こんにちは、社会福祉士兼業ブロガー・弥津(@yazusui)です。
このように、『働き方改革』や『経費削減』は分かるんだけど、残業代稼げないと生活が苦しいという方がいるでしょう。
この記事で分かること
- サービス残業を生むような残業禁止令には従う必要なし!
- 自分の仕事内容と量の説明で無駄な残業をしていないことを訴える必要あり!

「残業代が出るから頑張って働けている!」という方に向けて、長年残業代ゲットとサービス残業をうまく調整しながらやってきた私がお答えします。

というわけで、今回は『生活の為に残業代を稼ぎたいのにコストカット目的で会社から残業禁止令が出た時、どういう対処法があるのか』について説明していきます。
雇用されている者としては、残業を減らす努力は義務。
しかし、必要な残業は報酬を得る権利あり!
それでは、コストカット目的で残業するなと会社から指示が出たらどうすればいいのかを考えていきましょう。

必要な残業をしていることを上司に理解してもらいましょう。
残業禁止という前に仕事量も減らせるのか経営者・管理者に考えさせる必要があります。
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「働いただけ報酬が欲しい」本来は当たり前なのに・・・
私が働く福祉系は、今も昔も低賃金で有名なジャンル。
基本給だけではとても生活できないような給与水準なので、残業で収入を上げたくなります。
しかし、うちの職場は経費削減目的で、残業時間の見直しを強いてきます。
当然、残業代を稼ぐと言ってもわざとダラダラ仕事しているわけではありません。
日中は訪問ばかりで夕方になってようやく事務処理という事が多い私の仕事は、残業禁止令なんて出ると業務が滞ってしまうのです。
うちの職場は、残業しないとその日のうちに業務をこなせないのです。

そうなると残業代を請求しにくい空気となり、『サービス残業』せざるを得なくなりますよね。
残業したならそれ相応の報酬は欲しい。
そんな思いで、どうしたらいいのか悩む私です。
それでは、このようなコストカット目的の残業禁止令にどのような対処法があるのか考えていきたいと思います。
「稼ぎたいのに!」コストカット目的だけで出た残業禁止令は認めていいものなのか
『経費』は経営者にとっては、頭の痛いところでしょう。
無駄を無くさないと、会社がつぶれて経営者が大きな負債を抱えかねない。
その経費の中で、最も重くのしかかるのが『人件費』。
人件費をいかに適正化するかが「円滑経営の命運を握っていると言っていい」のはヒラヒラ社員の私でも理解できます。
その人件費において一番、目がつけられやすいのが『残業代』です。
基本給減らすなんてやっちゃいけないことですからね。
私の職場も、人件費が経営を圧迫するとして残業時間の削減命令を出しました。
しかし、仕事は減らない・・・それなのに「残業代、お前らに払うのもったいないからするな」っていうのも。

残業代をもらえるからこそ、その日の業務はその日のうちに処理する意欲があったのに。

私にとって、働く意欲と生活費の足しとして貴重だった残業代。
お金を貰えるから残業を嫌がらず頑張ってきたのは事実。
でも、収入が減るということを一旦置いて考えても、その日のうちにこなせない業務を溜めてしまえばいい、あるいはサービス残業でもしろと言われているようで、私は納得できないのです。
実際、残業するのは私だけではありませんからね。
ほとんどの職員が、残業で日中こなせなかった業務を処理し、その日のうちに遅延がないようにしています。
ようは、私たちがまめに残業を申告しているから問題なのでしょうか?
サービス残業をしている他職員を『優良職員』として、私たちのようなきっちりと残業代を請求する職員は『問題職員』なのでしょう。
しかし、使用者の在り方として、本当にそれでいいのでしょうか?

残業をしなくてはならない業務上の事情を把握せずに、ただ「経費がかさむから残業代減らせ」と言っているだけで誰が納得できるのか。
私のように指摘を受ける事を恐れて、サービス残業にしている他職員は『正しい』のでしょうか?
こちら側の状況を理解しようともせずに、やみくもに残業代削減を掲げられても、モチベーションが落ちるだけですわ。
それなら私に「慣れていて得意そう」という理由で課せられている多くの仕事を先に削減してもらいたいものです。
「他の人より残業代多いやつは減らせ」では、理由になっていないと思うのです。
サービス残業を生む残業制限はNG!!
ところで『サービス残業』ですが、これは「従業員に残業はするなと伝えているのに、勝手に残業している」という理由で残業代を支払わない事を言います。
でも、仕事内容の削減・見直しもしないで、残業禁止令を出せば、職員はサービス残業しざるを得ない状況に追い込まれる可能性があるんですよ。

