こんにちは、社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
このように、上司や同僚に不満を持っていても、簡単に仕事を辞められず、どうしたらいいか悩んでいる方がいるのではないでしょうか?
自己改革すれば、状況は必ず変わります。
「上司や同僚に恵まれない!」と不満タラタラだった私が、その後に気付いたことを元に、この悩みにお答えします。
他者への過度な要求や自分への過信・・・心のバランスが偏っているからこそ、自分が恵まれないと思ってしまうのかも。
以下に説明する考え方で、今までの自分を少しだけ変えれば、「人に恵まれない」と嘆くことがなくなりますよ。
上司や同僚への不満が強くてストレスを感じている方、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも「理想の上司・同僚」って普通にいるもの?
結論、みんなが求めている尊敬できる上司・同僚は、当たり前に出会うものではありません。
まずは、こちらの【退職理由の本音ランキング】をご覧ください。
【退職理由の本音ランキング】
引用:転職理由と退職理由の本音ランキングBest10
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
見事に1位と3位に上司(経営者)、同僚、さらには先輩・後輩と上手くいかなかったことが理由に入っています。
これだけ多いということは、「上司、同僚に恵まれない!!」と落ち込む必要はないと言うこと。
自分だけ「恵まれない」状態に苦しんでいると思わず、「世間一般によくある事」と考えた方がよさそう。
役職がついて上司の立場となると、求められる仕事の質が上がると同時に、その内容自体が変わることがあります。
上司となった人も、役職が付いたのが初めてであれば「素人に戻った」状態と同じ。
誰でも新しい世界に踏み込んだ時、右往左往するもの。
また、一方で役職に長く居座りすぎると傲慢になるのも、ある意味「普通の人」かもしれませんね。
関連記事『上司の指示には従う必要があるのかについての考察』(※別ウィンドウで開きます)
ようするに、どちらにしても私を含めて「普通の人」が大多数を占める世の中(私は普通の人以下の可能性がありますが)において、それを上回る能力を持つ尊敬できる上司に出会う確率は、低いのが『普通』では?
誰もが尊敬する理想の上司というのは、『スーパーレア』、あるいは『ウルトラレア』なのかも・・・と思う私。
これは、同僚に関しても同じで、新たな仕事に右往左往し、そして仕事に慣れると傲慢になる・・・これもある意味『普通』。
人は、そういったマイナスな面に目が行くし、記憶にも残るもの。
そうなると、自分の事を一旦棚に上げておいて、他者を「無能だ」、「仕事をしていない」と指摘したくなるのも、『普通によくあること』なのかもしれませんね。
そもそも、悲しい事に、理想通りの出会いはめったにありませんから。
人生において、男女の出会いも同様。
『スーパーレア』、『ウルトラレア』には簡単に出会えないと考えた方が、自分の心を追い詰めずに済みそうですね。
関連記事『休みなのに休めない仕事!心が病むブラックな職場にある傾向5選』(※別ウィンドウで開きます)
上司や同僚に恵まれないと感じる5つの理由
「上司や同僚に恵まれない」とイライラしてしまうには、自分や会社の双方に何か原因があるはず。
ここからは、自分が「上司や同僚に恵まれない」と、なぜ感じてしまうのか・・・その理由を考えてみます。
何事も「理由が分かれば、解決策が見えてくる」ですからね!!
- 「出来る人」が損をする社風があるから
- 問題点を指摘できない職場の空気があるから
- 頑張っても上に登れそうにないから
- 自分の能力を過信しているから
- 将来への不安が強いから
以下、順を追ってお話ししていきます。
①「出来る人」が損をする社風があるから
まず、会社にやる気のある新人を伸ばす機能があるのかどうか。
「仕事が出来る人」には率先してやってもらって、「苦手そうな人」、「出来なさそうな人」は出来る人に任せていればいい・・・このような社風があれば、才能ある人は嫌気がさすでしょう。
仕事をバリバリをこなす人は評価が上がる一方で、出来ない人は「仕方ない」とされ、評価は下がらず。
そうなると、頑張っている人には『不公平感』が出てきます。
『出来る』、『出来ない』を区別できない上司を無能だと感じるでしょうし、努力をしない同僚にも嫌悪感を持つでしょう。
②問題点を指摘できない職場の空気があるから
あなたの職場には、上司や同僚の仕事ぶりに問題を感じた時に、堂々を指摘を言える空気がありますか?
