こんにちは、社会福祉士兼業ブロガー・弥津(@yazusui)です。
このように、うざいアピール行動にこちらのペースを乱されていませんか?
でも、大丈夫です!!
この記事で分かること
- うざいアピール行動をする人の「理由」。
- 『対話』と『労のねぎらい』でアピール軽減を狙おう!

同僚や友人に妙なアピール行動をしてくる人がいて困っている方に向けて、同じ悩みに対処経験のある私が対処法をお答えします。

というわけで、今回は『「アピール行動には、その人の言葉にならないSOSサインがある」というお話』について説明していきます。
アピール行動が起これば、面倒でも対話を心がけましょう!
話しを聞けば、アピール行動が無駄だと指摘するチャンスを作れます!
それでは、ウザいアピール行動にどう対処していけばいいのかを考えていきましょう。

私も以下の対処法を意識することで、ウザさが軽減しました。
何もしないと我慢する日々が続くだけなので、実践して現状を改善していきましょう。
うざいアピール行動をしてしまう心理
ここでは、うざいアピール行動をする人の心理や行動例をみていきます。
アピール行動は「私をみて!」という心理の表れと言えます。
- どうでもいい武勇伝を聞かせたがる。
- 異性や目上の人と仲良しなところを見せたがる(仲良しアピール)。
- 自分が疲れているところを周りにわざとらしく見せる。
- 人が褒められているのを見ると、自分の方がさらに優れていると主張してくる(マウンティング)。
『仲良しアピール』に関しては以下の記事をご参考に。
自分の方が優れていると主張する『マウンティング』についてはこちらをご覧ください。
もう、どう絡んでいいのか困惑しちゃいますよね。
『アピール』というのは「自分の存在が薄くなっている・・・」と不安を感じているからこそ起こる行動とも言えます。
「もしかして、仲間はずれになってる?」という危機感にいつも怯えている心理が見えます。
では、仕事中のやめて欲しいアピール行動についてもう少し詳しい例を出してみます。
次の章では、私の同僚の行動を例にご説明します。
【実例】アピール行動をするうちの職場の同僚
うちの職場には、職員全員が事務所にそろっている時にだけ、「これを見ろ!!」とばかりに独特な行動をとる職員がいます。
仕事中に突然、デスクについた状態のまま「目を閉じて自分の世界に入りながら、ヨガを行う同僚(男性です)」。
「あ〜、疲れで肩と腰が痛い」と独り言を周りの職員に聞かせたあと、目を閉じてヨガ的なポーズを取り、上半身のストレッチを開始します。
長い時は15分くらい、目を閉じたまま自分の世界に入り込みます。
そんで、やってる最中は業務電話が鳴ってても出ません・・・(笑)。

そして、終わると「あ〜、すっきりした」とか、「毎日疲れるわぁ」とか吐いて・・・同僚たちと目が合うのを待ちます。
その目は「最近疲れてるね、何かあったの?大丈夫?」と声をかけて欲しいかのように。
人前で独特な行動みせて「恥ずかしくないの?」って私は思うんですけどね・・・。
しかし・・・ 最近、私は気づきました。
他者からみて絡みづらいアピール行動は、「周囲の人への『こころのSOSのサイン』なのかもしれない」と。
自己アピールしてしなくてはいけない、その追い込まれた心境を考えてみます。
(まぁ、ただの『甘えん坊』、『かまってちゃん』というのも否定しませんが・・・)
うざいアピール行動が出てきたら理解してあげたい相手の心境2つ
『アピール』は周囲の人に「私を認めて欲しい」と主張している行動。
そして、「不安感」も表れていることが分かりました。
うざいアピール行動が出現する時って、その人からすれば以下の2つの『追い込まれ感』に襲われている状況なのかもしれません。
精神的に孤立している
うちの職場にいるヨガ男性の行動には、疲れている様子を見せることで「頑張っている姿を全員に気付いてもらいたい」といった心理があると想像できます。

