こんにちは、社会福祉士ブロガー・弥津(@yazusui)です。
このように、エコキュートを設置したはいいが、室外機から出る低周波音に悩まされている方、多いのではないでしょうか?
エコキュートの室外機から出る低周波音はどうにも出来ないと諦めるべからず!
身近な方法でも、しっかり対処すれば軽減は可能です!

エコキュート設置後、室外機の低周波音に悩まされた経験を持つ私が、実際に取り組んだ対策を説明します。
というわけで、今回は『エコキュート・室外機の低周波音を消す為に私が試みた12の手順』について。
ちなみに、エコキュート購入前の注意点については、関連記事『エコキュートに交換する前に理解すると失敗しないポイントまとめ』(※別ウィンドウで開きます)で説明しています。
貧乏な私でも購入できる製品で色々と頑張ってみましたので、室外機の音に悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。
エコキュート・室外機の低周波音は結構厄介


結論、色々努力すれば、エコキュート室外機の低周波音は軽減できます!!
とはいえ、まずは「エコキュートとは、どのようなものなのか」について。
以下のような仕組みの給湯器を言います。
エコキュートでお湯を沸かす際に使われているヒートポンプ技術というのは、エアコンにも使われている技術で、室外に設置されたファンが外気の熱を吸収し、その熱を利用してお湯を温めています。
引用:エネチェンジ
電気だけでなく、外の温度も活用するので、省エネルギーでお湯が沸かせます。
引用にもありますが、エアコンに使用されている技術を使うので、エアコン同様に『室外機』があるのが特徴です。
しかし、このエコキュートの室外機が問題なのです・・・。
エコキュートの室外機から発せられる「ブーン」という低周波音。
深夜に運転されるため、近隣住民への影響という問題点が出てきています。
消費者庁HPに資料、参考リンク『家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動により不眠等の健康症状が発生したとの申出事案』がありますので、興味のある方はご覧ください。
近隣住民への迷惑になる一方で、設置場所によっては自分にも影響が出てきます。
エコキュート室外機の低周波音は、自分の家にも入り込んでくるので、要注意です。

私の場合、故障した前の温水器が設置されていた基礎のある場所に置いたのですが・・・。
それが、2階にある私の寝室、ほぼ真下なんですよね・・・。
室外機から発せられる低周波音は、私が寝ている部屋の壁、窓を突き破り、結構な不快感を与える結果に。
私がHSPだというのも、原因のひとつなのかもしれませんが・・・。
HSPについては、関連記事『神経過敏でHSPかもしれない人が能力を活かす為のポイント7つ』(※別ウィンドウで開きます)で説明しています。
設置当初は、寝入る前の22時〜0時あたりに大きな低周波音を発しだし、給湯が終わるのが深夜2〜3時といった感じで、私を寝かしてくれませんでした。
設置して1ヶ月程度は、低周波音への警戒心や半ばトラウマのような切迫感に襲われて、ストレスで疲れ果ててしまいました。
心療内科に受診して、睡眠薬を処方してもらう結果に・・・。
しかし、このままでは行けないと一念発起し、近隣住民、そして私のために、低周波音の軽減に取り組もうと。
軽減に成功しましたので、次の章で、その経過をまとめてみました。
室外機の低周波音を消す為に私が試みた12の手順

それでは、ここから『室外機の低周波音を消す為に私が試みた12の手順』についてお話しします。
私の試行錯誤の過程は、以下の12。
- 防振ゴムを架台の下に敷く
- 防振ゴムを8つに切って4角に敷く
- 防振ゴムブロックを購入して取り付ける、その下に防振ゴムを敷く
- ポイント制振材を10枚張る
- 家の壁との接触を防ぐために室外機を少し前に移動
- 室外機本体とゴム架台の間に防振ゴムを挟んでボルトで留める
- ポイント制振材を10枚追加購入して貼る
- 架台の左右の重さの違いが気になったので100均の人工芝で重い方を底上げしてバランス補強
- 室外機の振動を抑えるため、家の壁に押し付け
- ポイント制振材をさらに20枚追加購入して貼る
- エコキュートの設定を「電力抑制モード」にする
- できるだけ朝方に沸き上げするように設定する
最初の状態から比べると、格段に低周波音は軽減したかと。
金額的に、大きな出費なしでやってみましたので、誰でも取り組めるかと思います。
①防振ゴムを架台の下に敷く
室外機の消音対策をネットで調べると多く出てる方法が、『防振ゴム』を敷くこと。
防振ゴムはホームセンターで比較的簡単に手に入るので、まずは購入して試してみましょう。
エコキュート室外機の標準架台(室外機の足)は、コストを抑えるためにプラスチック製が使われているかと思います。
プラスチック架台と基礎(コンクリート)が室外機の振動で擦れて、大きな音を発生させているようです。
架台とコンクリートの摩擦を軽減するために、有効な手段が「間にゴムを敷く」というわけです。
私はホームセンターのエアコン部品コーナーで、1000円(税別)で購入しました。

