悪いケアマネの見抜き方と対処の仕方について

2020年2月1日

こんにちは。弥津です。

在宅で介護サービスを利用される高齢者の方とその家族が必ず関わる『ケアマネジャー(ケアマネ)』。

そのケアマネですが、資格を持っているとはいえ、全員が倫理感や知識を備えているとは言えないのが実情です。

今回は、ケアマネである私が、悪いケアマネの見抜き方&そんなケアマネにどう対処したらいいのかについてお話します。

在宅で生活する高齢者やその家族にとって、ケアマネジャー(以下、ケアマネ)は心の拠り所となる貴重な存在です。

しかし、それはケアマネ自体に『人の支援をする適正』が備わっていることが前提となると私は思います。


以前に、以下の記事を書きましたので、こちらもあわせてご覧ください。

表向きは人柄が良さそうであっても、内面は自己中心的な思考の持ち主で、やたらと高齢者や家族の責任だと主張するケアマネもいます。

このような人に担当されては、自分の望む生活を構築する妨げとなる可能性も。


それでは、あなたの担当となったケアマネにどのような傾向があると「気をつけるべき」なのかについて見ていきましょう。

私もケアマネではありますが、今回は「本人や家族の視点」に立って考えてみたいと思います。

ケアマネにこの「傾向」が見えたら気をつけよう

介護認定を受けて、担当してもらうケアマネを選ぶのって難しいですよね。

ほとんどの人が、誰に頼んだら良いのか分からずに、「とりあえず病院や地域包括支援センターに紹介してもらった」、「とりあえず近くにある事業所に頼んだ」といった感じでしょう。


ようするに、「なりゆきで担当ケアマネが決まる」という感じになる傾向が多く見られるのです。


だからこそ、しっかりとケアマネの良し悪しを見極めたいものですよね。

以下のような傾向の見られるケアマネは気をつけるようにしましょう。

自分のキャリアを説明して安心させようとする

「私はケアマネを10年以上している」

「私は今まで◯◯◯人以上の人の担当をしてきた」など・・・。


このような感じで、自分の経験年数や担当件数などの『キャリア(経歴・実績)』で自分を大きく見せようとする傾向のあるケアマネは気をつけましょう。

私の経験上、このような『数字』で自分の存在を見せつけようとする人は、「本当は自分自身に自信がない」傾向があると思います。


あるいは、自分の存在を過小評価されたくないという『自己顕示欲』が強い人です。

このような傾向のある人は、自分の存在価値を常に認めて欲しいと思っています。

その欲求は担当している高齢者や家族にも向けられ、自分らしく生きていきたい!!といった主張が強くなりがちな高齢者と家族には拒否的であったり、及び腰になったりします。


自己主張は得意だけど、人の主張を受け入れることは苦手なのです。


経験があるにも関わらず、自分には「まだまだ学ぶところが多い」といった姿勢の見えるケアマネを選ぶようにしましょう。

連絡が取りにくい

ケアマネは毎日、だいたいですが2〜4件平均で高齢者宅に訪問しています。

それゆえに、事業所に連絡しても、いつも留守電といったケアマネもいるでしょう。また、携帯電話の番号を聞いてはいるけど、かけても折り返しの返事ななかなかない・・・なんてことも。


たしかに、訪問している最中に携帯電話がなっても出れないことも多い。

でも、訪問が終わったら、着信履歴や留守電を確認して連絡する時間はあるものです。


連絡があったら、『すぐに折り返す』かどうかには結構、その人の性格が表れます。


相手のことを思いやれる親切な性格の人は、連絡があったら「先方は折り返し連絡を待っているだろう」と想像し、すぐに電話したくなります。

その反面、自己中心的な人は、自分の多忙さにしか目が行かず、他者への配慮が欠ける傾向が出てしまいます。

他者からの連絡に真摯に対応する気持ちがあるのか。

そして、自分に連絡が取りやすくする配慮があるのか。


さらには、相手を長く待たせても平気なせいかくではないのか。

待たせた時に「お待たせしまして申し訳ありません」などの謝罪の言葉が自然と出てくるのか。


高齢者や家族が「待たされるストレス」を感じずにやり取りできるケアマネは、優秀なケアマネと言えるのではないでしょうか。

融通がきかない

ケアマネの訪問日時やヘルパー、デイサービスなどのサービス利用曜日・時間などの時間調整に融通がきかないケアマネは気をつけましょう。

ケアマネ本人に「私が敷いたレール以外には臨機応変に対応できない」といった性格があることを表しています。


こちらも基本的に『自己中心的』な性格がもとになっています。

自己中心的ということは、他者に合わせることが苦手。


高齢者や家族の希望にそって、計画を変更する余裕は持ちあわせていないのです。

ようするに、人の話は聞けないのです。


このような傾向があるケアマネは、自分の準備した計画通りに他者を動かそうとして、他の選択肢がないかのような説明をすることもあります。


こちら側の要望によって、変幻自在に計画や予定を変えられるケアマネを選びましょう。

質問しても出てくる情報が少ない

新人ケアマネであれば仕方ないですが、ある程度の経験年数を重ねているケアマネであれば、法令や制度、事業所情報のような豊富な知識を有していると思いたいですよね。


介護サービスを利用する方の大半が、介護関連の仕組みの素人です。

だからこそ、ケアマネに素朴な疑問を解決してもらいたい。


同じような質問を繰り返したり、介護保険上の流れを何度説明しても分からないのは、高齢者や家族にとっては仕方がないことです。

だって、私たちケアマネが詳しくなれたのは、「毎日仕事で介護保険に触れているから」です。


みなさんも「自分の仕事以外の仕事」の内容って分からないですよね。


たとえば、私の場合。

生命保険に入りたくてもどこを選べば良いのか分からない・・・そして、加入の手続き、更新の仕方が分からない。私は保険代理店の人にあれこれ質問をしても、まだ分からないのでほとんどお任せです。


ようするに、自分の専門外のことに関しては、何度聞いても分からないのは「普通」なのです。

だからこそ、その都度質問をする。

そして、そんなとき・・・こちらが質問してもたどたどしい返事だったり、「把握していない」といった反応だったら、あなたはどう感じますか?