周囲の人に向けて「仕事が大変なのはあなた達だけではない」といった、自分の頑張りを認めよという主張。
「俺、具合が悪そうでしょ? 俺だってみんなと同じくらい頑張ってるんよ」という理解を求める姿が見えてきます。
そういう心境を想像できるのも、実は私自身が同じような状況に陥った経験があるからです。
私は職場を変えたことで、ストレスが重くのしかかったのか、自律神経失調症になりました。
自律神経失調症は、見た目だけでは誰も気付きません。
苦しい状況に誰も気付いてくれない上司と同僚・・・。
当時はまだ新人だったこともあり、自分からは体調の悪さを相談できないままでした。
そこで私が無意識にとった行動・・・。
勤務中、みんながいる時にわざと、医師から処方された『抑肝散』というイライラを落ち着かせる漢方薬を飲んでる姿を見せたり、ため息を連発するなどしていました。
今思えば、私は「俺はきつい状態なんだよ。こっちから言わなくても気付いてくれよ」というアピール心に支配されていたのだと。
職場のメンバーにも慣れず、そして「気にもかけてくれてない?」という不安やら不満やらで。
私も当時は「孤立状態」だったんですよね。
「自分が認められていない?」という不安がある
『承認欲求』は誰しも持っているものです。
私も過去記事で、『承認欲求』についてお話したことがありますので、よければ下記の記事も合わせてお読みください。
『承認欲求』というのは、自分の存在を認めて欲しい、「承認して欲しい」という欲求のこと。
この承認欲求ですが、グループの中にいる時、特に強く出てしまいます。
自分を価値有る存在として、仲間に認めてもらいたいという心理です。
人によっては、他者に馬鹿にされたくないという思いから、「スポーツやっている」アピールや、「楽器やってる」アピールなど、世間がかっこいいと思うジャンルに取り組んでいる自分を見せつけようとします。
または、新たに始めた趣味も「挑戦している自分を人にみせたい」という、かっこつけたい欲求が出がちです。
自分の特別さをアピールすることで、グループ内でも「誰にも負けない価値ある存在」だと認めさせようとしているのです。
アピール行動の原因は「自分が小さくみられているという不満から『自分の尊厳を取り戻したい』と強く求めている状態だから」とも言い表せます。

うちの同僚のヨガアピールは「あなた達が知らない趣味を俺は持っている」という、自分の優位性を見せつける行動であるとも考えます。
しっかりと働いて疲れている自分、そして、趣味も持っている自分・・・決して、周囲の人より劣っているわけでもない!!
ここでも「俺をちゃんと認めてくれよ」という、傷んだ心の『SOS』サインを感じますね。
このように、「アピール行動が出る人は、精神的に追いつめられている証拠」。
その人が心身の危機に陥っている事態である点を理解してあげないとアピールはおさまらないかもしれませんね。
うざいアピール行動への対処法を考える
アピール行動を起こしてしまう心理・心境が分かったとはいえ、他者にとってはどう絡んでいいのか分からない、「不快な行動」であることは事実でしょう。
自分の身を守る意味でも、アピール行動を目にした際は対処しなければなりません。
まずは、アピール行動をとってしまう人との「対話」の機会を作ること。
対話の中で、アピール行動を生んでいる心理・心境をみつけましょう。
相手の言葉の中から解決のヒントを探していく事が大切でしょう。
相手のアピールの原因は、SOSを受け止めなければ「分かり合う」ことは難しい。
会話をしているうちに、その人の溜め込んでいる『訴え』や『主張』が吐き出されるはずです。

また、分かり合う為に、こちらからあちらの要求通りに心配や賞賛を伝える声掛けをしてみましょう。
私のように「絡みづらいな」でスルーせずに、「どうしたの? 疲れているんじゃない?」と、心配する声をかけてあげるのです。
「私に関心を持ってくれる人がいる」と思うことで、孤独感が解消され、無用なアピール行動が減ってくるでしょう。
相手のどんな感情が飛び出すか分からないので、聞く側も怖いでしょうがここは勇気を出して。
仮に、相手の主張が一方的で解決が難しい場合でも、感情を吐き出せるだけで相手はスッキリするものですし。
アピールさんは、会話後の爽快感を得られれば、いったんそれ以上は求めなくなります。
【まとめ】
あなたが苦悩を共有してくれる意思を示すことで、常に本音を伝えてくれる『打ち解けた関係性』に発展するかもしれません。
理解者ができれば、アピール行動は無用になる可能性が大いにありますからね。
【この記事のまとめ】
まずは、相手のアピールと受け止めて対話を心がける。
そして、面倒がらずに労をねぎらってあげる。
みなさんも、他者のアピールをただの問題行動だと捉えずに、その裏にある『理由』に関心をもってあげましょうね。
私もそうすることで、前述のヨガ男性のアピール行動を鎮めましたから。
今回も最後まで記事に目を通していただき、ありがとうございます。
それでは!
以上、弥津でした。