こんにちは、社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
自分がヒーロー・ヒロインになりたくて、「退職」という爆弾発言を投下したくなる心理、どこかありますよね。
「自分の発言ひとつで周囲に大きな影響を与える」という意識を持ちましょう。
軽蔑されないように、重大な事柄はしっかりと決まってから公言することの大切さについてお話しします。
インパクトの大きな発言をして周囲の注目を浴びたいという心理は想像できます。
しかし、自己アピールのような退職宣言は軽蔑されてしまうかも。
辞める目途がはっきりしないのに「退職します」という同僚
先日、うちの職場でこのようなことがありました。
ミーティングの場で・・・
オレ、退職することを決心しました。
そう公言した同僚。
しかし、いつ辞めるのかを尋ねると。
それは、うちのトップと相手方のトップが決めることなので、俺には分からないです。
早く退職するかもしれないし、それか一年後か・・・?
ええ!?
辞める時期が明確になっていない退職宣言って何?
なぜ退職時期がアバウトなのかと言うと、「転職先から受け入れの明確な返事がないまま推移しているから」のようです。
それなのに、さも決まったかのように退職宣言。
なぜ見通しが決まっていないのに、退職するなんて言うのか?
自己アピールか何か?
退職するとして辞表を受理されたからには、しっかりと辞める『責任』があると私は思います。
同僚はなぜ慌てて「退職する」と公言したかったのか?
そして、その後もズルズルと在籍し続ける同僚・・・。
辞める目途がはっきりしないのに「退職します」という同僚にはどのような心境が?
退職宣言をフライングしてしまう理由
「まだ時期ははっきりと決まっていませんが・・・」と付け加えながらの発表となった、同僚の「退職することになりました」宣言。
明確に転職が決まりもしていないのに、どうして「フライング退職宣言」をしてしまうのでしょうか?
- 自分の希望が全て叶うと勘違いしている
- 社交辞令を信じてしまう単純さがある
- 周りに気遣いをして欲しいという甘え
- 注目の的になりたいから
①自分の希望が全て叶うと勘違いしている
うちの同僚の「ある傾向」からして、このような茶番を冒してしまう危険性があると感じます。
それは、『自分が心の中で希望したことは、全て実現すると錯覚している』という傾向です。
過去の言動からみても、「何を根拠に・・・??」と首をかしげてしまうような思い込みや自信満々さに溢れる人でした。
それは、世の中の厳しさが分からずに大人になってしまった弊害なのかもしれません。
実際、同僚は転職先について多くは語りませんが、(転職候補先には)以前から誘ってもらっていたらしく、「これからお世話になりたいとお願いしている」と説明してくれました。
私が「正式な採用をもらっているの?」と聞いたら、「今まで誘ってくれてた職場ですから、間違いなく約束はされてるはずです」と答えます。
ようするに、「◯◯するはず」の段階の話・・・『だろう』の世界なのです。
何でも「自分が希望したら必ず実現する」と信じているのではと、疑ってしまった私でした。
②社交辞令を信じてしまう単純さがある
社交辞令的な返事を聞かされても「100%、OKいただきました!!」と勘違いする人がいますよね。
退職することになったと言いながら、なかなか辞める時期を明確にしない人は、社交辞令を「採用が決まった」と思い込んでいる可能性があります。
そうでないなら、辞める目処はたてられるはずです。
うちの同僚の場合も、「(採用は)約束されているはず」といった言い方をしていますので、何らしかの口約束があったのだろうと推測できます。
しかし、果たして「口約束」が同僚の一方的な期待によって、勝手に決定事項化していないか。
世の中には社交辞令という返事があることを理解しておかないといけませんよね。
③周りに気遣いをして欲しいという甘え
退職を口にすることで、周りの人に強烈なパンチを加えたいと考える人がいます。
大人になっても甘えん坊な人はいますから。
自分が周りの人達から優しくされていないと感じれば、同情して欲しくて「退職を考えほど辛い」とアピールしたくなります。
半分は本気で退職したいとは思っているけど、もう半分は「転職が上手くいかなら、思いとどまった事にすればいい」と辞めない選択肢も残すのです。
退職の可能性を語って、周りを動揺させることで、気を使ってもらうのが目的だったりします。
④注目の的になりたいから
こちらも自分に目を向けさせたいというワガママがもとになる心理。
自分が御山の大将でないと気に入らない人は、自分の存在をアピールするために「退職」を宣言することがあります。
関連記事『うざいアピールをする人の心理と行動への対処法を考える』(※別ウィンドウで開きます)
退職すると言えば、周りの人達は「自分たちに何か問題があったのか」と反省してくれます。
そして、そこからしばらくは話題の中心になれます。
話題の的になれるので、一時的ではありますが、御山の頂点に立てるわけです。
しかし、こちらのパターンも辞めるといいながら、最終的には「やっぱり辞めません」という結果になる可能性があります。
早めに退職宣言をしてしまうとNGなワケ5選
退職宣言を簡単にしてしまう人の理由や心理は、上記のような例が推測できます。
それでは、安直に退職宣言してしまうと、その後はどのような『結果』が待っているのか。