上司や同僚、自分の仕事ぶりに問題があると自覚していても、ぬるま湯に浸かっていたいもの。
問題改善はぬるま湯から出ることになりますから、簡単には認めようとはしないでしょう。
このような体質の職場だと、向上心があって職場を良いものに改善しようとする熱血漢は、評価されるどころか排除される運命になってしまいます。
③頑張っても上に登れそうにないから
低賃金でも一生懸命働かさせられても、もし「昇進したら給与が上がる」という確信が持てれば、意欲は維持できますよね。
しかし、家族経営や年功序列、経験年数主義など、実力主義とは反対をいく方針のある職場では、働く意欲が長く持ちません。
能力なしでも「家族だから」、「経験年数が多いから」という理由で上司にたつ人がいると、「上司に恵まれない」という発想に。
同僚に対しても依怙贔屓(えこひいき)を感じると、いっそう自分の不遇さを感じてやる気を無くすでしょう。
関連記事『なぜ私だけ?つらいこと続きで絶望した時の心の対処法5例』(※別ウィンドウで開きます)
④自分の能力を過信しているから
自分の経験値や持ち前の能力を「人の上を行くものだ」と思っていると、他者に厳しい目を向けるようになります。
自分に甘く、他者に厳しい性格が出てしまうのです。
他者を見下すようになると、全ての人が「自分よりダメ」と評価されまる。
そのうち、「私以外全員、無能」という考えに支配され、「私は上司や同僚に恵まれていない」と思うようになります。
自分一人で全部の仕事をこなしていると、勘違いしてしまいます。
⑤将来への不安が強いから
プライベートが充実していないと、仕事に対する姿勢にも悪い変化が出てきます。
自分の将来に不安が強いと、収入アップを焦るようになります。
自分の給与が上がらないのは、周りの人に恵まれておらず、足を引っ張られているからだと考えるように。
一生懸命しているつもりなのに、所得が増えないという方は、他者の仕事ぶりが自分に悪影響を与えていると思う傾向があります。
仕事を辞めたくても辞められない時にとるべき行動6選
感情にまかせての即退職は、避けた方が無難です。
反面教師にする時間にもなるし、他に自分が出来る事・興味がある事を探す時間にもなるし、新たな資格取得のきっかけにもなるし。
考え方を変えれば、「無能な上司・同僚」と働く時間は、有効に活用できる時間なのです。
- 人をうまく使いこなす術を身につける
- 参考になる上司・同僚ひとりを選んで焦点を合わせる
- 自分の能力アップに集中する
- 愚痴れる仲間を見つける
- 求人募集を見る習慣をつける
- 資格取得に挑戦する
この6点に分けてお話ししますね。
①人をうまく使いこなす術を身につける
「周りの職員に恵まれていない」と思うなら、逃げずに『人をうまく使いこなす術』を身につけるようにしましょう。
人の心を掴んで、自分と共に行動してもらうには、以下の点を実践すれば上手くいきます。
- 笑顔を心がける
- 褒めておだてる
- 素直に謝る
- 協力をねだる
- ときに「負けるが勝ち」で対処する
意外に出来ていない人がいるかと思いますが、とくに「褒める」、「謝る」を上手く『わざ』として使えば、周りの人たちのあなたへの協力耐性が変わってきますよ。
なので、ぜひ出来ていない人は、自分のためだと思って「褒める」、「謝る」が出来るように自己改革しましょう。
また、「負けるが勝ち」を実践して、人を上手くかわすことで、ギクシャクした職場の人間関係を緩和しましょう。
参考記事『負けるが勝ちを実践すると人生が豊かになるワケと負け方のポイント』(※別ウィンドウで開きます)で詳しく説明していますので参考にしてみて下さい。
②参考になる上司・同僚ひとりを選んで焦点を合わせる
人はイライラするものに目が行ってしまうもの。
「周りからは嫌いなら見なければいいのに」と言われるでしょうが、それでも気にするのが、人の本能というもの。