「この専門家・・・本当に大丈夫?」って思いますよね。

私だったら、「担当変えて欲しい」と伝えるかもしれません。


このように、専門家にお願いするのであれば、それ相応の知識を有してもらわないと不安になるもの。


あなたを担当しているケアマネが、質問してもスッキリとした知識や情報を提供してくれないようであれば、その方は日々の研鑽が足りない人なのかもしれません。

言い訳が目立つ

在宅介護の支援はうまく行くことばかりではありません。

高齢者や家族が希望をしていることが、そのまま調整できるとは限らない。


計画通りにいかなかった時に、ケアマネがどのような説明をするのかを気をつけて見るようにしましょう。


高齢者や家族の希望を叶えられなかったことを、他者のせいのような説明をするケアマネはヤバイです。


たしかに、物事にはタイミングの良し悪しがつきもの。

予定通りに行かない「想定外の事態」だってありえます。


そんな時に、冷静に代替の方法を提案できるケアマネであればOK。

自分に問題はなく、タイミングや協力してくれなかった他者のせいのような言い方をするケアマネには注意が必要です。

その場ですぐに断る

自宅で介護方針を決める為の話し合いをしている時など、こちら側の要望に対してすぐに断りを入れるケアマネには気をつけましょう。


たとえば、在宅介護において『原則認められない』とされている支援であっても、それはあくまで『原則として』です。

状況によっては、『例外』として認められるケースもあります。


そこは保険者である市町村との話し合いが必要。

ときには、市町村のお墨付きをもらって『例外的支援』として入れることもあります。

このような手間を惜しんで、何でも「それはダメ」とその場で話を終わらせるケアマネは、今後もあなたの希望を叶えてくれる可能性が少ないでしょう。

少なくとも、原則無理な内容でも一旦事業所に持ち帰り、同僚や行政と話し合う姿勢は見せて欲しいものです。


他者の希望を叶えるために、自分の労を惜しまない姿勢をみせてくれるケアマネを選ぶようにしましょう。

家族の意見を聞く機会が少ない

高齢者の在宅介護なので、本人の希望だけ聞いていればいいと思う人がいるかもしれません。

しかし、在宅介護は介護サービスだけでまかなえるものではありませんし、本人一人では判断できないケースもあります。


また、在宅介護にはストレスがつきもの。

家族の介護負担を軽減することも介護サービスも目的のひとつです。


ケアマネによっては、家族のような『物言える存在』に苦手意識を持っている人がいます。

私の同僚にも、どうしても家族に意見を聞かないケアマネがいました。


その同僚は明確な答えを言いませんでしたが、自分の支援が行いにくくなると感じたのかもしれません。

このように、家族を抜きにして、自分のやりやすいように進めたいという気持ちが見え隠れするケアマネは避けるようにしましょう。


家族と積極的に連絡をとって、在宅介護の方針を共に考えてくれるケアマネに担当してもらうのがいいでしょう。

悪いケアマネが担当になった時、どう対処すればいいのか

それでは、最後に気になる傾向のあるケアマネに担当されてしまった場合、どう対処すればいいのかを考えましょう。


基本としては、『ケアマネの交代』という対処法になります。

でも、どうすればケアマネの交代ができるのでしょうか?

地域包括支援センターに相談する

ケアマネ本人に、交代をお願いするってしづらいですよね。

また、その事業所の管理者に相談できたとしても、親身になってくれるとは限りません。


そんなときに相談したいところが、『高齢者のよろず相談所・地域包括支援センター』です。


私が地域包括支援センターに在籍していた当時、ケアマネさんと相性が合わない、対応に不満があるといった相談に対応していました。


地域包括支援センターには、「ケアマネの後方支援」といった機能があります。

高齢者と家族、そしてケアマネ間のトラブルを、双方に配慮しつつ、解決に向けた協力をしてくれます。


市役所という相談できる場所もありますが、まずは地域包括支援センターに相談し、お住まいの地域のケアマネさんを紹介してもらいましょう。

対応した職員によっては、ケアマネを交代するまでのお膳立てをしてくれるでしょう。

身近な口コミ情報を集める

優秀なケアマネをみつける方法として、口コミ情報は信頼性の高い手段です。

インターネットには載っていないので、身近にいる知人や職場の同僚に相談してみましょう。


親が介護サービスを利用している人は、結構近くにいるものです。

ケアマネに対する評価は、こういった「生きた意見」がたいへん有効なのです。


ケアマネに満足している家族をみつけて、その事業所名と名前を聞いて、自ら連絡してみましょう。

優秀なケアマネであれば、あなたの気持ちをくみ取って、交代に向けた支援をしてくれるでしょう。

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