「褒められて伸びるタイプ」と自分で言う人は褒めても大して伸びない理由

2018年9月20日

こんにちは。幼い時から親から褒めてもらった経験のない弥津です。

褒めてもらうと言えば、みなさんは自分は何がきっかけで「伸びる」とお感じですか?

今回は、自分から「私は褒めて伸びるタイプ」と言う人は褒めても大して伸びない理由と、その考え方の転換法についてのお話です。

研修会の合間、私の近くに座っていた男性が、一緒に参加している女性にこう話しているのが耳に入ってきました。
「僕は叱られると萎縮しちゃうんですよね。どちらかというと褒められて伸びるタイプというか・・・」

「褒められて伸びるタイプって、自分で言うんだ〜」って思っちゃいましたね。

ですが、自分自身で「私は褒められて伸びる」って自覚している人は本当に伸びるんでしょうか?
私個人の見解としては、「私は褒められた方が伸びます」なんて公言(アピール)している大人は、『成長を他者に依存している』と感じます。

まずは、進化のきっかけやヒントについて考えていきましょう。

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進化のヒントは「指摘」の中にある

自ら「私は褒められて伸びる人です」と公言するのには、その人なりの「目的」があります。
それは、「『叱られる』ことのないように事前に防衛線を張る」ことです。

「私の心が傷つくのが怖いので、私の喜ぶことだけ言って下さいね」って、事前にお願いしているに他ならないと思います。

だれだって、叱られるのは好きじゃないです。
頑張っている自分を「全肯定」して欲しいと心の底では思っているものです。

だからといって、「正解行動」ばかりに目を向けて、「不正解行動」を棚上げすると成長できません。
不正解にこそ「本当の改善点」。そして「進化のヒント」があるのです。

自分の欠点や改善点を見つめ、それを克服した先に『成長』があります。
「悪いところ指摘されると嫌なので、うまく行ったところだけで見てて下さい」では、できないところはできないままでしょう。

成長は「他者からの教育的指導」がきっかけになることが多い。
時に指摘やお叱りを受けたりする事で、一歩先に進んだ自分に変わろうという自覚が芽生えます。

Photo by Matthew Henry from Burst

人の「ストレス耐性」には、個人差があります。
お叱りを受け続けても大丈夫な人がいれば、少しでも叱られると崩れてしまう人もいます。

褒めてほしいとアピールすることは、「私がストレスで崩れてしまうので、お叱りはやめて下さい」と遠回しにお願いしている行動とも言えます。

それは、自分で計算の上言っている言葉ではなく、脳が無意識に「お前はストレス溜めるとは危険だぞ」とサインを送り、防御を張らせようとしているのかもしれません。
指摘する側も、過度にショックを与えないように、配慮の効いた言い方を心掛けるべきでしょう。

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本当に褒められて伸びるのは「自分に厳しい人」

テニスで日本人初の四代大会優勝を成し遂げた、大坂なおみ選手。
当時、彼女の元コーチである、サーシャ・バイン氏の「前向きな励まし」が注目を集めていました。

元々、ネガティブ思考になりやすく、自滅傾向のあった大坂選手。
その彼女を、まさに「褒めて伸ばした」のがサーシャ氏です。

でも、誰でもサーシャ氏のように褒めてもらえれば、本当の実力が出せるようになるのかというと、それは少し違います。

元々、大坂選手には大変自分に厳しい「完璧主義者」という一面があると言います。

自分に厳しい人は、常に今の自分に満足していません。
自分自身に「もっとできるだろ!」、「なぜ出来ない!」といったように、自分に向けて「WHY」を投げかけています。

しかし、それによって自分で自分を追い詰めてしまうこともあります。
そのまま自分を追い詰め続けるだけでは、「自己否定」の連続で最後には自滅してしまうでしょう。

完璧を求めるがあまりに「自己否定」を繰り返す心理を開放するには、「自己肯定」が有効です。
「自分を叱る」を続けている人には「他者から褒めてもらう」という行動によって、「自己否定」の呪縛から解き放つことができます。

一方、自分に甘く「褒めて」と周囲におねだりする人は、「今の自分のままでいたい」という守りの姿勢が強く、進化のきっかけを掴めません。そういった理由で褒めても伸びないのです。


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褒めるかどうかを決めるのはあくまでも「相手」

他者から褒められると、何に取り組んでいても楽しくなりますよね。

でも、大人になると「褒める」が、指導を受けるより「楽」だとわかってきます。
そして、自分を守る為に他者に対して「褒めてくれ」という、やましい感情が出てきます。

向上心がある人は、失敗も恐れませんし、その失敗によって叱られることにも勇気を持っています。
その反面、褒めて伸びると自負している人は、自分の問題点に気付くことが恐れ、「私は完璧」という思考で落ち着いてしまいます。

それはまるで、整地された平坦な道を走っているランナーのようなもの。
走るのは快適かもしれないが、脚力を鍛えるのには限界がありますし、走りのスキルも身に付きにくい。

逆に、アフリカ人ランナーのように、日頃からデコボコ道を走っている人は脚力も鍛えられるし、起伏への対応スキルも身に付きます。

心身ともに打ちのめされることを恐れてしまうと、挑戦する機会から自ら逃げることになって、実力もつかないままです。

時には過酷な状況に挑戦するくらいの意識が重要です。

いかがでしたか?
今回は「褒められて伸びるタイプ」と自分で言う人は褒めても大して伸びない理由について考えてきました。

心がけたいことは、「褒めるかどうかを決めるのは、お前じゃない!相手なんだ」という事。
それを「褒めてくれれば伸びますよ」と自分で言ってしまうことで、「軟弱者」と評価されてしまうので注意が必要です。

褒めて欲しいのはみんな同じ。
でも、お褒めの言葉は催促するものではありません。

せっかく頑張っているあなたの印象を悪くさせてしまうので、「私は褒められて伸びるタイプ」という自己評価は口に出さずに心に秘めておきましょうね。

以上、弥津でした。

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