こんにちは、社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
自己顕示が強い人は、接し方に戸惑いますよね。
『かわす』&『正論』で対応すれば、自己顕示欲が強い人と上手に関われます。
身近に自己顕示欲の強い人がいて何かと疲れるという方に向けて、対処経験のある私がお答えします。
自己顕示欲が強い人の良し悪しが分かれば、対処法が見えてきます。
それでは、自己顕示欲が強い人にどう対処するればいいのか考えていきましょう。
自己顕示欲ってなに?
まず、「自己顕示」とは何かについて。
【自己顕示】
自分の存在を必要以上に他人に目立つようにすること。
自己顕示とは、自分の存在を必要以上に他者に目立つようにアピールすることです。
自己顕示欲は、本来は誰にでもあるものなので特段問題はありません。
しかし、自己顕示が「強すぎる」と、周りの人たちを不快にさせたり、傷つけてしまったりすることが。
なぜ人は自分を目立つように、アピールしたくなるのでしょうか?
その理由が分かれば、対応法が見えてくるかもしれません。
なぜ自己アピールが強くなるのか
自己顕示欲は、人がもともと備えている「自己防衛本能」が関与しています。
自分の存在を周囲に示して、「自分の身を守る」目的があります。
しかし、自己アピールが習慣化すると、他者の上に立てる優越感といった「快楽」のトリコになってやめられなくなります。
自己アピールが強くなる主な理由・目的は
- 「私はここにいるよ」という自分の存在を知らせること
- 「私はビッグな存在だ」という自己主張すること
自己顕示欲が強い人になってしまう原因は様々。
- 甘やかされて育てられた
- 劣等感に支配されてしまっている
- 一人になるのが怖い・・・など
「過度に『孤独感』を恐れる傾向がある」と自己顕示が強まる傾向あり。
自分の存在を示そうとする行動は、裏を返せば「一人では不安でたまらない」という心理の表れ。
関連記事『うざいアピールをする人の心理と行動への対処法を考える』(※別ウィンドウで開きます)
経験豊かな人は、どんなトラブルが起こっても自分で解決できるという余裕がありますよね。
余裕があるがゆえに、一人で仕事をしていても不安は少ない。
ようするに、自己アピールをする他者を探す必要はないんですよね。
その反面、自己顕示欲が強い人は、自信満々のように振る舞いますが、ただの痩せ我慢。
周囲から下にみられたくないので、自分を大きく見せることに必死になります。
ときに、自分の危機を周囲に察知してもらい、助けてもらえる状況を作る意味でも自己顕示は行われます。
自分の利益優先で、自己顕示欲を働かせてしまっている感じですね。
自己顕示欲が強い人の特徴的な行動10選
それでは、自己顕示欲の強い人を反面教師にすべく、特徴を見ていきましょう。
- 何かするたびに唸り声をあげる
- 肩で風を切って歩く
- 大きな音を発する
- ひとつひとつの動作が大げさ
- 人に聞こえるような独り言を言う
- 自分に起こった出来事を聞かせたがる
- 他者の不手際をしつこく追求する
- 話し方がわざとらしい
- 知らないくせに知ったかぶりをする
- 不安症
身近な人に以上の傾向があれば、自己顕示欲が過剰な可能性大。
あとで説明する対応法を実践して、上手く関われるようになりましょう。
①何かするたびに唸り声をあげる
自己顕示欲が強い人は、立ち振る舞いに落ち着きのない傾向があります。
何か行動を起こすたびに唸り声をあげる癖を持っている人は身近にいませんか?
