通っているデイサービスにも「爪切りは危険なので対応できない」と答えられたとか。
私はとっさに・・・。

「う~む・・・主治医に頼むといいのではないでしょうか」
と助言しました。
そして、さらに。
・・・ん? たしか内科でも足の爪切りをしてくれるよな??

「それなら、皮膚科なら間違いないです!! だって、爪はもともと皮膚ですからね」
と、答える私・・・これ、何とか納得してくれました。
しかし・・・足の爪切りだけで見知らぬ皮膚科にわざわざ行く必要があるのか。
自分で答えておいて、あとで心配になりました・・・。
では、果たして、足の爪切りってどこの誰に頼むのが一番いいのでしょうか。
足の爪切りなら間違いないのは「皮膚科」
本来は、巻爪や爪の病気など「爪」に関しては『皮膚科が専門』になります。
先程お話したように、爪は「皮膚」ですからね。
どこにいったらいいか迷ったなら、皮膚科を持つクリニック・医院を探しましょう。
それに私の経験上、皮膚科以外でも爪を取り扱ってくれる診療科があるのでお話します。
私は20代当時に足の親指の爪が化膿して、爪を半分切除した経験があります。
私の田舎では皮膚科は少なかったので、早く治して欲しいとばかりに近隣の病院に受診。
私の場合は、その病院の外科の医師が対応してくれました。
そして、手際よく麻酔の後に化膿部分を切除してくれたのです。
翌日まで親指には包帯ぐるぐるで処置部をみられなかったのですが、ガーゼ交換の際に、自分の親指の変わり果てた姿に驚きました。
足の親指の爪・・・左半分が剥ぎ取られて、ない!(笑)。
半分、肉むき出し!!
そんでまた、肉に張り付いているガーゼを剥ぐ時の激痛!!
今でも、思い出すと指がうずきます。
でも、外科の場合、腫瘍のような重い症状の方が主にかかりますからね。
足の爪切りだけの為に、大病院の外科に行くのは待ち時間が長かったり、「こんな用事でくるんじゃない」と思われそうなので控えた方が良いでしょう。
外科の場合もクリニック・医院なら無難かも。
実は、看護師がいればデイサービスでも爪切りOK
爪切りを厳格に「医療行為」として考えれば、医師や看護師であれば、誰が行っても問題なしです。
ですから、『看護師のいるデイサービスやデイケア』であれば、足の爪切りをしてもらっても「ノー問題」なのです。
私の相談者の場合は、デイサービスでは足の爪切りは断られたと言うことですから、当日に看護師がいなかった可能性があります。
または、看護師がいても怪我をさせずに足の爪切りをする自信がなかったか・・・。
さらに、管理者が怪我をさせる危険性のある行為を避けたかったのか。

「介護士」は爪切り禁止だっけ?
元老健介護士の私は、「普通の足の爪であれば問題ない」といわれて、入所者の手足の爪切りをしていましたね。
もしかして・・・あれ、ダメ行為だったのかな?

それに関しては、以下の引用をご覧ください。
「専門的な処置が必要な足の爪」でなければ、看護でなくても大丈夫という、こんな通知が以前に出ていたようです。
【介護士の爪切りが認められる条件】
爪そのものに異常がなく、爪の周囲の皮膚にも化膿や炎症がなく、かつ、糖尿病等の疾患に伴う専門的な管理が必要でない場合に、その爪を爪切りで切ること及び爪ヤスリでやすりがけすること。
引用:厚生労働省医政局局長通知

よかった、よかった・・・。
しかし、過去には「爪切りは医師や看護師以外は行ってはいけない」という時期があったのは確かです。
最近は、少し柔軟になったようですね。
無理に皮膚科に行かなくても、かかりつけ医で大丈夫?
普通の爪であれば、おおむね誰でもOKという事は分かりました。
しかし、糖尿病や白癬などで変形した足の爪は、「専門的処理が必要な爪」にあたるので医療機関に任せるべきでしょう。
ところで、もう一つ私の疑問・・・。

足の爪切りは「主治医」でもいいんじゃない?
でも、「受診した事もない皮膚科に行きたくない!!」と思われる方もいるでしょうね。
それについては、行ったこともない皮膚科にわざわざ初診で足の爪切り依頼・・・なんてことをしなくても大丈夫なようです。
では、耳鼻科、眼科、歯科でもいいのか?・・・耳鼻科はギリギリセーフでしてくれそうですが、さすがに眼科、歯科はそれだけの目的でいくのは無理でしょうね・・・。
やはり、上記の「顔関係」が主なお医者さんは、爪切りしてと言っても、「危ないからできない」という返事が帰ってくるかもしれないです。
例え体全般をみるお医者さんであっても、「怪我させたくないから爪切りなんてしたくない」という考えの人もいるでしょう。
ようは、お医者さんや看護師のやる気次第なのかもしれませんね。
【この記事のまとめ】
結論としては、足の爪切りに困ったら『皮膚科』が無難!
仮に嫌なら「かかりつけ医療機関」の医師や看護師に切ってもらいましょう。
そして、家族や介護士さんに頼む場合は責任を問わない覚悟であればOKってことですね。
ちなみに、今回は高齢者の話でしたが、幼児に関しては一層手足の爪切りには慎重になりましょうね。
いかがでしたか?
今回は高齢者の爪切りについてお話させていただきました。
高齢者になると、主治医がいないという方が少なくなります。
でも、極まれに超健康のまま来ている、あるいは医者嫌い、病気に頓着がないといった理由がかかりつけ医を持っていない方もいます。
そんな方には今の状態を検査してもらう目的、あるいは爪切りだけの目的でもいいので近隣の医院、クリニックに受診してください。
今は必要なくても、必ず年を重ねると病気に悩まされる時がやってきますからね。
その時に備えて、まだ自分で受診できるうちに主治医を作っておくことをオススメします。
また、爪切りについての他の記事もありますのであわせてご覧ください。
それでは!!
以上、弥津でした。
プレゼントにも最適な高級足用爪切りがありますよ。
切りやすさ抜群なので自宅でのケアにお使いください。
【プレゼントにもイケる足用・高品質爪切り】
「高齢になって足の爪切りが自分で出来ない場合、誰に相談するのがいいの?」