こんにちは、社会福祉士兼業ブロガー・弥津(@yazusui)です。
仕事に慣れてくる1〜2年目くらいで、誰にでも訪れる「自信過剰になりがちな勘違いの時期(=勘違い期)」。
このように、自信がつくと誰でも横柄になってくるものですよね・・・。
でも、大丈夫です!!
この記事で分かること
- 能力がないのに自信過剰になるとどうなるのか。
- 『勘違い期』を抜け出すには「人のせいにする癖」を治すことは重要!

仕事に就いてから、数回勘違い期を経験したことがある私が、注意点をお答えします。

というわけで、今回は『自信過剰で横柄な態度になりがちなこの「勘違い期」をどう乗り切ればいいのか』について説明していきます。
勘違い期を抜け出すには、自分は完璧ではないと常に考える癖をつけることから!
職場で勘違い野郎だと思われないように『初心を常に忘れない意識』をこの記事で身につけましょう。

自信がついてくるがゆえに「私は完璧」と思いがちに。
他者のせいにする癖がつきやすいので、この癖を治すことで勘違い期を乗り越えられます。
「勘違い期」とは何か
新人当時は毎日が緊張の連続。
「自分はまだ何も分からない」という自覚があるので、何に対しても「私は教えてもらう立場」という姿勢で仕事に向かい合えます。
このような仕事慣れしてきて横柄になりやすい1〜2年目の時期を、私は『勘違い期』と呼んでいます。
仮に、勘違いを続けて自分の愚かさに気付かないままだと、自分勝手な低レベル職員状態でキャリアを重ねてしまうことになります。
それでは、『勘違い期』をしっかりと突破して、一皮も二皮も剥けるには何が必要なのかを説明していきます。
仕事に慣れてきた時に陥る「勘違い」について
私にも介護士として働き出した20代前半に『勘違い期』がありました。
新人当初は、「介護士として働き出したけど、高齢者とどう接していいのか分からない・・・」。
「身体介護をするにしても、相手の体をどれくらいの強さで、そしてどこをどう触ればいいのかも分からない・・・」ものでした。
しかし、そんな初々しい新人時代は1年ほどで終わり、いつしか私も先輩職員たちから「作業が早くてすごい」、「君がいると仕事が早く終わるので助かる」と褒められるように。
自信過剰になってくると、仕事は雑になるものです。
介護の作業スピードにこだわり、身体介護されている高齢者の気持ちは考えもしません。
排泄介助はテキパキすればいいと考えていたので、声掛けも疎か。
入浴に連れて行く際も車椅子レースでもしているかのようなスピードで廊下を疾走し、更衣時は服を脱がせるというよりは剥ぎ取る勢い、そして洗身も早く擦ればいいと勘違いしている手荒い介助・・・。
これで私は、自分が「カリスマ介護士」にでもなったかの感覚だったのです。
勘違い期を抜けられない人はどうなるのか
そんな『勘違い期』を抜けるきっかけが、運良く私には訪れました。
私が担当していた高齢者の家族から、大変強いお叱りを受けたのです。
家族が面談に来ているにもかかわらず、横柄で礼儀知らずな私は挨拶もせずに居室に入ります。
そして、家族の前でおむつ交換を始めるのですが、その作業がとにかく荒かったようで。
私はその場でご家族からそう尋ねられました。
「あなたは、新人職員さんか何かですか?」
自分がカリスマにでもなった感覚だった私は、その言葉を受け入れられず、あろうことか家族に言い返してしまいました。
「いいえ、私は2年の経験がある介護士です。おむつ交換中なので廊下で待っていてもらえますか」と・・・。
今思えば、その「2年」が私には胸を張って主張できる経験年数だったんですね・・・世間知らずで何ともこっ恥ずかしいおこちゃまだったわけです。
反省の色のない私に対して、家族はその場で激しく非難。
その後、施設長を巻き込み、他の職員の前で厳しい指摘を受け続けたのです。

実際、この経験がなければ私はどうなっていたのか・・・。
もしかしたら、アラフォーになった今になっても横柄かつ低技術な『高齢者介護の専門家』として威張りくさりながら『カリスマ』を自負していたのかもしれない。
自信過剰な「勘違い期」を乗り切るには
こういった初心者を少し抜けた頃にやってくる『勘違い期』の固い壁を乗る越えるには何が必要なのでしょうか。
私のように、衝撃的な出来事が訪れ、自分を見直すきっかけがあればいいのですが。
なかには、運よくか、運悪くか、己を知る機会なく、経験年数を重ねてしまう人もいます。
それに、衝撃的な出来事に見舞われたにもかかわらず、自分を変えられない人も。
私の身近にも、仕事の経験年数だけ20年以上という立派なものを持ちながら、人への口の利き方や、優しさを表現することが「大人のレベル」に到達できない職員がいます。
そんな彼は、まさに「苦情のデパート」。
その苦情だらけの彼に見られる傾向は、まさに「何でもかんでも人のせいにする」です。
自分に対しての苦情は100%、相手に原因があると主張します。そして、自分が業務上の失敗をおかした時も同僚などの関連した他者のせいにします。
そして、ダメダメ職員の口癖は「俺はやるべきことはしている」です。

このような考えの人は、自分の問題点にまったく気付きません。
他者から自分の問題点を指摘されても、視点は自分に向かないのです。
それは過剰なまでの『自己愛』が原因とも言えます。
自分は常に完璧で守られるべき存在・・・他者から非難されて傷つくことが怖い。
それゆえに、他者の責任にして、自分は無傷なままでいようとするのです。
自分は守られるのかもしれませんが、今の限界を突破できませんよね。
それは、『自分の殻に閉じこもっている状態』。
殻を破らない人は、その殻の大きさのままで生きていくしかありません。
【この記事の一言まとめ】
殻を破るには、人のせいにする癖を見直し、全ては自分の側に問題があるのではないかという考えを持つことではと思う、私です。
それでは。
以上、弥津でした。