マザコン・ムスコンを改善する方法はあるのかを考えてみた結果

こんにちは、弥津@yazusui)です。

巷では

「母親や母親似の女性を慕う傾向」のある男性を言う『マザコン』と、「息子を異性として見て、溺愛して止まない母親」である『ムスコン』が増えている。

『マザコンとムスコン』が話題になっているようです。


今回は、マザコンとムスコンでがんじがらめになっている方に向けて、仕事で多くの共依存親子の支援にあたった私が解説させていただきます。

この記事では

  • マザコン・ムスコンの行き着く先は?
  • マザコン・ムスコンを改善する方法は『息子の強い独立心』が必要!

このような内容が分かります。

弥津
弥津

息子さんの意識が変われば、絡まった親子関係が改善できますよ。

マザコン・ムスコンが増加傾向

元ネタはこちらの記事です。

この記事の概要は以下の通り。

◎AbemaTVの番組が、増加傾向にある「母親と極めて仲の良い男性」を特集した。

◎30歳になっても母親と入浴する人や、風俗店に母親を同伴する人もいるそう。

◎行き過ぎた「親子共依存」は、子どもの自立機会を奪いかねないとの指摘も。

引用:livedoor NEWS

親と子の『共依存』関係は、今に始まったことではありません。

しかし、ひとりで生きにくい世の中になったのでしょうか?・・・記事を読むと母親と息子の共依存はエスカレートしているように感じます。


私も以前、『共依存』に関する記事を書きましたので、あわせてご覧ください。

まずは、私なりにマザコン・ムスコンの何が悪いのか、そして、その状況に陥っている母親と息子のそれぞれに「何が起こっているのか」」を考察してみたいと思います。

マザコン・ムスコンの何が悪いのか

先程、マザコン・ムスコンの問題点として『子供の自立機会を奪いかねない』と挙げられていましたね。

でも・・・

そもそも『自立しない』と何が悪いの?

親子なんだから一緒にいてもいいじゃん!

また、人によっては・・・

世間から「依存」と言われたって、親子が協力して生きていくわけだから生き方のひとつとして良いのでは?

という意見があるでしょう。

「二人でひとつ」的な生き方だって、ある意味『生き方の多様性』として肯定されても良いという考えも「アリ」かもしれませんね。


でも、私はケアマネジャーをしていて『共依存』と思われる老いた母親と中年の息子の泥沼のような状況を多くみていることもあって・・・。

弥津
弥津

自立できない親子の「行きつく先は地獄」としか見えないですよねぇ・・・。

母親の財力や元気な体を維持できているうちは良いのですが、生きていれば母親が先に老いていき、収入も徐々に減っていく・・・その一方で、体が弱るにつれて自分の生活を維持するためのお金は増えていく。

ようするに、母親が息子に使えるお金と体(労力)が減ってきてからが「地獄の始まり」なのです。

私個人の考えとしては、マザコン・ムスコンが成立するのは『お金』の繋がりと『体(労力)』の繋がりが安定しているうちだと。

母親が老いて自分に余裕がなくなった時であっても、それでも息子は母親からお金と体(労力)を求めます。

それ以外の生きる方法を学ばずに、今まで過ごしてきたからです。

自分の今まで通りの生活が維持できないとなった時、息子に何か起こるのか。

自分の生きることに「危機」が訪れたと認識し、使い物にならなくなってきた母親への苛立ちが現れてきます。


そこで、「それなら自分で生きていくよ」となればいいのですが、長年ひとりで生きる術を知らずに経過してきた人は、年を重ねてからでは自立は困難。

母親への依存心は、若い当時のような「お母さんと一緒にいると安らぐ」、「お母さんと一緒にいると楽」といった比較的温和なムードから、「生きるため」といった危機的で粗暴なムードへと変わってしまいます。

そうなると、息子は自分の希望を叶えてくれない母親に対して激しい感情を向けるように。

金銭や「あれをしてくれ」、「これをしてくれ」といった労力の要求が、若い当時よりエスカレートしていきます。

『金の切れ目は縁の切れ目』という言葉は、マザコン・ムスコンの親子にも当てはまります。

収入が生涯安定している家庭であれば、母親が息子に生活費の全てを与え続けることで、関係性は安定して推移するかもしれません。


でも、何事においても「一生涯、変化なし」ということがあり得ませんからね。

時間の経過によって生じる『変化』によって、依存関係に『攻撃性』が加わってくるリスクを理解すべきだと私は思います。

ムスコン母とマザコン息子でいる、それぞれの「理由」

ムスコンの母親は、自分自身が「過保護に育てられた経験」がある可能性が高いと感じます。

そして、その自分の価値観そのままに子供に接し、同様な自立しない人間(息子)を作り上げるパターンに。

自分と同じ価値観を有する「コピー」を作ってしまう悪しきパターンの継承・・・。

それでは、それ以前にどのような理由があって、それぞれが『コンプレックス』状態に陥るのかを考えてみましょう。

母親がムスコンになる理由

前述のように

母親がムスコンになってしまう理由のひとつとして、「自分が過保護に育てられたから」が考えられます。

また、その正反対の「親から愛されなかったために愛する対象を永久に欲しているから」という点もあるでしょう。

親が与えてくれるもので特に不自由や苦労を感じずに大人になった人は、その生き方がベストだという価値観になってしまいます。

自分が快適な環境の中で育ったので、子供にも同じ環境を与えようとするのです。


そして、愛が満たされなかったがゆえに愛を永久に欲するタイプ。

ようするに、『何不自由ない』でもよくないし、『不自由しかない』でもよくないということが分かりますね。

そして、もうひとつ私の考える要因として、「核家族化」を挙げたいと思います。

昔は何世代もの家族が共に生活し、年長者の知恵や価値観を踏襲する傾向がありました。


それに、家族が多いことで全員を養う余裕もなく、一人ひとりが自立することが自然な流れだったとも言えます。

家族の中に自立しない子供がいると他の子供に悪影響があることから、長男以外は尻を叩いてでも自立させるといった風潮があったと、私がケアマネとして担当する高齢者から聞いたことがあります。