私のケースのように、業務内容を減らさないのに「残業代減らせ」という命令は『サービス残業してくれ』と言われているのと同じ。
でも、残業禁止令自体が不適切なのかというと・・・
以下のように、残業禁止の指示に関しては『不当ではない』ようです。
社員の残業を禁止するかどうかは会社の自由ですので、残業禁止が指示された場合、社員は原則的に残業してはいけません。
引用:クエストリーガルラボ
先程からお話ししているように、業務内容を減らすなどの検討なしに「残業するな」ではサービス残業を強制していることに変わりありませんよね。
そのような場合・・・以下のような状況であれば、残業禁止令を出したからといって、残業代を支払わなければ違法となるようです。
仕事量が変わらず、残業しなければ終わらない、納期がひっぱくしているため残業せざるを得ないなどの場合は、残業代が出ないことは違法になる可能性が高いです。
引用:クエストリーガルラボ

「残業減らせ」、「残業禁止」の業務命令に関しては、基本的には雇用されている者は従わないといけません。
しかし、私が思っていた通り「残業減らせ」というなら「業務内容も見直せ」も正論。
ただ、こちらとしても努力しているところは見せないといけませんよね。
無駄な残業で金を稼ごうとしていると誤解されている可能性だってありますから。
雇用されている者は「残業代が多すぎる」と指摘をされたら減らす努力することが必要。
しかし、ただ従うだけではなく、自分に与えられている仕事内容で本当に残業を減らせるのかどうかを上司に訴えるべきですね。
会社には残業を減らす為の業務内容の改善を求めることも併せて行うべきでしょう。
サービス残業にならないように、雇用する側とされる側の双方に改善努力を行う必要があるんですね。
働きたいのに残業禁止令が出た時の対処法
このような事から、残業禁止令に関しては基本的には不当ではない。
ただ、業務内容の改善を雇用主がせずに無料残業をさせるようであれば不当です。
それでも「残業代は生活費の足しとして重要」という方。
残業禁止令が出た時に、どういった対処法があるのかを考えてみましょう。
自分のしている仕事を一覧化する
残業が多いと指摘してくる上司は、あなたの仕事の多さが分かっていません。
実際に、私の場合も上司から「君の仕事(の内容)が見えない」と言われましたし・・・。
叩き上げではない上司の場合、現場ではどのような仕事が行われているのか想像できない人がほとんどです。
人は自分の経験が基準ですから、忙しく業務をこなす経験がない人では、残業を多くしてでも処理しないと終わらないといったイメージができないのです。
このような上司や経営者を納得させるためには、自分が行う予定の仕事を一覧化することがオススメです。
業務予定を手帳に記載するだけではなく、順序だてて別書式にまとめるようにします。
そして、業務を完了させたら、終わらせた時間を書き込むと共に、完了印やチェックをするのです。

これによって、自分が無駄な時間を作ることなく、定時を迎えていることを上司に示せます。
定時までに仕事が終わらない証明にもなるのです。
処理した業務の証拠を残す
また、処理した業務の証拠も残すようにしましょう。
メモであってもすぐにシュレッダーにかけずに、完了履歴として数カ月残すようにするといいです。
訪問や面談した記録は、あとでPCに入力するのではなく、できるだけ即日入力しましょう。
上司は数字や今そこにある記録でしか、「実施」、「未実施」の判断ができません。
業務を遂行した生きた情報は処分せずに、証拠として残す習慣をつけましょう。
堂々と仕事量を減らしてもらうよう主張する
残業禁止を求められたら、仕事量を減らしてもらうように胸を張って主張しましょう。
前述のように、残業をしない努力をこちらがする見返りとして、会社にも残業しなくてもいいように業務内容の見直しを求められます。
サービス残業を認めるようなことはせずに、「残業を減らせというなら仕事も減らせ」というくらいの毅然とした態度を持つようにしましょう。
自分の時間作りに取り組む
抵抗するのも面倒であれば、残業禁止を「自分の時間を作れるチャンス」だと前向きに捉えるのも一つの方法です。
プライベートで重要な予定があると、残業なんてせずに早く退社したくなりますよね。
平日の夜に友人や恋人と会う約束を入れたり、習い事の予定を入れたりしておくと、「仕事を早く終わらせなければ」という気持ちになり、仕事を早く終わらせることにつながります。
残業禁止令が出たら、没頭できる趣味などの『自分の時間作り』に取り組むのもいいでしょう。
仕事以外に充実した時間があれば、心身共にリフレッシュできて、その後の仕事にメリハリがつくでしょう。
私のように『残業が癖になっている』ケースは、仕事をこなすことや収入ばかりに目を向けずに、プライベートの楽しみを見つける必要が、特に強いと思います。
【まとめ】
いかがでしたか?
今回は『コストカット目的で残業禁止令が出た時の対処法』と題してお話しさせていただきました。
【この記事のまとめ】
基本給の少ない職種では、残業代は貴重な収入源。
でも、雇用されている者としても残業を減らす努力は義務。
そして、会社が「残業減らせ」というならば、会社にも「仕事を減らせ」と求めるくらいの主張・アピールをするようにしましょう。
このように、お互いにとって雇用されている側が一方的に損するような残業削減にならないように。
決して、サービス残業を「仕方ない」として認めないようにしましょうね。
それでは!
以上、弥津でした。
【紙に書いた文章を保存・再生できるスマートペンで仕事効率化】
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