立つ時、座る時、歩く時、考え中・・・何かするたびに
- 「あぁ〜」
- 「んふぅ〜」
- 「う〜ん」
- 「ふぅ〜」
- 「はぁ〜」
といった声を発してしまいます。
声を発することは、ストレスを発散。
それに、注目を集めたいという心理が働いています。
関連記事『仕事中に落ち着きのない人についての考え方と対処法』(※別ウィンドウで開きます)
②肩で風を切って歩く
自己顕示欲の強い人は、肩で風を切り、余裕綽々な態度で歩く癖があります。
これは、自分が何事にも恐れていない「強い存在」であることを誇示したいという心理があるから。
本当に強い存在であれば、自己アピールは不要ですけどね。
威張った歩き方をしてしまう理由は、「弱く見られたくない」という心理。
集団でもポジションが上位にあることを周囲に見せつけないと不安なのです。
③大きな音を発する
音を発して自分の存在をアピールすることもあります。
例えば
- 職場では大きな音を立ててノートパソコンを閉じる
- パソコンタイピングの時の打撃音がうるさい
- バッグを高い位置から落として置く
- デスクの引き出しを激しく開け閉めする
といった行動です。
「静か過ぎると、周りの人から自分を気付いてもらえないのでは?」という不安がもとで起こる行動。
音をわざとたてることで、孤独感を解消しようとしています。
④ひとつひとつの動作が大げさ
自己顕示欲が強い人は、ひとつひとつの動作が大げさになります。
例えば
- 同僚に書類を渡す時、一度大きく振りかぶって相手に渡す
- 食事を摂る時の所作に落ち着きがなく、動作が大きい
- 口いっぱいに食べ物をいれて大きく口を動かす
- 麺類は大きな音をたてて全力ですする など
さらには、会話時のアクションもクセが強く出ます。
身振り手振りが激しく、オーバーアクション。
大げさな動きによって「存在感を示したい」という欲求を満たそうとしているのです。
⑤人に聞こえるような独り言を言う
独り言も自己主張法のひとつ。
自己顕示欲が強い人は、「独り言が頻繁で声も大きい」という傾向があります。
これは、自分が今行っている仕事内容や取り組み進捗を周囲に知らせる目的があります。
自分の頑張りを理解させたいのです。
- 自分の労をねぎらって欲しい
- 自分の仕事を評価して欲しい
といった時にも、人に聞こえるような独り言が出やすくなります。
自分の頑張りをアピールすることで、グループ内での存在価値を高めようとしています。
関連記事『独り言を言ってしまう人を黙らせて仕事に集中する為の4つの方法』(※別ウィンドウで開きます)
⑥自分に起こった出来事を聞かせたがる
自己アピールしたい欲求が強い人は、小さなことでも自分に起こった出来事を報告したくなります。
これは、自分が大変な状況を体験している、乗り越えていることを説明することで、「私は能力のある人」と分かってもらいたいからです。
また、自慢話も同様。
「私はあなたより幸せなのよ」と主張することで、マウントをとろうとしているのです。
マウンティングについては、関連記事『人はなぜマウンティングをするのか?原因と対処法を考えてみた』(※別ウィンドウで開きます)で詳しく説明していますので、対処の参考にしてください。
⑦他者の不手際をしつこく追求する
自己顕示欲が強い人は、他者には厳しい傾向があります。
他者の不手際や不祥事には、しつこく責任を追及します。
それは、他者の失敗によって自分にも責任が及ぶのではないかという不安があるから。
自己顕示欲が強いと「私はパーフェクトでいたい」という理想が強くなります。
そのため、自分の評価が落ちることに過度な恐怖を感じます。
相手に「その失敗は私のせいではないからね!分かってる?!」と強調したいのです。
⑧話し方がわざとらしい
自分に自信がある姿を見せる癖がついているせいで、話し方が横柄。
しかし、公の場では「それなりの言い方にしないと!」と思うようで・・・。
無理をして丁寧に話しているので、話し方がわざとらしくなります。
あぁ〜〜!!
どぉうもぉ〜〜〜。
こぉんにちぃはぁ〜〜!!
といったように、挨拶ひとつするにしても不自然に大げさ。
日頃から目立ちたいという気持ちが先に立つ生活をしているので、他者への謙り方が分からないのです。
⑨知らないくせに知ったかぶりをする
自分の存在を大きく見せたい欲求が強いので、無知な自分を他者にさらけ出すことを恐れます。
知らないくせに、詳しいかのように嘘をついて話します。
薄い知識を最大限に水で薄めて大きく話すような感じなので、話を聞いている他者は違和感だらけ。
「本当は詳しくないんだろうな」と、すぐに気付くレベルです。
「私は◯◯に詳しい」と自ら言う人は、自己顕示欲が強い人と言っていいでしょう。
⑩不安症
先程から頻繁に出てくる「不安」というキーワード。
自己顕示欲の強い人は、自信の塊のようにみえて、実際は「不安感の塊」。
- 常に誰かに自分の存在に気付いてもらいたい
- 自分の存在を忘れないで欲しい
という「他者への依存心」も見えてきます。
