こんにちは、社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
このように、仕事等の公の場において、下の名前で呼び合う人っていますよね。
それを周囲はどのように思っているか、考えたことがありますか?
この記事で分かること
- 下の名前で呼ばれればみんなが喜ぶわけじゃない。
- 公の場では適切な呼び方をすることがなぜ大切なのか。
- 公私をわけるONとOFFの切り替えの意識を持つこと。

仕事などの『公の場』において他者を下の名前で呼んでしまう人に向けて、「下の名前で呼ぶ事は失礼??」と思った私の経験談を交えてお答えします。

というわけで、今回は『公の場では下の名前で呼ばない方がいい理由と公私を分ける大切さ』について説明していきます。
「適切な呼び方」を意識するだけで、周囲のあなたへの信頼度が変わってきます!
よかれと思って、姓ではなくて名前で呼んだのに・・・実は、相手は不快な気分に。
呼び方においても公私を分ける大切さを、私と一緒に学んでいきましょう。
公の場では下の名前で呼ぶのは控えよう
私の仕事はケアマネジャーです。
毎日、高齢者やその家族の方々と面談します。

相手に「私はあなたに友好的ですよ」という意思を示す為に、意図的に「下の名前」で高齢者の方を呼んでいた私・・・。
下の名前で呼ぶことは、円滑な関係性を築く『コミュニケーション技法』の一つみたいな感じで捉えてました。
しかし、先日ですが、私のその持論を考え直す出来事がありました。
ある高齢者の方が
とズバリ指摘する場面に出会ったのです。
私は驚きましたが、よくよく考えれば・・・家族、友人、恋人でもない人から「下の名前」で呼ばれることって、「なれなれしい」んですよね・・・この出来事でようやく気づきました。
下の名前で呼ばれるのが嫌いな理由
先ほどのお話をもう少し具体的に。
私は先日、今後の介護サービス方針をたてる会議の為にKさん(ヘルパー利用中の独居高齢者・女性)宅に訪問しました。
Kさんは日頃、とても性格が温厚。
人懐っこくて誰とでも楽しく会話してくれます。
私もKさんには親しみを感じていて、時々下の名前で呼ぶことがありました。
例えば、「ヨシ子さん」みたいな感じで。
それと同じように、支援活動に入っているヘルパーさんもKさんを下の名前で呼ぶ癖があるようなんですが・・・そのヘルパーさんにKさんが・・・。
「私の下の名前で呼ばないで。苗字で呼んでよ」と。

そして、こう付け加える。
顔はいつものようにニコニコのKさんでしたが、その本音を聞いて私もドキッとしました。
多少、なれなれしい口調で話しかけるヘルパーさんに、以前から不快感があったことが一因になっているようですが、それにしても驚きました。

「もしかしてこれは・・・私に対して言っているのでは?」
私が下の名前でなれなれしく呼んでいる時も、嫌だったんでしょうね・・・。
所詮私達は家族ではないですし、あくまで「仕事」として接している関係。
ある意味、近いところまで接近を許された存在でもないわけです。

そういえば、私も民間保険の担当者や不動産屋から下の名前で呼ばれた時に違和感あったなぁ・・・。
なんて、ようやく自分も下の名前で呼ばれて嫌だった過去の経験を思い出したところでした。
下の名で呼ぶのが許される人は限られている
呼ばれて違和感がないのは、親や親戚のように長年の縁であったり、恋人のように大好きな人であったり。
呼ばれる側からすれば、下の名前は「プライベート」を強く感じさせます。
ですから、親しみの度合いが少ない人から呼ばれると、妙な不快感があるんですよね。
本人が望んでいないのに、『勝手にプライベートスペースに入ろうとされている』状態と言えます。

まさに不法侵入されているくらい危険を感じるでしょう。
私のように「下の名で呼べば、相手は喜ぶ」なんて勝手な解釈はNG。
相手の年齢が若い場合は、セクハラと解釈される危険性もありますね。
私の場合、「年配者だから大丈夫」という、無礼な思考があったのだと思います。
名前の呼び方は「上」か「下」かによって、『公私』のスイッチが切り変わります。
公の場ではとにかく「人との距離感は適切に」・・・ですね。
公私を分ける「ONとOFF」の大切さとは
そうは言っても、なかには下の名前で呼ばれて嬉しいって人もいるでしょう。
特別な呼び方ですから、逆に相手から「認められている!」って、親近感を持ってくれるとか。
しかし、これも「公」では度をわきまえる必要があると思います。
度が過ぎると、評価を落とすという例があります。
うちの職場にいる同僚の話。
同僚同士で、「〇〇ちゃん」って呼び合う男女ペアが、うちの職場にいます。
公然で「私たちはこれだけ仲良しなんだよ」アピールをしたい心理が常にあるようです。
そして、呼び合うんですよね・・・いい大人が、お互い「ちゃん付け」で。
そして、何かにつけては「俺達は(施設)開設当時からの仲間だからね」とか付け加えたりして。
こういったセリフって、中学生の時によく言ってましたね。
私には自慢できる特別な友人がいるとか、みんなが羨む有名人と知り合いだとか・・・とにかくクラスメイトにアピールしたい!!!・・・まさに、それです。

この件については、以下の記事で取り上げています。
あわせてご覧ください。
それは、ある意味、『幼さ』の象徴と言える言動。
下の名前で「ちゃん付け」は、幼いと思われるだけで、何の得もないということです。
そして、話題がまたそれるかもしれませんが、幼さやプライベートの話が出たところで、少し補足を。
世の中、自分の「プライベート武勇伝」をやたらとアピール人がいますよね。
あれもかなりの幼さを感じつ行動なので止めた方がいいと思います!!

例として、前の職場にいた男性の特徴をご紹介します。
彼はやたら自分がフットサルのチームに入っている事をアピールする癖がありました。
「今日はフットサルの練習が夕方からあるんよな」とか「昨日、試合だったから脚が痛いんよ」とか、誰も聞いていない変なタイミングで話し出します。
話している彼は優越感があるんでしょうが、聞かされているこっちは「はぁ?」って感じなので白けています。
自分のカッコよさに気づいて欲しいという『幼心』なんでしょうけど、強引に反応を求められるこちらとしては不快感しかありません。
プライベートを自ら進んで見せようとするアピールする行為って見苦しいですよね。
【まとめ】
いかがでしたか?
後半は多少話が逸れた感じになってしまいましたが、今回は『公の場では 下の名前で呼ぶのは控えよう。公私を分ける大切さ』についてお話させていただきました。
呼び方を公私で分けられない事は『公私混同』という意味合いで同じですね。
公モードのスイッチが入っている人を無理やり自分の私モードに引き込んだり、相手の私モードの世界に入り込もうとしたり・・・。
呼ばれている側は本当に喜んでいるのか・・・??。
それに、その「馴れ合い」を見せられている周囲の人達は不快感を持っているのでは??
【この記事のまとめ】
以上のように、公の場で「下の名前」で呼ぶことは、周囲を不快にさせる原因になることを理解しておきましょう。
相手への敬意を示したいなら、必ず『姓』で呼ぶことです。
適度な距離感で相手の心の領域も脅かさないし、違和感も与えない。
その領域侵犯を侵さないのが「大人」と言えるんでしょうね。
それでは。
以上、弥津でした。
「私を下の名前で呼ばないで」