思ったより大きい物が安く売ってたので、助かった・・・。
横幅10センチで厚みが1センチ。そして、長さが1メートルの防振ゴムがロール型になって売られているかと思います。
こちらを、二等分に切って、室外機左右の足に敷きました。
②防振ゴムを8つに切って4角に敷く

大きな効果が出ると期待したのですが・・・低周波音には大した効果なしでした。
室外機本体の振動を完全に受け止めている感じがなかったので、基礎コンクリートに共鳴している雰囲気がまだあります。
そこで、ネットで防振ゴムの正しい設置法を調べてみたところ・・・。
多くのサイトで、『8等分して、2枚重ねにしたものを、架台の先端4角に敷く』というやり方が説明されていました。

そうか・・・架台の真ん中は宙に浮いていてもいいんだ。
2重にして4角に敷いた方が絶対に効果高そう!
厚さ1センチとはいえ、しっかりとした硬さのゴムですから、切るのに結構骨折れました。
ハサミでうまく切れなかったので、ノコギリで8等分にしたのですが、見事に指を負傷しました・・・。
エコキュートの室外機って、向かって右側がエライ重い!!
ゴムを敷くために持ち上げる作業は、一人でだと結構疲れます。
なんだかんだで、4角に防振ゴム設置OK。
私の場合、防振ゴムの溝は交差するようにしてみましたよ。
③防振ゴムブロックを購入して取り付ける、その下に防振ゴムを敷く

しかし!!
1000円程度の防振ゴムだけでは、エコキュートのドデカく、振動の大きい室外機の音を防げないようで・・・。
相変わらず、「ブーン音」は私の寝室に聞こえてくるまま。

あー!!
眠れねぇ!!
他に効果ありそうな方法はねぇのか!!
数日不眠に悩んだ私が、藁をもすがる思いで購入に踏み切ったのが、こちらです。
『防振ゴムブロック』
これは、架台自体がゴムになっているというもの。
ネットで調べたら、「室外機音の原因の大半は架台だ」と書かれているサイトがありましたので。
貧乏な私にとっては、9000円というの結構な出費でしたが、精神的にかなりマイっていましたので、躊躇なくネット購入しました。

そして、あっという間に発送してくれたおかげで、約3日後には設置完了。
適度な柔らかさのゴムで、なかなか頼りになりそうです。
私は長さ45センチの大きいサイズを選択。
エコキュート室外機はデカイので、このサイズで正解ですね。
防振ゴムブロックは見た目ほど重くないので、一人でも10分くらいで取り付けできました。
そして、その下に先日購入した防振ゴムをゴム架台に敷いて、クッション性アップ。
さて、これでどうだ!!!
ちなみに、防振ゴムブロックの取り付けについては、関連記事『防振ゴムブロックで室外機音を軽減!取り付け手順を画像解説します』(※別ウィンドウで開きますで)で解説しています。
④ポイント制振材を10枚張る

私が試みた策の中で、「あれ?前より改善してる??!!」と明らかに感じられたのが、この防振ゴムブロックを設置したときです。
室外機から発せられる音量が、間違いなく減りました。
それでも・・・。

何か「ビー」って音は、残ったままだな。
これが、厄介な低周波音ってやつなんでしょうね。
ゴムを足に設置することで、本体と基礎の共振は確実に軽減できている様子。
でも、軽減できたのは『高音』だけだったみたい。
音量は減ったけど、低周波音は夜な夜な私の寝室の壁を突き抜けて聞こえてきます。
さすがの防振ゴムブロックでも、低周波音までには効果薄か・・・。
それならばと、次の一手を。
『ポイント制振材』です!!

防振ゴムブロックを購入するときに、念のために合わせて買っておいたものです。
手のひらくらいの大きさなので、結構小さめ。
アルミに薄い粘着ゴムがくっ付いている板です。
ポイント制振材を、等間隔空けて、室外機の正面と天板側に貼り付けてみました。

見た目的にはそんなに違和感ないから、安心しました。
作業は貼り付けるだけなので、超簡単。
しかし、ひとつひとつが小さいから、10枚ではこの室外機では足りないかも・・・と不安に。

まぁ、結果をみるしかないね・・・。
⑤家の壁との接触を防ぐために室外機を少し前に移動
ポイント制振材に大きな期待は寄せていませんでしたが、少しは効果ありです。
あくまで私の見解ですが、低周波音のとがった感じが少し軽くなったように思える。
それでも、さらに改善するために考えた次なる手は。
『壁を伝って低周波音が部屋に入ってこないように、室外機を少し家から離す』こと。
建物が共鳴してスピーカーのようになってしまうと、近隣住民への影響が心配。
重たい室外機を持ち上げて、うちの家から離して様子をみることにしました。
⑥室外機本体とゴム架台の間に防振ゴムを挟んでボルトで留める