見切り発車や思い込み、注目を集めるなどの自分勝手な目的で退職を口にしたあとには、以下のNGな状況が待っています。
- 無責任で自分勝手な性格だと思われる
- 意外に気にされない事に気付く
- 自分の役割が次々となくなる
- 「いつまで居るんだ」という目でみられる
- 転職を応援してくれる空気が失せる
①無責任で自分勝手な性格だと思われる
まずは、『退職』は気軽に口にするものではないことを理解しておきましょう。
退職宣言によって、残された職員は欠員を補填する為の対策を講じ始めます。
退職する者は「私の好きな時に辞めればいい」ではありません。
残された人達に次の目処をたてさせるために、明確に退職日を示す必要があるのです。
特に役職に就いている人は、なおのこと早急に他者に役を譲るべきです。
役に就きながら、退職するかどうか分からない時間を過ごすとかありえませんし。
ダラダラと居続けることで、周りの事を考えない無責任で自分勝手な人と思われるでしょう。
②意外に気にされない事に気付く
注目を集められると思い、退職を宣言しても、そのインパクトは一時的です。
いつまでも優しくしてもらえる、中心になれると勘違いしないように。
みんな、基本は自分の仕事で精一杯。
退職する人に目を向けている余裕はないのです。
ようするに、誰かが去るようになろうとも、歩みを止めているヒマはない。
意外に気にされないことに気付かされて、ショックを受けるのがオチです。
③自分の役割が次々となくなる
前述のように、誰か退職すると分かると、残される職員は新たな体制を整えることを考えます。
退職する人に新たな仕事を担当させなかったり、役職から早く降りてもらうことを期待したりします。
実際に、うちの同僚も退職宣言した後、仕事を減らす対応をとられています。
仕事が減るので一見楽でいいように思えますが、周りが忙しそうにしている中で、少ない仕事を多忙そうにみせるのは困難です。
結果、一人だけ置いていかれているような空気の中で耐えながら働くことに。
居場所を次々と失うようになるのです。
④「いつまで居るんだ」という目でみられる
先程からお話のように、先を決めずに焦って退職宣言すると、ズルズルと在籍する事態になりかねません。
そうなると業務を減らされ、役もなくし・・・。
暇そうにしている辞めるタイミングを待つだけの人に、優しい言葉をかける人は少ないでしょう。
そのうち、「この人、いつ辞めるの?!」と邪魔者扱いに。
退職宣言後は職員の一人としてカウントされません。
幽霊職員として仲間からは厳しい目でみられてしまうでしょう。
⑤転職を応援してくれる空気が失せる
退職がステップアップになる場合は、悲観的にならずに応援してくれるケースも多くみられますよね。
しかし、その応援ムードは長く続きません。
いつまでも退職時期をはっきりしないと、応援ムードはイライラモードに変化します。
「私たちが応援したのは何だったの?早く辞めればいいのに」と思われてしまう可能性が。
人の心は長く続かないものです。
退職しようかと悩んでいる方へ
人間関係や待遇への不満、ハラスメント、給与面の問題など、退職理由は様々。
一度「もうイヤだ」と思うようになると、自分だけの力で改善するのは困難ですよね。
運良く会社が改善してくれて助かった方はいるでしょうが、大概の場合は組織を守る為に訴えている側が排除される結果になる事が多いのではないでしょうか。
私も退職経験はありますが、その理由のほとんどは人間関係。
他者の影響受けまくりで退職に追い込まれた今まででした。
ようするに、他者や周りの環境に振り回された結果、退職しか選択肢を与えられない状況に陥っているのです。
それであれば、自分の軸をしっかりと作ってブレないようにすれば、すぐに退職という状況を防げるかもしれません。
他者の影響を受けないように、自分軸での生き方をするようにしましょう。
自分に集中できるようになることで、心にゆとりを持てるように。
そのためには、自己覚知に有益なツールが必要。
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ジャマな『他人軸』を排除して他に影響を受けずに自分にまっすぐに生きられるようになりましょう。
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まとめ
同僚の見通し不十分な中での退職発言をみて感じたことは、『大人として一つひとつの発言に責任を持つことがいかに大切か』という点です。
同僚は退職することになったと宣言したあともいまだに、「いつ辞めるかは転職先次第」、「後任が決まらないと辞められない」と無責任なことを言っています。
これでは、ただ注目を集める目的での退職宣言だったのではないかと疑ってしまいます。
それに、他人のせいにして辞めないという結果も想像してしまいます。
退職宣言を聞いてからは、私たちは同僚の仕事は減らすように配慮し、その一方で私たちの業務量は増えています。
部署全員が、同僚には退職時期を明確にして、後任を当てられるようにして欲しいと切に願っています。
ひとつの言葉で周りにどれだけの影響を与えるのか。
そして、宣言したからにはその通りに実行するのも大人としての責任。
残る職員は同僚が退職することを前提に動き出しているのですから。
責任ある大人かどうかは、何かを辞める時にも表れるものだと感じた私でした。
それでは。
以上、弥津でした。
すぐ辞めないくせに「私は退職する」とアピールするウザイ同僚がいる。