その為、ちょっとした想定外の出来事が起きると、自分ひとりではあたふたして何もできなくなりします。
また、新しい事をする時は必要以上の準備を他者に求めます。
当日になっても、何度も何度も打ち合わせや確認を繰り返し。
「パーフェクトな自分でいたい欲求」が満たされない事を恐れるがあまりに起こる行動と言えます。
自己顕示欲が強い人への3つの対応法
ここからは、上記をふまえてどう対応していけばいいのかを考えます。
- 見ていない、聞いていないふりをする
- 無感情になる
- 数多くの正論で返す
「相手のペースに飲まれない」という対応法が基本になります。
①見ていない、聞いていないふりをする
アピール色が強い言動には、「見ていない」、「聞いていない」が一番。
しかし、「無視」と捉えられないように上手に行う必要があります。
一度目を合わしてからそらしてしまうと、「今、無視しただろ」となってしまいますから。
解決するために、自己顕示欲が強すぎる人とは、仕事などの作業に没頭して目を合わせる余裕がないふりをしましょう。
また、アピール行動には、即座に他者と別の話をしていたかのように振る舞うと上手くかわせます。
聞こえていないふりをするというのも、相手のペースから逃れるのに有効的です。
②無感情になる
自己顕示欲が強い人は、自分の言動に対して、相手の反応を欲しがります。
「私には他に考えていることがある」といった態度で臨み、いちいち反応しないように心がけましょう。
反応してくれる人には「効果あり」として、しつこく自己顕示してくる可能性があります。
目の前で行われる自己アピールに対しては、「無感情」で。
「今、自分のことで頭が一杯で」といった姿勢でいきましょう。
③数多くの正論で返す
自己顕示欲が強い人の中には、自分を大きく見せるアピールをしたいだけで「中身がない」人がいます。
会話をする際は、真面目な知識(正論)で対峙するようにしましょう。
自己顕示欲の強い人が知識や経験をひけらかして来た時、補足的に知識を付け加えるだけでも、タジタジになります。
あなたの知識レベルにに対応できないことが分かると、あなたへの自己顕示を控えるようになります。
それにより、適度な距離感が生まれ、影響が減るでしょう。
日頃から、制度や法律、社会情勢、スポーツ、芸能など多くの情報に関心を持つようにしましょう。
他者に影響を受けづらい自分を作り上げよう
自己顕示欲の強い人は大変クセが強く、相手に改善を期待するのは・・・正直、難しいです。
そんな時は、相手に屈しない「自分」を作り上げるようにしましょう。
- ストレス解消を習慣にする
- 自分軸を作る
これら2点をコツとしてご紹介します。
①ストレス解消を習慣にする
自己顕示欲の強い人と関わると、こちら側が疲れ果ててしまいます。
上記の対処法でも関係が上手く出来上がらない場合は、ストレス発散に取り組みましょう。
相談や趣味でその日のうちにストレスを解消しましょう。
趣味をお持ちの方はいいのですが、無い方は自分に合ったものを探す必要があります。
心のモヤモヤ・イライラが改善できるサービスを、こちらの記事で提案しています。
心をすっきりさせたい方は参考にしてみて下さい。
関連記事 『在宅で取り組める心のモヤモヤ・イライラを改善する方法まとめ』(※別ウィンドウで開きます)
個性的な人と敵対してもダラダラを悪い関係が続くだけですので、こちら側が心の余裕を作るのも解決法の一つと言えます。
②自分軸を作る
人は周辺の人や環境に大きな影響を受けて生活しています。
自己中心的に生き方が出来る人は嫌悪感を持たれ、決して真似したくない存在です。
他者からの影響を受けずに自分を磨く為には、ブレない軸を持つことが重要。
他人軸での生き方から『自分軸』での生き方に変えて自己を充実させてみれば他者の言動が気にならなくなるでしょう。
他者に影響を受けないように『自分軸』を作り上げましょう。
自分に集中できるようになることで、心にゆとりを持てるように。
そのためには、自己覚知に有益なツールが必要。
私がオススメする下記ツールを活用すれば、『自分軸』で生活出来るようになります。
これにより、これまであまり意識できていなかった自分の「理想の未来」や「潜在的な欲求」が見えてきます。
ジャマな『他人軸』を排除して他に影響を受けずに自分にまっすぐに生きられるようになりましょう。
新しい自分に生まれ変わりたい方は、是非お試しを。
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【まとめ】
今回は「自己顕示欲が強い人の特徴的な行動とその3つの対応法」を説明しました。
- 自己顕示欲が強い人への3つの対応法
- ①見ていない、聞いていないふりをする
- ②無感情になる
- ③数多くの正論で返す
それに、自分にその傾向がないかをチェックですね。
周りから好かれていると思っていても、事実は違ったということにならないようにしましょう。
それでは。
以上、弥津でした。
自己顕示欲が強い人がいてムカつく時がある・・・どう対応したらいい?