でも、室外機をうちの家から10センチほど話したところで、たいした効果はなしでした。
「そりゃ、そうだわな」って感じです(汗)。
そこで、エコキュートが沸き上げをしている時の室外機を観察してみました。
すると、室外機ってかなり大きく振動していることが分かりました。

もしかして、今のゴムブロック&防振ゴムだけでは、この振動を吸収できていない??
そう考えた私は、さらなるゴムを設置することに。
防振ゴムブロックと室外機本体を固定している部分は、金属同士。
ここにもゴムを挟むといいのではないかと思い、ボルトを通せるタイプの防振ゴムを4つ購入。

またまたボルトを外し、重い室外機本体を片手で持ち上げつつ、防振ゴムをボルトに通す。
左腕が筋肉痛に悩まされながらも、「低周波音よ、消えてくれ!!」と願い、作業。
こちらも、一人でも問題なく完了。
さて、こちらも効果はどうか?
⑦ポイント制振材を10枚追加購入して貼る

大きな期待を寄せた、ボルト部への防振ゴム挟み技でしたが・・・低周波音軽減を感じるほどの効果はありませんでした。

お金、そんなにかけられないし・・・手軽なところで、「ポイント制振材を追加する」方法でいってみるか。
と考えた私は、ハンズマンでポイント制振材をみつけ、追加購入。
車用の防音品として売られていましたが、ものは同じようなのでコレでOK。

10枚追加で、合計20枚。

これで、本体の振動が、また少しは軽くなるだろう。
⑧架台の左右の重さの違いが気になったので100均の人工芝で重い方を底上げしてバランス補強

ポイント制振材が20枚になったのですが・・・低周波音はまだ聞こえる状態。

う〜ん・・・何が悪いのか。
室外機の左右に重さに差があるのが気になる・・・右側が重いから重点的にクッション性を高めた方がいいのかな?
室外機音の軽減策を実施しているブログ記事をさらに読みあさり、その中から『人工芝を敷いてクッション性を高める』という方法に興味を持った私。
100均の人工芝でも効果ありのようでしたので、まずはどんな感じか買ってみました。
思ったより厚みがあるので、クッション性は高められそうです。
でも、今までの対策で低周波音が消えなかったのに、人工芝を敷いたくらいで一気に改善するとは思えず・・・。
左右の高さ調整にはなったようですが、低周波音の改善効果は見られず。
⑨室外機の振動を抑えるため、家の壁に押し付け

芝生を室外機の足元に敷いただけでは、さすがに効果はなし。

室外機の振動を少しでも抑える方法は・・・。
そうだ、こうなったら室外機を家に押し付けて振動を抑制するのはどうだろう?
室外機に『遊び』がない方がいいのかも・・・と考えた私は、室外機を家に押し付けられるだけ近づけることに。
家にくっついているホースには100均芝生を挟んで、振動緩和を試みましたが、効果のほどは実感できず。
⑩ポイント制振材をさらに10枚追加購入して貼る


こうなったら、ポイント制振材をもっと増やすか!!
私としては万策尽きた感が漂ってきて、もうポイント制振材を増やすしか方法が見当たらなく・・・。
もう10枚、ポイント制振材を増やし、合計30枚に。
貼る前よりは、ほんの少しは軽減したかなぁ・・・って感じ。

まぁ、何もしていない最初の時よりは、だいぶ改善したのは間違いない!!
もうこれでいいとするか・・・。
ここまで来ると、毎日色々と考えることに疲弊してきた感が否めない私。
エコキュート設置時よりは、室外機の高音、低周波音は軽減したので、一旦これで区切りとつけることに。
⑪エコキュートの設定を「電力抑制モード」にする
物理的な方法で改善を試みてきましたが、低周波音を軽減が出来たものの、消すまでには至れず。
それならば、今度は『設定』を見なおしてみるかという発想に。
動作音が大きくならないようにする方法はないのかと思いつきました。

睡眠の妨げにならないように、ハイパワーで動作させなければいいのかも!
室外機音が大きくなる原因は何か?
寒い季節なのでハイパワーで動作する必要があるから?
私が設置したのは12月。
冬は湯沸かしにパワーが必要なようで、その分、室外機の音が大きくなるのだとか。
『電力抑制モード』で、ドデカイパワーで動作することをやめさせる策を講じてみました。

おお!!
電力抑制モードいいぞ!!
室外機の音がかなり静かだ!!!
実のところ、これが一番、低周波音軽減に有効的な方法でした。
ただし、電力抑制モードは、従来3時間程で沸き上げ完了するところを、5時間とか6時間かかる時があるのが難点。
消音というほどではないので、長時間作動させるのが気に入らない人には不向き。