今は、家族単位が親と子だけの核家族が多くなり、年長者が指導する機会が少なくなりました。

自立していない大人は、自分の価値観の間違いや不都合さに気付かず、子供にそのままを押し付けます。


誰の妨害も受けず、自分の価値観に従って子を育てることは、人が誰しも持っている『支配欲』を満たすこと。

それに、核家族は親にとっては気楽なようで、『孤独』を感じやすい・・・自分の支配下にある誰かをそばにおいて、満足感と安心感を得ようとする心理も、ムスコンを呼ぶ理由ではないかと考えます。

息子がマザコンになる理由

赤ちゃん当時は誰しも「マザコン」ですよね。

お母さんの事が無条件に大好きです。

そして、成長していくにつれて、「自立したい!」という心理が反抗期という形で現れる。

この反抗期をどのようにして過ごすかによって、その後の『自立』に大きな影響が出てくると私は考えます。


反抗期を自立への準備として理解してあげるのか。

それとも、何でも与えて反抗心を緩和しようとするのか。


後者の場合、与えてもらえることの快楽によって、子供の反抗期は鳴りを潜めるでしょう。

しかし、幼い頃に得た「他者依存の快適さ」は、確実に「自分で物事を解決する」という意欲を失わせます。

与えられる習慣が染み付くと、与えられない状況を避けようとします。

結果として、大人になっても母親におねだりやスキンシップを求めてしまう人に。


これは、今までの流れでお察しでしょうが、子供が望んで進んだ道ではありません。

子の物心つく前に、親が自分のレールに乗せて走らせただけ。


子供はそれを間違っているなんて判断できません。

親が子の反抗期にどう向き合ったのか、そして、親が子供を自分の癒やしの道具として育てようとしたのか・・・その影響を子供は受け、マザコンが卒業できないでいるだけなのです。

マザコン・ムスコンを改善する方法

マザコン、ムスコンの関係を改善することが容易ではありません。


なぜなら、マザコン・ムスコンが『生きる術』だからです。

その術を失うと生きられない・・・それくらい重要なもの。


生物界において『依存』や『寄生』を生きる方法として選んでいる物があるくらいですし、人間も例外ではないのでしょう。


「マザコン・ムスコンであっても、お互いが満足しているのであればOK」という考え方もありますが、その関係はまさに「他者を受け入れない独自の世界のみで生きている」とも言え、周囲への悪影響も大きい。

その『依存』傾向は、母親と息子にのみ適用されるものではなく、周囲にも適用されるのです。

母親や息子を喜ばすためには、他者の迷惑を省みない。

母親や息子のためになるのであれば、他者をも利用し、力を尽くすように求める。

自分たちの世界の中で、自分たちの生きる術として『依存』する・・・。

そして、周囲が自分ら親子を満足させるために労力を使うことを当たり前と考え、使い物にならない人達は敵として取り扱う。


このような傾向が出てしまいやすい『マザコン・ムスコン』・・・本当にそのままでいいのか。

では、脱却する方法はないのでしょうか?

マザコンとムスコンに陥った親子は、「親子で結婚した」と割りきらなければならないのではないかと思えるほどに根は深い。

もし、どうにかして改善したいと考えるのであれば、まだ人生経験の短い「息子」サイドが動かなければ状況は厳しいままだろうと思います。

息子が自立する方法としては、息子が金銭面、人間関係で母を必要としない状態に至ることが重要。

息子がその域に自分で至れるのか、それとも運良く他者の力で到達させてもらえるのか。

どちらにしても、息子に現状を打破する強いパワー・・・『自己改革精神』が求められるのです。


息子を異性として溺愛している母親は、息子が他の女性にとられたと感じると、自傷行為に走る人もいるようです。

そこまでになってしまう前に、息子側から「こんなぬるま湯生活のままでは恥をさらしてしまう」と気付き、一人暮らしを始める覚悟を決めるように。


仕事をあえて他県で選んでみる、転勤を希望してみるのも、「自立への挑戦」としていいでしょう。

決して、他の女性がきっかけで母親と決別するような対処をとらないように。


人は動物と同様に、逃げようとするものを追っかける習性があります。

仕事関係で親元を離れるといった方法が、母親や自分の心の整理がつきやすいと考えます。

【まとめ】

いかがでしたか?

今回は『マザコン・ムスコンを改善する方法はあるのかを考えてみた結果』と題してお話させていただきました。

【この記事のまとめ】

息子の方から「いつまでもママと一緒にいる俺ってマジやばい」と考えることから。

家族と少しづつ「距離をおく」ように心がけましょう。

自らの力だけでは依存・中毒は解消されませんから、仕事を利用して親子の距離をおくことをおすすめします。


それでは。
以上、弥津でした。