それなら逆に、自分の手本となりそうな上司・同僚を選んで、その一名にフォーカス(焦点)を合わせましょう。
その人の言動をちくいち観察し、参考にします・・・そして、無能だと感じる上司・部下に目が向いてしまう時間を減らすように。
どうしても悪しき手本に目が行くのは、良い手本を見つけていないから。
誰でもいいので、その場で見つけられるも最も良い手本の言動に集中しましょう。
③自分の能力アップに集中する
人の言動に意識が行ってしまうと、自分の精進が疎かになっていましますよね。
人に目を向ける時間を無駄だと割り切り、ダメ上司・ダメ同僚にイライラすることも無駄だと考えましょう。
その分、その職場では仕事のスキルと同時に、ダメ職員を反面教師に出来る『有意義な場』だと考えるのです。
ダメだと判断した人にいつまでも関わらず、仕事は自分の能力を上げる時間だと思いましょう。
④愚痴れる仲間を見つける
上司や同僚への憂さ晴らしには『仲間』は重要。
私がサラリーマンをしていた当時、仕事上がりの毎晩、ファミリーレストランで社長・上司の悪口や、業務上の改善案を吐き出し合っていました。
ときには、日付が変わる1:00過ぎまで話していましたが、若かったせいか疲れ知らずで翌日の仕事に出勤したものです・・・とにかく、ストレス発散。
仲間がいるという心強さで、大嫌いな社長にも向かっていける勇気が湧いたくらいです。
孤軍奮闘せずに、仲間をみつけて思いを吐き出す時間も、自分が不幸だと勘違いしないために重要です。
⑤求人募集を見る習慣をつける
求人募集を見るといっても、退職先を即探すという意味ではありません。
求人情報に目を通す習慣は、自分の可能性をみつける良い機会となります。
「今の職場以外ない」というがんじがらめの考えにならないように、求人情報をみながら、自分の身の丈や社会の広さを経験しましょう。
「転職なんてちょろい」、「もっと高い給料をもらえる仕事がある」と簡単に考えていると、すぐには見つからないもの。
結局はどこも、低賃金からスタートして、実績が上がれば昇給する・・・これが現実だと分かるのも勉強です。
⑥資格取得に挑戦する
勢いで即退職したところで、今までの経験うぃ活かした「次の仕事」を探す方向になりますよね。
それであれば、無理して即退職せずに、水面下で「資格取得計画」をたてて実行してはどうでしょうか?
新資格を取得すれば、転職のきっかけが掴めます。
いままで、転職に勇気がなかった自分の背中をおしてくれる要因にもなってくれます。
資格取得を目指すだけでも、将来への希望を感じて心が安定します。
失敗しても、その取り組みは必ず『良い経験』として残ると信じて、取得に向かって突っ走りましょう。
【まとめ】まずは自分の心を整えよう!
今回は、『上司や同僚に恵まれない!でも仕事を辞められない時どうすればいい?』と題して話してきました。
今まで『理由』や『辞められない時どうすればいいのか』について説明しましたが・・・基本的には、自分の心がどこか左右のバランスが悪く、焦っているように思えませんか?
上記の理由と対策法を理解すれば、誰でも簡単に心を平穏に保てます。
自分の他者に恵まれないのではなく、自分の心が恵みを捻じ曲げる精神状態にあるのかも。
- 上司・同僚の経験値が低ければ、新人といて丁重に扱う。
- 上司・同僚が横柄になっているようであれば、反面教師にして自分のスキルアップに集中。
これだけ、分かれば意外に心が軽くなりますよ。
心のモヤモヤ・イライラが改善できるサービスを、こちらの記事で提案しています。
心をすっきりさせたい方は参考にしてみて下さい。
関連記事 『在宅で取り組める心のモヤモヤ・イライラを改善する方法まとめ』(※別ウィンドウで開きます)
「自分が上司や同僚に恵まれていない」と嘆いたなら、まずは自分の心がバランス不良を起こしていると考え、上記ポイントを心がけて改善を試みましょう。
それでは。
以上、弥津でした。