それなら、朝方の3時間で一気に沸かした方がいいかも・・・。
⑫できるだけ朝方に沸き上げするように設定する
電力抑制モードで、室外機の低周波音がかなり軽減するのは分かりました。
しかし、音が小さいとはいえ、動作音は多少聞こえてきます。

それでは、どうにかして朝方に沸かすようにできないものか。
割安な夜間時間帯でエコキュートを作動させるのが基本なのですが、今までは21時とか22時くらいから沸き上げしだしたので、寝入りに障害をきたしていました。
無音状態の深夜帯ではなく、夜間電力が終了する前の朝方3〜4時間で作動させるように設定を試みました。
しかし、これがすぐには思うように動いてくれないのが、エコキュート。
基本的に、我が家のお湯の使用状況を学習し、沸き上げを行う適切な時間帯をコンピュータが決めるという仕組みらしい。
メーカーに問い合わせたところ、沸き上げ開始時間は指定できないそうです。
ただし、夜間電力の時間帯を設定することで、コンピュータがその時間帯の中で良い時間に沸かすようになるのだとか。
ようするに、学習するまでに一ヶ月程度の時間がいるとのこと。

あとは、我慢して待つしかないのか・・・。
そうしていると・・・人が寝入る時間帯の22時から2時くらいには沸き上げをしなくなりました。
最近は、割安夜間電力の時間帯ギリギリ、5時から8時前まで沸き上げをするように!!
これくらいの時間帯だと、すでに人が動いているので、近隣住民や私も室外機音への意識がいかないかと。
試行錯誤の末、ようやく室外機の低周波音との戦いに一定の収束を迎えたのでした。
【結果】完璧ではないが、かなりおさまった

物理的な対処策は、どれも『画期的に軽減』とまではいきませんでした。
しかし、しなかった当初よりは間違いなく、室外機の高音・低音は軽減しました。
私の感想としては、「素人レベルで物理的に低周波音を消すことが無理」ということ。
エコキュートの設定で、自分や近隣に迷惑をかけない早朝の時間帯に沸き上げを行うようにしましょう。
物理的な減音対策と、エコキュートの設定をダブルで行えば、気にならないレベルにはなります。
室外機の低周波防音をする他の方法としては、『防音壁を設置する』とか、『室外機の内部に防音シートを貼る』とかあるのですが、コスト高だったり、技術が必要だったりで、私としては現実的でありませんでした。
色々と考え抜いた末に対策を講じたのも、いい経験かなって。
何事も「悩み抜いたその経験は、自分の糧になるもの」。
そう言い聞かせて、苦しかったエコキュート室外機の低周波音との戦いを振り返る私でした。
【まとめ】「慣れ」と「季節」がポイント

今回は、『エコキュート・室外機の低周波音を消す為に私が試みた12の手順』を紹介しました。
- 室外機の低周波音を消す為に私が試みた12の手順
- ①防振ゴムを架台の下に敷く
- ②防振ゴムを8つに切って4角に敷く
- ③防振ゴムブロックを購入して取り付ける、その下に防振ゴムを敷く
- ④ポイント制振材を10枚張る
- ⑤家の壁との接触を防ぐために室外機を少し前に移動
- ⑥室外機本体とゴム架台の間に防振ゴムを挟んでボルトで留める
- ⑦ポイント制振材を10枚追加購入して貼る
- ⑧架台の左右の重さの違いが気になったので100均の人工芝で重い方を底上げしてバランス補強
- ⑨室外機の振動を抑えるため、家の壁に押し付け
- ⑩ポイント制振材をさらに20枚追加購入して貼る
- ⑪エコキュートの設定を「電力抑制モード」にする
- ⑫できるだけ朝方に沸き上げするように設定する
色んな策を実行し、低周波音が気にならない状態まで持っていけました。
でも、結局のところは『慣れ』と『季節』が解決してくれるのかなと思います。
低周波音もある程度軽減できた上で、朝方作動に設定できれば、睡眠に大きな影響は与えませんよ。
HSPの私が慣れたのですから、みなさんもどうにかなるはず!
それに、冬場はどうしてもエコキュートの動作音は大きくなるもの。
「夏場は動いていることが分からないくらい静か」という意見がネットに書き込まれていましたし。
みなさんも、自分なりの良い方法を考えながら、快適なエコキュートライフを送りましょうね。
給湯システムとしては、かなり高性能かつ、低ランニングコストですから。
ちなみに・・・。
ひと月平均5000円は電気料金が減りました!!
4〜5年使えば、購入した金額と同額の電気料金節約が出来そうです。
それでは。
以上、弥津でした。